国道338号
part3

青森r175交差点〜R5函館駅前交差点
むつ市→佐井村→大間町…
…函館市

90.市街地を出ると上り勾配 91.道の駅「わきのさわ」 92.バイパス化されており走りやすい
 青森r175交差点から少し走ると旧脇野沢村の市街地を抜けて緩やかな上り勾配となる。これまでも多少のアップダウンの勾配はあったが、r175交差点から北は山間部を越えるための勾配である。脇野沢川を2回渡り、道の駅「わきのさわ」を通過する。快適なシーサイド区間が多いR338だが2013年8月時点では唯一の道の駅である。道の駅から北にも集落はあるがバイパス化されており集落のど真ん中を突っ切っておらず快走路を走る事ができる。

93.閉鎖ゲートを通過 94.標識には10%勾配とあるが… 95.急カーブが多い
 むつ市側最後の集落である源藤城を過ぎて程なくして冬期閉鎖用と思われるゲートを通過する。ゲート脇の標識では上り勾配8%と警告されており、少し進むと勾配は10%に達する。しかし2車線確保されているため急勾配の割に走りにくいとは感じない。勾配が急なだけでなく急カーブも多く山岳道路の様相を見せ始める。

96.眺望は中々良好 97.崩落により片側通行 98.崩落は1ヶ所だけではない
 視界が開ける場所も少なからずありシーサイド区間とは異なる風景を楽しむことができる。道路状況としては2車線と整備されているが、所々で路面崩落による片側通行規制区間があった。交通量の少なさのためか多少見通しが悪くても信号による交互通行規制は敷かれていなかった。電光掲示板に「終日通行可」と表示されていたのはこのような崩落が原因で通行止や時間帯別通行規制が敷かれる事が多いのだろう。

99.この法面は崩落を修復した後だろうか 100.流汗台ゆとりの駐車場 101.ゆとりの駐車場からは下りの割合が多くなる
 中には過去に崩落して補修されたと思われる場所もある。一部だけきれいな舗装や法面がかつての崩落跡というのは容易に想像できる。湯ノ沢岳の東を通過すると右にカーブして佐井村との境の尾根筋の南側を走る。道路左手の小高い部分を越えると佐井村である。市村境南側を走るのは流汗台ゆとりの駐車場までである。このゆとりの駐車場の脇野沢市街地寄りにも1ヶ所、駐車場兼展望所が設けられている。ゆとりの駐車場からは下り勾配が主体になるが、その他の道路状況に変化はなくカーブの多い2車線道路が続いている。

102.法面崩落箇所は信号による交互通行規制 103.下りメインになっても勾配はきつい 104.開けた場所に出る
 数ある崩落場所の中で法面が崩落しかけている場所だけは信号機による片側交互通行規制が敷かれていた。カーブが多く急勾配の2車線道路を走る。夏休みの真っただ中のためどこも交通量は多いはずなのだが、海峡ライン区間の交通量は非常に少ない。よってカーブや勾配はさほど気にせずに自分のペースで走る事ができる。
 急勾配・急カーブを走っているとそれまでの山ばかりの風景から突然開けた場所に出る。勾配は落ち着く一方でカーブは落ち着かず急なものが残っている。

105.青森r253交差点を左折 106.「大間46km 佐井33km 仏ヶ浦10km」 107.牛道橋(牛滝2号橋)
 右急カーブを曲がり閉鎖用ゲートを通過すると同時に市村境を越えて佐井村に入る。その直後に青森r253とのT字路に突き当たり、一旦停止してから左折して大間・仏ヶ浦方面に進む。山間部ではあるものの比較的平坦な土地が広がっており、山地が多く急峻な海岸線を持つ佐井村では数少ない耕作地のようだ。r253交差点からや700m程はほぼ平坦だが、徐々に勾配が出てくる。むつ市程勾配はきつくないが急カーブを含めたカーブが多いというのは同じである。

108.佐井村牛滝へは左折して村道へ 109.左側の谷筋に牛滝集落がある 110.カーブが多い
 急カーブが連続する区間を抜けると牛滝川沿いを緩やかなカーブで西に向かって走る。海岸沿いの低地にある牛滝集落への村道との交差点を過ぎるとまたしてもカーブ連続区間に入る。急カーブも多いが勾配は比較的緩やかで、交通量の少ない2車線道路なので走りにくいとまでは言えない。また、海沿いとは言え海岸との距離は500m以上あるため海面は見えない。

111.仏ヶ浦へは左折だが車道は通じていない 112.仏ヶ浦駐車帯 113.駐車帯以降も狭路あり
 それまでの2車線からセンターラインがなくなり狭くなるのは仏ヶ浦に至る道路との交差点の少し手前である。狭くなると言っても距離はさほど長くないし1.8〜2.0車線程度の幅はあるので交通量がほとんどないせいもあって難なく通行できる。八柄間山の南側には仏ヶ浦を望める展望所兼駐車場が設けられている。これまでほとんど交通量のない国道を走ってきただけに、停まっている車もほとんどいなかった。

