国道252号
part3

R289叶津交差点〜六十里越トンネル
只見町

136.JR只見線 137.「R252 4月28日正午より 全線再開通」 138.沿線には民宿が多い
 R289叶津交差点のすぐ先で再びJR只見線の橋梁の下をくぐる。道幅もセンターラインのない2.0車線幅道路と変化は見られない。只見線と只見川の間を走っており、ほぼ平坦でカーブも少ない。只見町の中心部に近付くと沿線の家屋が増えるが、その中のいくつかは民宿である。

139.R289・福島r132只見交差点 140.只見町只見 141.町の中心部を過ぎても2.0車線幅道路
 只見町役場のすぐ傍でR289・福島r132只見交差点を通過して魚沼方面に進む。叶津交差点からの距離は約2.8kmである。r132は停車場線で、200m弱先に只見駅がある。只見交差点からも融雪水パイプがセンターライン代わりの2.0車線幅道路が続く。沿線の家屋が疎らになっても道幅は広くならない。

142.標識が傾いているのは雪のためだろうか 143.只見ダムの傍を通る 144.只見湖畔を快走
 只見ダムに近付くとセンターラインが現れて2車線道路になる。緩やかな勾配を上っていると只見ダムの傍を通る。提高は30mと低く下流側には芝が植えられているため、一見するとダムには見えないが、只見湖と呼ばれるダム湖が形成されている。ダムの天端は車両で通行できるが、普通車に限られる。
 只見ダム以南は只見湖の湖畔を走っており、勾配、カーブともに非常に緩やかで走りやすい。只見湖越しに田子倉ダムが見えるはずだが、走行した日は霧が発生していたため全く見えなかった。

145.「柏崎116km 魚沼55km」 146.右にカーブして只見川から離れる 147.上宮渕集落
 只見湖と只見川の境目辺りに万代橋が架かっているが、2011年の集中豪雨によって被災したが、2019年に架け替えられている。既に4年が経過しているがウォっちずには新橋が描かれていない(2023年5月時点)。万代橋の西詰を過ぎてすぐに右カーブを曲がって只見川から離れて下宮渕集落、上宮渕集落を通過する。県境まで10km以上離れているが、福島県只見町側の最後の集落である。

148.田子倉ダムの手前を右にカーブ 149.右カーブ以降は上り勾配 150.宮渕沢付近でヘアピンカーブ
 田子倉ダムの手前でダム下に至る道路が交差している右カーブを曲がると上り勾配が始まる。山岳道路区間に入ったとはいえセンターライン付きの2車線道路が続く。宮渕沢の傍でヘアピンカーブを曲がるが、カーブ部で沢を渡っている訳ではない。

151.霧がなければ田子倉ダムが見えるはず 152.落石防止柵が更新されていた 153.田子倉第一隧道
 宮渕沢のヘアピンカーブ以降しばらくは緩やかなカーブが続き、その後に連続ヘアピンカーブで標高を上げる。標高は500m程度と意外に高くない。ヘアピンカーブが終わって少し走ると田子倉第一隧道をくぐる。トンネル内は1.8車線幅とやや狭く大型車同士の離合は不可能である。

154.田子倉第二隧道 155.下平隧道 156.田子倉スノーシェッド
 田子倉第一隧道を出ると田子倉ダムの傍を右にカーブして田子倉第二隧道に入る。トンネルの手前には田子倉レークビューという休憩施設の出入口がある。公衆トイレや物産店、レストランの他に田子倉湖の遊覧船の発着場がある。
 田子倉第二隧道を出て右カーブを曲がると若宮八幡神社の前を通る。おそらく田子倉ダムの建設に伴って沈んだ場所から移設されたものと思われる。湖畔を少し走ると下平隧道をくぐり、次いでカーブのきつい田子倉スノーシェッドをくぐる。田子倉第二隧道からはセンターラインがなくなり1.5〜1.8車線幅と少し狭くなる。

157.田子倉湖南岸の山々を望む 158.苧巻第2ロックシェッドの手前は片側交互通行規制中 159.苧巻第1ロックシェッドと苧巻岳隧道
 田子倉スノーシェッドからは2車線道路になるがセンターラインが完全に消えてしまっている。田子倉湖の対岸の山々(横山や大川猿倉山?)を見ながら湖畔を走っていると苧巻第2ロックシェッドをくぐるが、その手前は法面から落石があったようで片側交互通行規制が敷かれていた。さらに苧巻岳隧道をくぐるが、東側には苧巻第1ロックシェッド、西側には苧巻第2スノーシェッドが接続している。シェッドよりトンネルの断面が小さいため、坑口には黄・黒の反射材が取り付けられている。右の急カーブを曲がった先で苧巻第1スノーシェッドをくぐる。第1と第2が2つずつあるように思えるが、それぞれロックシェッドとスノーシェッドである。

