国道51号
part2

R125佐原跨道橋交差点〜R50三の丸1交差点
香取市→
→稲敷市→潮来市→鹿嶋市→鉾田市→大洗町→水戸市

48.利根川を渡って茨城県稲敷市に入る 49.交通量は多いが流れは良い 50.R125・R355北田交差点
 佐原跨道橋交差点からすぐに千葉r2水郷大橋南交差点を通過し、県境の利根川に架かる水郷大橋を渡って茨城県稲敷市に入る。稲敷市に入ってすぐに茨城r2水郷大橋北交差点を通過し、その先の北田交差点でR125が西の方角に分岐する。佐原跨道橋交差点から北田交差点まではR51・R125・R355の3国道重複区間だが、R355はおろかR125も存在しないものとして扱われている。

51.水田の間を走る片側2車線道路 52.r2境島交差点の手前から2車線 53.潮来市に入る
 北田交差点からも片側2車線の見通しの良い走りやすい状況が続いている。大型貨物車両を始めとして交通量は決して少なくないが、流れは良好である。約3.5km先の茨城r2境島交差点の手前で左車線がなくなり以降は2車線となる。一部が千葉県と茨城県との県境になっている横利根川の西を走っていると何の変哲もない場所で潮来市に入る。すぐ先には霞ヶ浦から流れ出る常陸利根川という比較的大きな河川があるにもかかわらず。

54.北利根橋 55.R355永山交差点 56.茨城r185山下交差点
 その常陸利根川に架かる北利根川を渡った北詰でR355が分岐していく。ここでようやく完全な単独区間となるが、前述の通りR125やR355が重複している事を示すものは見られず、それぞれ北田交差点、永山交差点が実質的な起点となっている。
 永山交差点からは右に大きくカーブしながら切通しを走り、右カーブを終える頃には平坦な場所を走るようになる。家屋はr5の沿線に多くR51沿線には多くない。

57.利根川流域より高い位置を走る 58.JR鹿島線のガードをくぐる 59.市街地を抜けても道幅は狭いまま
 茨城r5上戸交差点からは利根川流域より高い位置を走っており南側は千葉県香取市まで見渡す事ができる。左にカーブして勾配を下って潮来市街地に降りると高台区間は終了となる。潮来市役所が近くにあり潮来市の中心部を通り抜けているが、市街地故に拡幅も難しいようで大型車両にはやや狭い対面2車線道路である。市街地を通り抜けてからも歩道のない大型車両には狭く感じる2車線が続いている。

60.現道とバイパスとの洲崎交差点 61.新神宮橋 62.鹿嶋市に入る
 永山交差点から約9.3km先の洲崎交差点でR51が直進と左折とに別れる。案内標識にも直進が鹿嶋市街で左折が水戸・鹿嶋となっており少々ややこしい。直進は“市街”の文字と水戸の有無で何となく分かるかもしれないが、直進が現道で左折がバイパスである。なお、右折の茨城r101は潮来ICとの連絡道路となっているせいか、片側2車線と整備された道路である。
 洲崎交差点を左折してバイパスに入っても対面2車線という状況は変わらないが、狭苦しい2車線と違って大型車両でも余り気を遣わずに走る事ができる。北浦に架かる新神宮橋を渡ると鹿嶋市に入る。すぐ下流に現道の神宮橋が架かっており、両者を比べると桁の間隔が大きく異なる事が確認できる。1960(昭和35)年と2002(平成14)年という開通年の差が分かる光景である。

63.再び鹿島線のガードをくぐる 64.急勾配を上る 65.片側1車線
 新神宮橋を渡ってすぐに茨城r238大船津北交差点を通過する。この交差点を右折してすぐに現道と交差している。その後も走りやすい2車線道路を走っているとJR鹿島線のガードをくぐるが、桁下は4.7mとバイパスとして建設された道路の割に低い。ガードから先は上り勾配となる。そこそこ急な勾配で距離も長いが登坂車線は設けられていない。勾配を上り切った所でやけに広い中央分離帯が現れて片側1車線になる。

