国道455号
part1

R106市役所前交差点〜R340名目入交差点
盛岡市→岩泉町

1.R106市役所前交差点 2.県庁の前を走る 3.岩手r1裁判所前交差点を右折
 岩手県の県庁所在地、盛岡市のR106市役所前交差点がR455の起点である。交差点の名称が示す通り、市役所の東に隣接しておりすぐ傍には岩手県庁、盛岡東署、盛岡中央消防署などがあり、まさに岩手県の中心と言える場所である。ただし盛岡駅は少し離れた位置にある。そんな市役所前交差点を西に進入すると県庁の南側を4車線道路で通り過ぎる。約300m進んだ所で岩手r1裁判所前交差点となり、右折して岩泉方面に進む。ここで早くも終点のある岩泉の地名が案内される。

4.左手に岩手医科大学付属病院、右手に岩手医科大学 5.市街地を抜ける際にカーブを通る 6.R4の北山跨線橋の下にJR山田線の踏切
 裁判所前交差点を右折すると県庁の西を通り、医大前交差点の先で岩手医科大学と付属病院の間を通過する。複数の寺社が集まる場所の近くで右に左にカーブし、沿線の建物が普通の家屋がメインになった所でR4の北山跨線橋をくぐる。R4との接続は一切ない代わりに(?)JR山田線の踏切を越える。

7.R4へは信号のない交差点を左折 8.バイパス交差点に向かって勾配を上る 9.バイパスとの交差点を右折
 北山跨線橋から約200mで左折しかできない信号のないT字路があるが、ここを鋭角に左折するとR4に行く事が可能である。地図によってはこの取付道路を国道として表記しているものもある。R4の取付道路との交差点から程なくして上り勾配となりカーブも多くなる。下り坂となって左急カーブを曲がった先でR4北山トンネル南口交差点から北山トンネルを経てきたバイパスと交差する。左折すると盛岡市の市街地方面に戻ってしまうため、ここは右折である。
 バイパスに合流するまでおにぎりはおろか案内標識にもR455の表記はなかったが、もしかしたら起点が北山トンネル南口交差点に移動しているのかもしれない。ただし、R106は案内標識等に表記があったため移動していない可能性も否定しきれない。

10.バイパス合流後は4車線 11.松園のニュータウン口の交差点で左側車線は市道へ 12.盛岡市山岸
 バイパスと合流してからは4車線となって引き続き勾配を上る。積雪していても4車線が4車線のまま走れるのは雪国ならではだろう。これが首都圏や京阪神、中京圏であれば間違いなく上下それぞれ1車線ずつしか走れないだろう。県営球場の近くを通過し、なおも上り勾配の4車線道路を走っているとニュータウンの出入口の市道との交差点で左側車線がそのまま市道への入路となるため国道をトレースするには右車線を走っている必要がある。車線が減少してからはごくありふれた対面2車線道路となる。盛岡市の市街地からもニュータウンからも離れていくため周囲の家屋も少なくなってくる。

13.岩手r16圧ヶ畑交差点 14.岩手r36上米内交差点 15.上米内交差点からは集落が途切れる
 緩やかなアップダウンとカーブの2車線道路を走っていると岩手r16圧ヶ畑交差点を通過し、程なくして岩手r36上米内交差点を通過する。上米内交差点以降は集落が途切れ山間部に差し掛かるが、道路状況はアップダウンが大きくなる程度で大きな変化はない。むしろ交通量が減るため走りやすくなったと感じるかもしれない。

16.チェーン着脱場には大量の車が駐車 17.緩やかな上り勾配を走る 18.小刻みなカーブが連続している
 積雪地の山間部に入るため複数のチェーン着脱場が設けられているが、なぜか多くの車両が止まっていた。チェーンを着けるために停車しているのではなく駐車しているようで、車の傍に持ち主がいないものが大半であった。この時は3連休でもあるのでイベントか何かが催されているのかと思っていた。進むにつれて徐々に標高が上がるため積雪量も増えてくる。高帽山の南側は勾配こそ緩やかなままだが急カーブが連続しており見通しは良くない。

19.「堆雪帯(走行禁止) 50m先」 20.勾配は8%とあるがそこまで急とは思えない 21.大の平スノーシェッド
 高帽山の東で右ヘアピンカーブを曲がり終えると急カーブは一時的に少なくなるが、明神山の近くまで来ればまた急カーブが多くなる。その短い緩カーブ区間内に堆雪帯が設けられている。初めて見る設備だが読んで字の如しなので用途はどんなものかは容易に想像がつく。明神山に近くなると上り8%勾配の標識が建っているがそこまで急な勾配には思えなかった。

22.県営玉山牧場の南もカーブが多い 23.僅かながら下り勾配もある 24.南集落
 道路上からは見えないが県営玉山牧場の南側の小刻みなカーブが多い2車線道路を走る。相変わらず緩やかな上り勾配だが下り勾配になる箇所もある。数軒の家屋しかない南集落を通り過ぎると外山ダム湖畔に差し掛かる。