160.後山スノーシェッド 161.田子倉沢第3スノーシェッド 162.田子倉沢第2スノーシェッドと田子倉沢隧道
 後山スノーシェッドと田子倉沢第3スノーシェッドをくぐるが、どちらも内部に急カーブがある。センターラインの消えた2車線道路を走っていると田子倉沢隧道をくぐるが、このトンネルには田子倉沢第2スノーシェッドと田子倉沢第1スノーシェッドが接続しており、トンネル本体の延長よりも長い。

163.入間木沢第4スノーシェッド 164.入間木第2スノーシェッド 165.正面の山は県境の前岳や北岳と思われる
 田子倉沢隧道の次は入間木隧道をくぐるが、これにも入間木第4スノーシェッドと入間木第3スノーシェッドが接続している。入間木第3スノーシェッドを出て右カーブを曲がると入間木第2スノーシェッドと入間木第1スノーシェッドをくぐる。入間木第1スノーシェッドを出ると正面に冠雪した山が見えるが、おそらく県境の山と思われる。

166.余韻沢第2スノーシェッド 167.田子倉駅跡 168.豪雪地のため雪崩対策が厳重に施されている
 JR只見線の田子倉トンネルの上を通った直後に余韻沢第2スノーシェッドをくぐる、ヘアピンカーブの先で余韻沢第1スノーシェッドをくぐる。右カーブを曲がって湖沿いを走っていると田子倉駅跡を通過する。倉庫に見える建物が駅舎である。R252の六十里越を挟む区間は冬季閉鎖されるが、JR只見線は冬季でも運行しており、それ故廃線を免れたという経緯がある。ただし、田子倉駅は近くに集落がないため冬季は全ての列車が通過しており、2013年3月16日に正式に廃止された。

169.田子倉無料休憩所 170.只見沢橋 171.白沢スノーシェッド
 JR只見線のスノーシェッドの上を通過した直後に田子倉無料休憩所の前を通って只見沢橋を渡る。無料休憩所は登山客のために設置されたようだが、只見線を撮影する目的の人の利用も多いと思われる。休憩所を過ぎるととカーブしている只見沢橋を渡って白沢スノーシェッドをくぐる。河川名と同名の沢だが只見川の本流ではない。

172.道路の近くの残雪が多くなってくる 173.白沢トンネル 174.山の神第3スノーシェッド
 白沢スノーシェッドを出てすぐは急カーブが連続している。センターラインが視認できる状態になった後に白沢トンネルをくぐる。東側にはスノーシェッドは接続していないが、西側に烏帽子スノーシェッドが接続している。烏帽子スノーシェッドを出て右カーブを曲がると山の神第3スノーシェッド、山の神第2スノーシェッドを相次いでくぐる。

175.山の神ロックシェッド 176.山の神第1スノーシェッド 177.ブンドウ沢スノーシェッド
 さらに内部に急カーブのある山の神ロックシェッドをくぐり、次いで山の神第1スノーシェッドとブンドウ沢スノーシェッドをくぐる。シェッド内のセンターラインは残っているが、それ以外の明かり部分のは視認できないくらい薄くなっている。

178.出逢橋 179.あいよし橋の旧道を通行 180.あいよし橋の西詰付近で法面の雪が崩れていた
 片側交互通行規制中の出逢橋の次はあいよし橋が架かっていたが、2022年3月に雪崩によって落橋していたのが確認されている。旧道を再整備する事で車両の通行を可能として冬季閉鎖解除予定日より遅れて2022年7月10日に通行止が解除された。出逢橋も雪崩で損傷したようで、片側交互通行規制となっているのは補修のためだろう。なお、通行止は解除されたが大型特殊車両は通行禁止である。

181.アイヨシスノーシェッド 182.路面に崩れ落ちてきそうな雪塊がある 183.六十里越峠開通記念碑
 現道に戻った後にアイヨシスノーシェッドをくぐる。小刻みなカーブが連続している2車線道路を走っていると六十里越峠開通記念碑の前を通る。記念碑の前に乗用車数台程度が停められるスペースがあり、そこからは田子倉湖やその周辺の山々を望む事ができる。

184.南岳第3スノーシェッド 185.南岳第2スノーシェッド 186.南岳第1スノーシェッド
 記念碑付近の曲線半径の大きめのヘアピンカーブが終わると南岳第3スノーシェッドと南岳第2スノーシェッドをくぐり、少し離れて南岳第1スノーシェッドをくぐる。県境に近いが標高は800m弱と意外と高くない。

187.正面に見えるのは赤柴スノーシェッド 188.赤柴スノーシェッド 189.六十里越トンネル
 南岳第1スノーシェッドを出た直後には比較的広い駐車スペースがあるが、公衆トイレ等は設置されていない。赤柴沢の手前から赤柴スノーシェッドに入り、そのまま六十里越トンネルに入る。R289只見交差点からは約18.4km、田子倉ダム下のカーブから約13.5kmである。

国道252号 part4