国道488号
part3

R186郵便局前交差点〜R433湯来出張所前交差点
廿日市市→広島市

67.始めのうちは快走ローカル国道だが・・・ 68.中国道と交差してからは勾配とカーブがきつくなる 69.そしてこうなる
 郵便局前交差点を右折して単独となってもローカル快走国道状態は続く。R186へ直進する車両が大半ながら意外な数の車両がR488へと進んで行く。地図では細い幅で書かれているこの区間だが、意外に交通量があるのかもしれないと一抹の不安に襲われる。
 中国道の高架下を通過するとかなりの急勾配となる。おまけに急カーブもいくつか存在している。それでも2車線の道路は走りにくいと感じるレベルではない。もみのき森林公園の入口までは。前走車が吸い込まれていった道路について行ってしまうと森林公園という施設に入ってしまう。国道はその入口手前を右にカーブしなければならない。そしてカーブした先に待ち受けているのは2車線から1.0車線に絞り込まれた国道の姿であった。

70.道を間違えたかと思った 71.「走行注意 落石の恐れ 国道488号」 72.三坂峠同様の文言で来た者を追い返そうとする
 筆者以外の全ての車・バイクが吸い込まれていったもみのき森林公園に対して国道は1.0車線にまで狭くなる。明らかに森林公園の施設内道路の方が立派である。そしてここにも三坂峠と同じようなR488の道路情報を記した標識が立っている。最も酷な三坂峠は越えたし、いくら離合が困難とは言えそうそう酷でもないだろうとこの時は思っていた。しかしそれは大きな間違いであった。

73.強烈に狭い1.0車線 74.おまけに急カーブが連続 75.加下川の渓谷に沿って進む
 休息に絞り込まれた道路の先へと足を踏み入れると1.0車線幅の狭路が待ち構えている。新しいアスファルトの箇所があるので放置されているわけではないのだろうが、その狭さは尋常ではない。軽自動車同士の離合も不可能で車対バイクの離合も厳しいかもしれない。待避所も全くない訳ではないがその数は少なく余り当てにはできない。ガードレールの設置率も限りなく低く運転操作を誤れば落ちてしまうかもしれない。が、幸いな事に崖下(加下川)との落差は小さく「落ちたら死ぬ」恐怖感は少ない。

76.中国地方随一の都市、広島市に入る 77.やたら立派な廿日市市の市境標識 78.低いタイプの標識もあるがその下の案内が気になる
 森林公園入口から約4.5kmで広島市佐伯区に入る。広島市と言えば中国地方で最大の都市にして行政・企業の中心もしくは支店等が置かれている都市でもある。しかしことR488に限ってはその広島市に入ったという感覚は一切持てない。森の中の1.0車線幅の道路なのだから。
 振り返ってみれば廿日市市の市境標識が見える。大きく高い位置にある標識の下には広島市と同じ通常のものもあるが、何やら色が少しおかしい。三坂峠のものもそうだったので理由があっての色かもしれない。が、それ以上に気になるのがその下にある案内。「出会いの滝」って・・・立ち寄りたいのはやまやまだったが、九州酷道の旅の疲れが溜まっていたので(ry。もし訪れていれば素敵な女性(=道マニア)との出会いがあったかもしれない。惜しい事をしたものだw

79.明るい雰囲気の酷道 80.路面の堆積物が増えてくる 81.右折はバイパスの雲出トンネルに向かうが・・・
 そんなどうでもいい出来事はすっ飛ばして先に進む。進んだところで川沿いの1.0車線という状況は変わらない。日光の差し込む明るい場所があると思えば木々に日光を遮られた薄暗い場所もあり、後者は一層酷道らしい雰囲気を醸し出している。
 広島市に入って少し走ると右手に長渕橋が見えてくる。案内標識には何も書かれていないが、直進する1.0車線道路も右折の長渕橋もR488である。長渕橋を渡るとバイパスとなり雲出トンネルをくぐるがその先で広島r293に突き当たって終わりである。つまり開通していない盲腸線状態になっている。仕方ないので直進の細い道へ進む事にする。

82.堆積物が多く道幅に余裕がない 83.R371の橋本市内を思わせる状況 84.轍苔も生えています
 バイパスの誘いを無視して進んだものの道路状況はそれまでと大して変わりない。離合困難もしくは不可能の狭路を川沿いに走っていく。すれ違いが難しかったりできなかったりする区間が長く続くので対向車がいれば酷道度は一気に上昇する事に疑う余地はない。筆者が走行したのはGW真っ最中だったが抜け道としても認識されていないのか、入口の道路情報警告に恐れをなしたのか、対向車の姿は現れなかった。

85.広島r293交差点で人の気配が感じられるようになる 86.南側にもこれがある
 森林公園入口から約8kmで広島r293との交差点に出てここでようやく集落が現れる。市境とは言え名のついた峠ではないので侮っていたがこの区間も中々の実力を持った区間であった。

87.集落内であっても狭路には違いない 88.広島r42交差点を過ぎると民家は途切れる 89.2車線区間もあるがその距離は短い
 広島r293交差点を左折して本多田集落を通過する。道幅は1.5車線と決して広いとは言えないが、その直前の状況に比べれば明らかに広いし走りやすい。広島r42交差点を過ぎると一旦集落が途切れるが、道幅は1.5車線のまま続いている。渓谷酷道を脱したとは言えまだ道幅は狭い。来栖根集落からはセンターラインが現れるのものの湯来温泉の手前で狭くなる。

90.広島r41交差点は右折する 91.r41交差点以降は2車線の快走路が続く 92.R433交差点を右折してR433重複区間に入る
 1.5車線のまま広島r41交差点を右方向へ進み湯来温泉街を抜ける。その後は平坦な2車線の快走路となり、水内川に沿って気持ち良く走る事ができる。R488単独区間にはあまり見られない快走っぷりである。それはR433との交差点まで続き、交差点を右折するとR433との重複区間となる。総延長の2割、23km程残しているが、地図上のR488はここで終わりとなる。以降は全てR433との重複であり表にR488の名前が出る事はない。

国道488号 part4