国道500号
part3

R496交差点〜R387原口交差点
みやこ町→
→中津市→宇佐市

92.大分県中津市に入る 93.一転して勾配が急になる 94.ここにも山国町時代の遺構が残る
 野峠のR496交差点を右折した直後に県境を通過して大分県中津市に入る。簡易ゲートの脇に立っている境標識は山国町となっているが、これは平成の大合併以前の自治体名である。R496を走行した2008年当時も山国町のままだったが、合併後10年が経過したというのにまだ替えられていなかった。
 県境を通過してすぐに左にカーブしているが、そこからは急勾配・急カーブとなる。これまでの勾配が緩やかだっただけに勾配がきつく感じられる。道幅は1.8〜2.0車線程度と驚くほど狭いという訳ではない。町境標識だけでなく山国町への訪問を歓迎する標識も残っている。交換とまではいかなくても上からシールを張って修正している例も多いのだが、それすらもされていないR500(実質R496)の交通量や実用性は推して計るべしといったところだろうか。

95.県道時代の遺構も残っている 96.ガードレールのない場所もある 97.短いセンターライン区間
 他にもさらに古い県道時代の道路情報板まで残っている。R496とR500の国道昇格が1993年(平成5年)なので20年以上も放置されている事になる。道路状況は1.5〜1.8車線と少々狭くカーブが多い。ガードレールのない区間もあるが全体としての割合はガードレールがある区間の方が長い。センターラインが描かれた区間もあるが恐らく法面の補修工事に連動して整備されたと思われる。

98.ほとんどはガードレールがある 99.路面は比較的きれい 100.毛利村の入口
 県境付近では勾配が急だったが進むにつれて幾分か緩やかになる。ブラインドカーブの多い狭路を下っていると毛利村集落への出入口の交差点からはセンターラインが復活する。比較的長い2車線区間だがこの先にもセンターラインがなくなる区間が存在している。

101.2車線快走路区間が始まる 102.毛谷村川に沿って走る 103.桑畑集落
 山岳部を脱して山国川沿いの谷筋に移ると急カーブはなくなり、緩やかな勾配の2車線快走路で川沿いを走る。山国川自体がさほど蛇行していないため見通しがよく走りやすい状況が続く。谷筋とは言っても比較的日光が差し込んでおり雰囲気は明るい。

104.狭路区間も残っている 105.新谷集落にも狭路が残っている 106.山国川沿いを下り続ける
 2車線快走路はR212交差点まで続きそうだが、まだ狭路区間が残っている。とは言えその距離は短く1.8車線幅程度なので乗用車の通行には特に支障はない。2ヶ所の狭路区間を通過すると走りやすい2車線道路が続く。

107.念仏橋の景 108.おにぎりはR496のみ 109.鯉のぼりが風に揺られている
 緩やかな下り勾配の2車線快走路を淡々と走る。渓谷と呼ばれる場所の傍を走っているが、道路だけを見ると平野部とほとんど変わらない快走具合である。沿線には集落が断続的に続いておりもはや人里離れた場所ではない。

110.彦見橋 111.R212・R496交差点を左折
 S字状にカーブしながら山国川に架かる彦見橋を渡り、直線を少し走るとR212・R496との交差点に至る。左右ともにR212だが、R500は左折して中津方面に重複している。野峠から重複していたR496はR212日田方面に重複しており、この先起点の高瀬交差点まで表に現れる事はない。

112.花房橋 113.R112重複区間は快走路 114.道の駅「やまくに」
 R496から分岐すると同時に次はR212との重複区間に入る。山国川に架かる花房橋を右にカーブしながら渡り、そのまま山国川沿いを走る。対岸には旧山国町の役場(現在の中津市役所山国支所)があるが、隣接しているコアやまくにという施設は廃線になった大分交通耶馬渓線の廃線を転用した自転車道(大分r414)のためのサイクリングターミナルを備えている。山国川の左岸を走るR500(実質R212)はアップダウンがほとんどなくカーブも緩やかな2車線快走路となっている。R212・R496交差点から約3.0km走ると大分r43交差点に隣接している道の駅「やまくに」を通過する。

115.おにぎりはR212のみ 116.一ッ戸トンネル 117.山国川の左岸を快走
 道の駅以降も山国川に沿った2車線快走路を走る。交通量は野峠区間に比べて増えているが、信号機が少ない区間のため流れは良い。R212・R496交差点から約5.5kmで一ッ戸トンネルを通過するが、その手前には耶馬渓町の町境標識が残っている。他の合併した旧自治体の境標識は撤去されるか、小さく中津市というシールを貼られたり“町”という字が消されたりするケースが多いが、ここでは当時のままの状態で残っている。

118.宮園橋 119.集落内も快走路 120.山国川の右岸を快走
 宮園橋の手前では大分交通耶馬渓線の廃線跡の自転車道、メイプル耶馬渓サイクリングロードと交差しているが、国道が余りにも走りやすくハイスピードで流れているため廃線跡の存在を知っていなければ気付かず通り過ぎてしまうだろう。宮園橋を渡って右岸に移ってすぐに大分r624との下郷入口交差点を通過する。それ以降も走りやすい2車線快走路が続いている。