114.福浦集落の手前に片側交互通行区間あり 115.福浦集落に入る直前も狭い 116.右カーブ直後の村道との交差点を直進
 福浦集落の手前に片側交互通行規制が敷かれている場所がある。原因は路面の崩落で急カーブが近接しているので交互通行規制となっているのだろう。工事現場から先は福浦集落に向かって勾配を下る。見通しは良いものの道幅は1.5車線と狭い。勾配を下り切った所で村道との十字路を通過するのだが、右カーブの直後の交差点のため直進と言えば直進だが右に曲がりながら進む形である。

117.福浦集落は2車線 118.ヘアピンカーブあ 119.そこまで急な勾配には見えない
 福浦集落の北側を2車線道路で走り抜ける。集落のメイン道路は先ほど交差した村道が担っているようである。右に大きくカーブして福浦集落から離れて緩やかな勾配を上る。釜沢沿いの一部にセンターラインがなくなる箇所があるが見通しは悪くないためそれなりに走りやすい。釜沢から離れるとヘアピンカーブを含む急カーブが連続するようになる。さらに進むと8%勾配の標識が立てられているが、そこまで急な勾配には思えない。

120.工事箇所も複数あり 121.最近改良された模様 122.長後集落へは左折
 福浦集落以北の工事箇所は走行当時で2ヶ所ありどちらも信号による交互通行規制が敷かれていた。2ヶ所目の交互通行現場を過ぎると舗装が新しくなり改良されてからさほど時間が経過していないことを窺わせる。改良と言っても新たなルートでバイパスを建設したのではなく元々あった道路を拡幅したのがほとんどのようで急カーブが多い。長後集落の近くまで来るとカーブは落ち着くがその代わりに路面状況が悪くなり凹凸が多くなる。

123.海沿いの高台を走る 124.磯谷集落に向かって下る 125.佐井村磯谷
 長後集落から離れると舗装も元のきれいなものに戻り、海沿いの高台を適度なカーブとアップダウンと共に走る。急カーブもない訳ではないが数は少ない。片側交互通行規制の復旧現場の先で磯谷集落を通過する。この磯谷集落からは海との高低差がなくなる。

126.シーサイド快走路 127.アップダウンとカーブが多い 128.巨岩が点在
 磯谷集落から北は海岸線沿いを走っており、むつ市街地〜脇野沢のように海とかなり近い場所を走っているが、佐井村の方は巨岩を多く荒々しい風景という印象を受ける。願掛岩を過ぎてからは巨岩は見られなくなる。

129.矢越集落に向かって下る 130.佐井村矢越 131.佐井村の中心部に差し掛かる
 願掛岩付近で一旦海面との高低差が生じるが矢越集落に着くまでに下り高低差が解消される。海に面した矢越集落を通り過ぎると再びアップダウンしながら海沿いを快走する。一部にセンターラインがなくなる箇所があるが、交通量が少ないせいもあって走りにくくなるレベルではない。

132.村の中心部は狭い 133.赤い舗装の交差点を左折 134.次は赤い舗装の交差点を右折
 佐井村の中心部に入るとさすがに沿線の家屋が増えてくる。大佐井川を渡ってすぐセンターラインがなくなると同時に道幅が1.8車線にまで狭くなる。狭くなってから100m程先に十字路があるのだが、何を隠そうこの信号のない十字路が青森r46との交差点である。交差しているR338大間方面とr46が既に狭くなっているR338脇野沢方面よりも狭く、集落内の在所の道にしか見えない。さらには案内標識が設置されている場所が大佐井川の南とかなり手前にあるため、油断していなくても直進してしまう可能性が高い。筆者も通り過ぎてしまった事を付け加えておく。
 このr46交差点を左折する事に気付いたとしてもさらなる難関が待ち受けている。左折する側の道幅が1.0車線と狭く、向こう側に車両がいれば左折できないため交差点から出てくるのを待たなければならない。周囲が田畑であれば路肩に車を寄せてという技も使えるのだが。意外に多い対向車に難儀しながらもなんとか左折して1.0車線幅の狭路を走るとすぐに十字路に至るが、こちらは右折である。2ヶ所目の十字路も見通しが悪い。

135.村道との交差点を一旦停止してから左斜め前方へ 136.村道との十字路を左折 137.中心部を抜けるまで狭路が続く
 2ヶ所目の十字路を右折してホッとするのはまだ早い。約150m程先で村道との交差点を一時停止してから左斜め前方に進まなければならない。ここを右折して右直角カーブを曲がると先ほど左折に苦労したr46交差点に至る。つまり、国道をトレースしているのでもなければr46交差点を直進して左に直角カーブすれば特に苦労する事もなく通過できる。
 家屋密集地内のセンターラインのない道路を走っていると古佐井川を渡り、その直後の十字路を左折しなければならない。この交差点は案内標識があるうえに直進する村道の道幅が1.0車線幅しかない事もあってルートミスする可能性は低いだろう。ただし、逆方向からのトレースであれば直進してしまわないように注意を払う必要がある。

