国道488号
part4

R433湯来出張所前交差点〜R2上平良交差点
広島市→廿日市市

93.上り勾配の快走路が続く 94.おにぎりはR433のみ 95.改良工事も進行中
 湯来出張所前交差点を右折してR433との重複区間に入る。さほどきつくない勾配とカーブが連続する至って普通の2車線の山道国道でこれと言って特筆すべきものはない。さすがに400番台前半の国道ともなると整備具合が良いとすら思えてくるから不思議だ。交通量も少ないとは言えないが信号がほとんどないため流れは良い。GWとは言え渋滞には無縁な場所なのだろう。

96.広島r41交差点は右折 97.大型車は通行困難だが不能ではないらしい 98.やっぱり大型車はダメとのこと
 湯来出張所前交差点から約8kmで2度目の広島r41との交差点となる。R488(R433)はここを右折して廿日市方面へ進まなければならない。信号がないうえに車の流れは直進のr41となっているので釣られて真っ直ぐ行ってしまいそうになる。これ以降は交通量が一気に減り、交差点の直後には「3km先 大型車通行困難」という警告が現れる。制限幅は三坂峠より少し広い2.2mとなっている。
 気にせずに進むと今度と広島県に入ってから何度か見た道路情報標識が立っている。直進のR433も左折の県道(番号分からず)も全長8m以上の中大型車は通行不能とのこと。という事は先ほどの大型車通行困難は古いものだろうか?

99.通行不能じゃないの?しかも距離が縮まっていない 100.これまた見事な絞込み具合 101.山深くないが1.0車線の狭路が登場する
 なおもアップダウンのある快走路を走っているとまたしても大型車通行困難の警告が現れる。しかも距離が3kmのまま。先ほどのものとは別にここから3km先にも何かあるのだろうか。期待に胸が膨らむ。
 湯来出張所前交差点から約11kmの地点で目の前にガードレールが現れる。一瞬どこに道が延びているのか分からなかったが、ガードレールの右の方に道が続いていた。1.0車線幅の道が。狭い事もそうだがそれ以上に狭くなる瞬間のカーブが中大型車にとってはきついかもしれない。

102.一瞬の狭路の後は快走路 103.一瞬の狭路の後の一瞬の快走路の後の・・・ 104.地名が峠
 突如現れた狭路はほんの数十メートルほどですぐに2車線に戻ってしまう。が、その2車線も長くは続かずすぐに畦道を舗装したかのような1.0車線道路になってしまう。側溝に蓋があるので乗用車同士の離合は可能だが、どちらかが大型車だと離合は不可能だろう。そもそも大型車は通行不能とされているのでその心配は無用と思われる。峠という名の集落を通る間はこの畦道国道が続く。

105.ここで中大型車通行不能と言われても 106.峠集落を抜けると鬱蒼とし始める 107.七曲峠
 集落内においても中大型車通行不能の警告が立っているのだが、ここにそんなものを設置して役に立つのだろうか?ここに入ってきた時点でもうどうしようもない事態に陥っていると思うが。峠集落を抜けると民家が途切れ七曲峠に向けて急勾配を上るが、峠の名前ほど急カーブもなくすんなりと峠に着く事ができる。

108.七曲峠から広島市街を望む 109.峠を越えると眺望が利くようになる 110.峠から少し東に広島・廿日市市境がある
 七曲峠を越えると眺望が一気に良くなり広島の市街地らしきものも一望できる。そしてその先には海が見える。ここに来てようやく瀬戸内海に近づいている事を実感する。これまでいくら海に面している広島市と言えど海の存在を思わせるものは一切なかった。峠の東側は勾配もカーブもきつく、七曲の由来となったのは東側の道と思われる。峠から約1kmで再び廿日市市に入る。峠が市境となっていない由来は・・・知らない。

111.廿日市市に入った直後は相当な急勾配 112.勾配だけでなくカーブも相当きつい 113.右にそれる道は旧道か?
 廿日市市に入るとさらに勾配がきつくなりヘアピンが連続するようになる。間違いない、七曲峠の由来は廿日市市にあり。地図を見れば分かるが、180度ヘアピンがちょうど7つある(もっとも数え方によっては8つ以上になるかもしれない)。これほど分かりやすい七曲も他にないだろう。
 七曲地帯を抜けると道幅が広くなりセンターラインが現れる。勾配は緩いとは言えるレベルではないが峠付近に比べると穏やかになっている。長野ループに至る手前に右にそれる道がある大型車通行不可の警告があるが、一瞥しただけでそんな道に入ろうとする大型車はいないだろう。おそらく旧道で長野ループ開通以前はその急勾配狭路が唯一に道路だったものと思われる。

114.長野ループで高低差を稼ぐ 115.長野ループ
 旧道らしき分岐を過ぎると長野ループとなる。大型車通行不能の峠付近の道路状況からはループ橋が存在する事自体想像できない。ループ橋っていうのはこう、もっと・・・などという思いを吹き飛ばすような転回がこの先に待っている。

116.どちらか国道でしょう? 117.路地裏酷道 118.広島r294交差点を左折
 半明原橋で長野川を渡ると急転直下の展開を見せる。と大げさに書いたが、川を渡った先のY字路のどちらが国道が瞬時には判別が付かないのだ。「どっちが国道かわかんねーよ!!」というのがこの時の心の叫び。右の道は上りになっておりしかも「止まれ」なのでこの先の民家のためだけの道という気がするので、セオリーどおりなら左の川沿いの道が国道っぽいが、セオリーだけで語れないのがR488(実質R433だが)の恐ろしいところである。正解はセオリーに反する右の上りである。なお、案内標識の類はないのでナビや地図で自力で国道を探すしかない。
 半明原橋トラップに引っかかる事なく先に進むと路地裏に迷い込んだような情けない道が続いている。どこにも国道を示すものはなく国道を走っているのか分からなくなってしまったが、広島r294との交差点に来てようやく国道をトレースしていた事を確認する。これを見るまでは国道ではないかもしれないと疑っていました。

119.r294交差点から先は意外に車が通る 120.完全に集落内の道路にしか見えない 121.山陽道高架まで軒先酷道が続く
 r294交差点を左折してからも集落内の狭路が続いている。しかも意外に車が通るのでその度にどちらから民家の敷地に入って停止しなければすれ違えない。周辺住民しか通らないような道路に大阪ナンバーが通ると住民の怪訝そうな視線を感じる。国道を走っているだけなのにこの罪悪感はなんだ?その状態は1.5km程、山陽道の高架の手前の交差点を右折するまで続く。

122.山陽道併走が終わると片側2車線になる 123.片側2車線のままR2上平良交差点に到着
 ほんの少しだけ山陽道と併走して交差点を左折するとそこには片側2車線の道路が延びていた。つい先ほどまでの集落内の道路はこの状態の道路の歩道の幅に等しい。こ、この差は一体どこから生まれてくるのだ。それでもここに山陽道のICがあるのなら納得もいくが、ここには何もない。ただ片側2車線の道路が盲腸線のごとく延びているだけだ。おそらくは長野ループへ繋げるバイパスの計画があるのだろうが・・・
 片側2車線の道路を少し走るとR2・R433上平良交差点にぶつかってR488は終了となる。総延長は110kmに満たないが、距離以上に時間を要し体力を削られる酷道であった。