66.R124BP鹿嶋消防署南交差点 67.R51現道&R124現道との神宮寺南交差点
 新興住宅地を通り抜けるとR124BP・茨城r242鹿嶋消防署南交差点を通過する。R124は千葉県銚子市と茨城県水戸市とを結んでおり、この鹿嶋消防署南交差点から北の区間は全てR51に重複しているという、100番代国道のくせに重複区間が多い国道である。そんな状態だからか、もちろんR124が重複している事を示すものはなく、実質的には千葉県銚子市と茨城県鹿嶋市を結ぶ国道として認識されている。
 鹿嶋消防署南交差点から約400m進むとアルファベットの“K”の形状をした神宮寺南交差点となる。案内標識には直進のR51しか表記されていないが、右下がR124現道、右上がR51現道である。洲崎交差点と同様にこちらも直進のバイパスへと進む。ちなみに神宮寺南交差点の手前でJR鹿島線、奥で鹿島臨海鉄道貨物線のトンネルの上を通っている。

68.カシマサッカースタジアム 69.水戸まで49km 70.R51現道との清水交差点
 神宮寺南交差点から程なくしてカシマサッカースタジアムの真ん前を通過する。スタジアムを通り過ぎてから茨城r255スタジアム北交差点から先は下り勾配となって、下り切る直前くらいの清水交差点でR51現道が合流してくる。鹿嶋市はバイパスと現道の2つのルートがあるが、どちらも交通量が多く現道と言えど旧道の寂れたイメージは感じられない。

71.鹿嶋市荒野 72.鉾田市に入る 73.おにぎりはR51のみ
 清水交差点からは対面2車線となる。鹿島臨海鉄道よりも東の海側を走っているが、海岸線までは500m以上離れているため国道から海が見える場所はほとんどない。勾配はほとんどなくカーブは緩やかなものばかりであり、二桁国道にもかかわらず信号は少ないため大型貨物車両の通行は多くても速いペースで流れている。ハマナス自生南限の辺りで鉾田市に入るが、道路状況に変化はなく淡々と2車線道路を北上する。

74.まず北向きにゆずり車線あり 75.次に南向きにゆずり車線 76.R354大洋総合支所入口交差点
 鹿島トラックステーションを過ぎて程なくした場所にゆずり車線が設けられており、その先には反対側の南向き車線にゆずり車線が設けられている。足の遅い前走車がいた場合はここぞとばかりに多くの車両が追い抜くシーンを見られる場所である。
 清水交差点から約13.6kmでR354大洋総合支所入口交差点となる。この交差点がR354の終点であり、旧鹿行大橋が制限幅2.4mでその名を馳せていたが東日本大震災により落橋しており1名の方が亡くなられている。その後不通が続いていたが、およそ1年後の2012年4月26日に新鹿行大橋が開通して分断が解消された。

77.汲上交差点は旧R354の終点 78.汲上交差点から北は住宅密集地を通る 79.鉾田市台濁沢にもゆずり車線がある
 大洋総合支所入口交差点のすぐ先にある汲上交差点はR354の旧道との交差点であり、その汲上交差点から北は歩道が狭くなり大型車両にはやや厳しい道幅になる。一部には歩道が改良されている場所もあるがそれが全体に広がるまでにはまだまだ時間を要するだろう。鉾田市台濁沢にはゆずり車線が上下それぞれ異なる場所に設けられている。