138.海沿いの道路を走れば市街地をパス可能 139.2車線快走路で集落を通過 140.原田集落には1.8車線区間あり
 センターラインが復活して2車線になってすぐに左の海側から道路が交差してくる。ここで左折して海沿いを走ると市街地の南でR338に交差する。つまりこの海沿いの道路を走れば右左折の多い市街地を通らずにすむ。なお、なぜかこの海沿い道路の南側の3分の1は青森r46に指定されている模様。
 その後は原田集落でセンターラインがなくなるものの2車線区間が多く概ね走りやすい。佐井村の中心部を過ぎたためか交通量は増えてしまうが、流れが悪くなるような数ではない。

141.大間町に入る 142.風景と道路状況は陸奥湾沿岸区間に近い 143.大間町奥戸
 材木山の南東で名もなき峠を越えて大間町に入る。本州最北端の大間崎を擁する大間町に入りやっと起点のある自治体に入ったかと思ってしまうかもしれないが、R338の起点は青森県大間町ではなく北海道函館市にある。そんな大間町に入ってからも海沿いのアップダウンのある2車線道路が続いている。舘ノ上から向町にかけては2車線ではあるが沿線の家屋が密集しておりやや狭苦しく感じられる。

144.大間原発の建設予定地は内陸を走る 145.大間町大間 146.R279交差点を直進
 小奥戸集落の南からは進路を内陸に取るが、これは大間原子力発電所の建設予定地あるためである。但し、先の東日本大震災に起因する福島第一原発の事故の影響で工事が着工される見通しが立っていない。緩やかな上りから下りになって大きく右にカーブしてからR279との交差点に至る。むつ市の中心部で交差してから約107km振りの交差である。地図によっては直進する道路は国道扱いされていないが、案内標識ではR338と表記されている。よって直進して大間町役場方面に進む。

147.R279交差点直後は2車線 148.センターラインがなくなり2.0車線幅になる 149.T字路を左折
 R279交差点を通過しても2車線道路が続いているが、交差点直後の右カーブを曲がって程なくしてセンターラインがなくなる。センターラインがなくても乗用車同士の離合には問題のない2.0車線幅なので対向車がいても難儀する事は少ない。注意すべきは案内標識のないT字路を左折しなければならない点だろう。右折すれば大間町役場に行けるためそちらに進む車両も少なからずいる。

150.R279交差点 151.十字路を右折 152.T字路を左折
 T字路を左折して1.5車線幅の道路を緩やかに下っていると左側から道路が交差してくる。ここにも案内標識が設置されていないのだが、この道路は先ほど交差したR279でありここからはR279と重複して大間町側端点に向かう。
 R279と重複してすぐに十字路を道なりに右へ直角に進み、すぐ先のT字路は道なりに左に直角に進み、さらに直後を右に直角にカーブする。どれも案内標識は設置されていないが、町道に比べて国道の方が幅が広いため何となく進んでもルートを外れない可能性がある。

153.端点に近い割に交通量は多い 154.十字路を左折 155.大間町側端点(2007年8月撮影)
 右直角カーブから先は1.8車線幅の道路をしばらく真っ直ぐ進むが、約200m弱先の十字路を左折しなければならない。実は走行日の2013年8月14日は大間町ブルーマリンフェスティバルの開催日のため最後の十字路から先は車両通行規制が敷かれており左折できなかった。時刻は9時39分であり祭の開始時刻が9時である事を考えれば1時間以上前に着いていれば…と思ったが準備している人がいる中で道路を撮影する胆力は持ち合わせていないので多少早く着いても同じ結果だったかもしれない。よってNo.150の写真は2007年8月2日にR279を走行した際に撮影したものである。


156.R338函館港側端点 157.北海道r457交差点を左折
 R338の函館港側端点は市街地の南部、函館山の北東の麓に位置している。函館港側と表現したもののフェリーターミナルから6km以上離れている。また、北海道内の全ての区間はR279に重複しており、R338のおにぎりを見る事はできない。端点から僅か100m弱で北海道r457との交差点を左折する。正面の急勾配の先には観光地として有名なハリストス正教会がある。

158.函館市電を挟んだ片側1車線道路 159.北海道r675交差点 160.十字街電停
 北海道r457交差点からは函館市電を間に挟んだ片側1車線道路になる。左カーブを曲がっていると北海道r675との交差点を通過する。このr657は路線名を立待岬函館停車場と言い、函館山(御殿山)の山頂を結ぶ道道である。この交差点で函館市電の宝来谷地頭線が分岐しており、r457上に敷設されている。

161.「長万部107km 森43km」 162.市役所前電停 163.R5・R278・R279館駅前交差点
 北海道r457交差点からも函館市電を挟んだ状態が続く。車線幅が広く片側2車線化できそうだが、電停付近は当然ながら狭くなってしまうため片側1車線が限界であろう。右折車線が設けられている交差点もあるが、概して右折車線は狭い。
 端点から約1.8kmでR5・R278・R279函館駅前交差点に至る。交差点の名称が示す通り、函館駅の至近の距離にあり、交差点の南には函館市電の函館駅前電停が設置されている。前述の通り、R338は北海道内の全ての区間がR279に重複しており、さらに付け加えると海上区間も重複している。