国道487号
part2

広島r44大君交差点〜広島r44世上口交差点
江田島市

60.「能美9km」 61.標高が一気に上がる 62.急カーブが多い
 広島r44大君交差点からも家屋が建ち並ぶ間を2車線道路で走る。右カーブ付近から上り勾配となり、進むにつれて勾配が少し急になっていく。家屋が途切れると勾配、カーブともにきつくなり標高も40mを超える。峠部分を越えると下り勾配になり、いくつかの急カーブを通過していく。

63.広島r300大原交差点 64.大原湾沿いを北上 65.江田島市大柿町小古江
 大柿中学校付近からは勾配がなくなって平坦になり直線基調になる。広島r300大原交差点を通過して少し進むと大原湾の南端に着き、以降は湾の東側を北上する。しばらく湾に沿って走り、余防集落は内陸を走る。

66.旧能美町に入る 67.江田島市能美町鹿川 68.内陸部を縦断
 余防集落を過ぎると再び大原湾に沿って走り、右カーブを曲がると旧能美町に入る。平成の大合併以前から立っていると思われる境標識があるため、市町村が変わったのかと思えるが、旧大柿町域から旧能美町域に入っただけで、現在はどちらも江田島市内である。しばらくガードレールによって隔てられた海岸線沿いを走る。
 大原湾の北端を過ぎてからも北上を続けて内陸に入っていき、広島r36永田川橋東詰交差点を通過する。このr36は島の西側海岸部を走っている県道で、R487の高田港川端点でも交差している。

69.江田島市能美町中町 70.広島r36江田島市役所前交差点を左折
 沿線の家屋が少し増えてくるが旧能美町役場、現在の江田島市の市役所があるにしては寂しげな印象を受けるのは商業施設が少ないからだろうか。江田島市役所の南東で広島r36江田島市役所前交差点に至り、左折して沖美・三高方面に進む。交差点を直進した先は中田港だが、高田港を経由して宇品港を結ぶ航路が設定されてる。

71.江田島湾に沿って走る 72.前方に見えるのは造船所のクレーン 73.高田港
 江田島市役所の南を通過してからは江田島湾沿いを走る。これまでの海沿い区間と異なり、海寄りにも建物が建っている箇所も少なくない。巨大なクレーンのある造船所を通過して右に左に急カーブを通過した後に高田港を通過する。中田港から約2.0kmしか離れていないが、前述の通り中田港〜高田港〜宇品港の航路が設定されている。

74.高田港以北は海岸線を走る 75.宗崎集落
 高田港を過ぎると海岸線に沿って走っており、防潮堤の向こうは江田島湾が広がっておりその奥には同じ江田島の陸地が見える。国道の海上区間の端点に向かっているとは言え、端点以降も県道が繋がっているため行止り区間ではない。

76.R487高田港側端点 77.端点を広島r36から撮影 78.端点に接続しているのは広島r36
 高田港から約1.1kmの地点でR487のおにぎりが立っており、その30m程奥に広島r36のヘキサが立っている。どちらも広島県が管理しているためか、アスファルトの境目もセンターラインや路側線の切れ目もなく、国道と県道の境だとはっきり分かるものはなかった。この一見すると何の変哲もない場所がR487の海上区間の端点である。高田港まで戻れば航路が設定されているが、海上区間の向こう側の港である津久茂港に向かう航路は設定されていない。また、中田港〜高田港〜宇品港は高速船のみが就航しておりフェリー便は存在しない。


79.高田港側端点から津久茂港側端点を望む 80.津久茂港側端点から高田港側端点を望む
 高田港側の端点と津久茂瀬戸を隔てた津久茂港側端点との直線距離は1.2km程度なので、手前の陸地などに邪魔されなければ肉眼でも確認できる距離である。音戸瀬戸の約100mや早瀬瀬戸の約300mに比べると広いが架橋できない距離ではない。高田港と津久茂港の間は広島r36とr44を利用すれば往来できるため、費用対効果を考えると架橋する必要性が薄いと判断されたのだろう。となると、現在の国道のルートを設定した当時の意図も気になるところである。


81.津久茂港側端点の奥は行止りに見える 82.道路らしきものが続いている 83.行止り看板から振り返って撮影
 フェリー便が就航しておらず架橋もされていないが、最も単純な迂回方向である陸路を走る事で津久茂港側の端点には比較的容易に行く事ができる。距離にして約18km、時間にして約30分である。津久茂港側端点から先は行止りに見えるが、左にカーブして道路そのものは続いている。傍らに行止りである事を示す古い標識が立っており、約1.1km先で道路が途切れる。ただし、内陸に進む道路もありそれを進むと津久茂集落に戻る事もできそうである。

84.R487津久茂港側端点 85.江田島市江田島町津久茂 86.JAの野菜出荷場から狭くなる
 改めて津久茂港側端点を見るとセンターラインと路側線の有無で端点がはっきりと分かる。高田港側端点は広島r36が続いていたためそれなりに交通量があったが、こちらは実質行止りとあって交通量は皆無だった。とは言うものの端点から見える位置に家屋があり人里から離れている場所ではない。津久茂港の海に沿って走っていると右の急カーブを曲がりJAの野菜出荷場の前からセンターラインがなくなる。そのまま墓地を大きく左に回り込むと2車線道路に戻る。

87.フェンスの向こうは海上自衛隊の施設 88.広島r297交差点を右折 89.一つ川沿いを走る
 左カーブを曲がり終えると海岸線から離れて海上自衛隊の施設の内陸寄りを走る。平坦かつカーブがほとんどない道路状況なので見通しが良く走りやすい。自衛隊施設の北端で右に大きくカーブしてから左にカーブして西ノ段橋の東詰で広島r297との交差点に突き当たる。R487津久茂港方面がT字路に突き当たる形だが、特に一旦停止の義務はないようだ。とは言うものの交差点の形状からして一旦停止してから交差点に進入した方が良いだろう。なお、案内標識にr297に切串となっている事からも分かるが、国道経由より県道経由の方が距離が短い。
 r297交差点からは一つ川に沿った直線道路を走る。川の向こうには自衛隊施設がある。自衛隊施設を通り過ぎると沿線の普通の家屋が多くなる。

90.内陸に進むと同時に上り勾配になる 91.トンネル内は大型車通行困難 92.御殿山隧道
 海岸から離れて内陸に向かうと同時に上り勾配となる。カーブの多い勾配を上っていると大型車通行困難なトンネルが2ヶ所ある事を警告する標識が立っている。また3.7mという少々低い制限高もある。見通しの悪い左カーブの先に御殿山隧道がある。トンネルの前後にはセンターラインがあるが、トンネル内部にはなく乗用車同士であれば減速すれば離合可能である。

93.トンネルの間に急カーブあり 94.中郷隧道 95.広島r44世上口交差点を左折
 アップダウンしながら複数のカーブを曲がると次の中郷隧道をくぐる。御殿山隧道と同様にセンターラインのない狭いトンネルだが見通しは悪くない。トンネルを出ると左右にカーブしながら下り勾配を走り、広島r44世上口交差点に突き当たり左折して切串・小用方面に進む。右折のr44音戸・大柿方面は海上区間の高田港〜津久茂港間の迂回路である。

国道487号 part3