121.耶馬渓ダム付近で左急カーブ 122.左の橋は大分交通耶馬渓線を転用した自転車道 123.大分r2交差点
 耶馬渓ダムのある山移川が山国川に注ぐ近くで左の急カーブを曲がり、直後に山移川に架かる祇園橋を渡る。耶馬渓中学校の北西で大分r28との交差点を通過し、柿坂集落を通り抜ける。サイクリングロードは国道の対岸を走っている場所がほとんどだが、この柿坂集落は同じ右岸を走っている。が、集落を抜けた所でサイクリングロードだけ橋を渡って左岸に移ってしまう。国道は蛇行する山国川の右岸を走り続け、右カーブの先で大分r2交差点を通過する。この大分r2は福岡r2と同一路線であるが、肝心の県境が分断されている。

124.口ノ林集落 125.旧本耶馬渓町に入る 126.多志田洞門
 川沿いの集落を繋ぎながらやや交通量の多い2車線道路を淡々と走る。旧本耶馬渓町の境標識を通過するが、これも当時のままの姿と思われる。多志田集落を通り過ぎると多志田洞門をくぐり、断崖の下を通る。法面は落石防止対策が取られているが、オーバーハングがあり落石注意の標識も立てられている。

127.R212旧道との交差点 128.七仙橋 129.R212交差点を右折
 R212旧道との交差点を緩やかな右カーブを描きながら通過するとすぐに七仙橋を渡って山国川の左岸に移る。サイクリングロードと隣接して並走しているとR212から分岐する交差点に至る。R500は右折する事でR212から分岐して単独区間となる。ほとんどの車両はそのままR212を走り続けるためR500に進む車両は多くない。

130.山国川を渡る最後の橋 131.道の駅「耶馬トピア」 132.大分r684交差点
 R212から分岐してすぐに山国川を渡るが、これが山国川を渡る最後の橋である。川を渡り終えた所でR212の旧道との交差点を通過し、緩やかな上り勾配の2車線道路を走って道の駅「耶馬トピア」を通過する。その後も緩やかな勾配を上り、大分r684との交差点を通過する。この大分県道は羅漢寺跡田線と言い、600m程度の短い県道である。

133.跡田川沿いを走る 134.大分r667交差点 135.中津日田道路の本耶馬渓IC
 跡田川に沿って緩やかな上り勾配の2車線道路を淡々と走る。進むにつれて沿線の家屋の数は減っていくが、完全に集落が途切れる状態にはならない。大分r667交差点を通過してすぐに中津日田道路の本耶馬渓ICを通過する。インターチェンジと言っても本耶馬渓IC〜耶馬渓山移ICの一区間しか開通していないため、ただのT字形状の交差点でしかない。なお、中津日田道路はR212のバイパスに指定されている。

136.跡田川沿いを快走 137.幅員減少 138.標識通りに道幅が狭くなる
 本耶馬渓ICの先で進行方角を南から東に転ずるが、跡田川沿いの緩やかな上り勾配という状況は変わらない。沿線の家屋の数はさらに少なくなっていき、岩屋集落では幅員減少の標識が現れてそのすぐ先で道幅が狭くなる。センターラインがなくなる地点が上り勾配の頂点になっているため、前方が見えにくく標識があるとは言え、急に道幅が狭くなるような感じである。

139.奥に見えるガードレールはこれから通る道路 140.集落の端部を通過 141.山間部は廃れた雰囲気
 道幅が狭くなってもまだ家屋や田畑が周辺にあり、雰囲気も明るい。道幅は1.5〜1.8車線と強烈な狭さという訳ではないが、ヘアピンカーブが多いのが特徴と言える。集落を完全に抜けると樹木が鬱蒼と生い茂った中を走っているが、道幅は集落内と大して変わらず、急カーブは多いが勾配もさほど急ではない。

142.市境付近は景色が開ける 143.鹿嵐隧道 144.がーレールのない1.8車線幅狭路
 景色が開けるようになってから程なくして中津市と宇佐市の境となっている鹿嵐隧道を通過する。トンネル手前に市境標識が設置されているが、中津市とは異なり「宇佐市院内町」と合併が反映されている。ただし、おにぎり下の補助標識は旧町名のものが残っている。それに対して中津市側の境標識は他の場所と同じく未だに「本耶馬渓町」のままである。
 鹿嵐隧道を抜けて宇佐市に入ると1.8車線程度の道幅の道路を緩やかに下る。ガードレールがない区間もあるが、対向車がほとんどいない事を考えると乗用車での通行にはあまり支障はない。

145.新しい砂防ダムの前におにぎり 146.視界が開ける 147.日岳集落
 いくつかの急カーブを曲がりながら下ってくると視界が開けて農村レストランという食事処を通過する。斜面の高台を走っており日岳川沿いの低地には田畑が確認できるが、しばらくは道路沿いに家屋は見当たらない。沿線に家屋が現れるとカーブは落ち着き道幅も若干広くなる。

148.2車線快走路に変化 149.ほぼ平坦な状態になる 150.R387原口交差点を左折
 集落に入って少し走るとセンターラインが現れて、以降は緩やかな勾配を下る2車線快走路として日岳川の左岸を走る。交通量は非常に少なくハイペースで走る事ができる。鹿嵐隧道から約7.8kmでR387原口交差点に突き当たる。信号機のない交差点を一旦停止してから左折して宇佐方面に進む。案内標識は古いタイプのものせいか設置されておらず、R500どころかR387のおにぎりも表記されていない。

国道500号 part4