80.鉾田市柏熊 81.原子力機構南門前交差点で大洗町に入る 82.大洗町は片側2車線
 鉾田市柏熊で左に大きくカーブして海から離れる。もっともこれまでも海岸線から300〜500m離れており海が見える場所はほとんどなかったため海から離れたと言われてもピンとこない。千葉県香取市から茨城県稲敷市にかけて交差、重複した千葉・茨城r2との交差点を緩やかな右カーブの途中で交差し、海岸線に並行になって北上する。ここでも途切れることなく家屋が建っているが、歩道が設けられており見通しは悪くないので走りやすい。
 2車線快走路を淡々と走っていると原子力機構南門前交差点から大洗町に入る。原子力機構南門前交差点の先で車線が増えて片側2車線となり、原子力機構と海との間の見通しの良い直線道路を走る。

83.数少ない海が見える場所 84.大洗町の市街地は通らない 85.涸沼川を渡って水戸市に入る
 海との距離は200mとこれまでよりも近く海面に対して少し高い位置を走っているため、海が見える場所もいくつかある。大洗町の市街地の南で茨城r2・r16夏海IC入口交差点を通過するが、立体交差化されておりR51を走るだけなら信号をパスできる。夏海IC入口交差点から緩やかなカーブとアップダウンの道路を走っていると茨城r106大洗高下交差点を通過し、涸沼川を渡って水戸市に入る。

86.R245塩崎交差点 87.右車線は水戸大洗ICへの右折専用車線となる 88.水戸大洗IC以西は2車線
 水戸市に入って程なくして左にカーブしてr2と立体交差で合流した直後にR245塩崎交差点に至る。R245の起点はR51と同じ三の丸1交差点であり、この塩崎交差点からは重複区間である。ともすれば存在を忘れてしまいがちなR124も重複しているため、塩崎交差点〜三の丸1交差点は3国道重複区間である。一番番号の若いR51しか表記されていないため、R124とR245の重複に気付くのは国道マニアくらいなものだろう。
 塩崎交差点からも片側2車線が続いているが、約1.5km先の東水戸道の水戸大洗ICで右側車線が右折専用となってインター以西は対面2車線になる。通常はインターに接続している道路は市街地に近い方が多車線というパターンなのだが、ここでは逆になっている。

89.R6渋井町交差点 90.渋井町交差点から先も2車線
 水戸大洗ICから約4.1km走るとR6との渋井町交差点を通過する。立体交差化されているが、跨道橋はR6の方でR51には信号機が設置されている。前述の通りR6とR51だけでなくR124とR245も交差している。渋井町交差点を越えて水戸市の市街地に近付いても対面2車線という道路状況は変わらない。

91.茨城r174東桜川交差点を左折 92.東桜川交差点からは4車線 93.城南3交差点を右折
 渋井町交差点から約700mで茨城r174東桜川交差点を左折しなければならない。直進の市道も2車線でそちらに向かう車両も少なくないが、案内標識が設置されているため誤って直進してしまう可能性は低いだろう。
 東桜川交差点からは4車線道路になり交通量も多くなる。東桜川交差点から約1.2km先の市道との城南3交差点は右折しなければならない。こちらも東桜川交差点同様に直進する車両が少なくないが、案内標識はきちんと設置されている。

94.柳堤橋 95.柵町大橋からは左カーブ
 城南3交差点の直後に柳堤橋を渡り、次いで柵町大橋でJR常磐線と鹿島臨海鉄道をオーバーパスする。その後左に大きくカーブしながら柵町小橋でJR水郡線をオーバーパスする。橋や跨線橋が連続するが、それぞれの間の区間も低い位置を走っておらず従ってアップダウンは少ない。

96.三の丸2交差点を右折 97.三の丸1交差点
 柵町小橋からは下り勾配となって下り切った所、マルイの前で三の丸2交差点に突き当たる。右折するとすぐに水戸駅のロータリーに接続している三の丸1交差点に至る。表面上はR50とR51の交差点にしか見えないが、R51に重複していたR124・R245だけでなくR50にはR400が重複しているため、実に5本もの国道が交差している。同じような構造の交差点として新潟県新潟市にある本町交差点が挙げられる(R7・R8・R17・R49・R113・R116・R289・R350・R402R403が交差)。