25.右折すれば外山森林公園に行ける 26.外山ダム湖畔を走る 27.大の平集落
 外山ダム湖畔を走っていると外山森林公園に至る道路との交差点を通過し、外山ダムの下流側にある橋を渡る。その後しばらく湖畔を走っていると館沢林道が交差している付近で湖から離れる。外山川に沿って走っていると大の平集落に入り、その中で岩手r204との交差点を通過する。県営畜産試験場の前で外山川に沿うような形で右にカーブして大の平から続く小さな集落を通り抜ける。集落を走っている区間はほぼ平坦である。

28.集落の東端で幅員減少の標識 29.「岩泉56km 早坂20km」 30.「自動車(2輪を除く) 1月-3月 ここから」
 国道沿線だけに家屋が並ぶ小さな集落を抜ける際に幅員減少の警告標識が見える。幅員減少と警告されているものの積雪のせいかどこで減少しているのははっきりしなかった。集落を完全に出ると緩やかな上り勾配となって左に大きくカーブした後に岩洞湖の南端に差し掛かる。この時点で岩泉まで56km、市町境の早坂集落まで20kmである。総延長が104kmなので半分弱を走ったと思うかもしれないが、56kmというのは町役場を含む中心部までの距離であって終点の小本交差点まではまだ70km程走らなければならない。
 岩洞湖の湖畔を走っていると駐車禁止の標識が目に入る。補助標識には「自動車(2輪を除く) 1月-3月」とある。車種の限定はともかく時期の限定から察するにおそらく岩洞湖上のワカサギ釣り客に対する規制と思われる。走行日も晴天とあって釣り客の色とりどりのテントが湖上にあった。

31.満車になった駐車場がいくつもある 32.岩洞湖レストハウス 33.塚ノ沢集落
 期間限定の駐車禁止区間は解除されても再び別の規制区間に入る。沿線の駐車場はほぼ満車状態で、積雪ため駐車枠が見えないので場所によっては乱雑に止められていた。点在する駐車場を通り過ぎながら緩やかにカーブする湖畔道路を走っていると岩洞湖レストハウスの前を通り過ぎる。岩洞湖観光の拠点であり食事処のある場所とあって最も混雑していた。レストハウスから程なくして岩洞ダムの近くを通ると湖から丹藤川に変わる。ダムより奥に入るがまだ集落は存在している。緩やかにアップダウンする2車線道路を小さな集落を繋ぎながら走り抜ける。

34.勾配は7% 35.数は少ないが急カーブもある 36.岩手r158交差点
 丹藤川流域をアップダウンを繰り返しながら2車線道路を淡々と走る。7%の下り、次いで上り勾配と警告されている場所があるが、こちらもそこまでの急勾配だとは思えなかった。橋場集落で御大堂林道と交差しているが、おそらくは冬期閉鎖されているだろうからこの時期は通り抜ける事はできないだろう。橋場集落からも緩やかなカーブとアップダウンの道路を走っていると逆川堰堤に堰止められた湖(と言う程大きくない)の南を回り込むような状態を走っていると岩手r158との交差点を通過する。

37.市境の直前まで集落がある 38.左が旧道の早坂峠だが冬期閉鎖中 39.早坂トンネル
 r158交差点のすぐ先にはかつて藪川小学校があったが2010年に最後の卒業生を送り出して閉校となっている。閉校になったとは言え学校があったという事はそれなりの規模の集落だったのだろう。丹藤川に注ぐ向井沢川の右岸を走っていると、さらに支流の末崎川の右岸を走るようになる。この時点で市町境である早坂トンネルのすぐ手前なのだが、最後の最後まで集落が続くという点で単なる寂しげな酷道とは一線を隔する。
 末崎川と猫足又沢川との合流地点で左側に旧道が交差している。早坂峠を越える旧道は特に岩泉町側において急カーブが連続する交通の難所だったが、2007年に早坂トンネルが開通したため国道の指定を外れている。冬期閉鎖される早坂峠に対して早坂トンネルは通年通行可能である。なお、全長3115mという数値は岩手県内の一般道のトンネルでは2番目に長いものである。

40.旧道と合流 41.岩谷トンネル 42.外山早坂高原県立自然公園の中を通ってきた模様
 トンネル内で勾配を下り続けていると市町境を越えて岩泉町に入る。トンネルを出た所で旧道が左手を走っているが、すぐに合流する事はなく400m程進んだ所で合流する。岩泉町側も緩やかな勾配とカーブの走りやすい道路状況が続いている。全長32mと短い岩谷トンネルを抜けて程なくして外山早坂高原県立自然公園地区の境を示す標識を通り過ぎる。早坂高原の自然を堪能するのであれば早坂トンネルではなく早坂峠旧道を走る方が良いだろう。

43.岩泉町側も家屋が点在 44.権現トンネル 45.岩泉町三田貝
 三田貝川の谷筋を緩やかに下りながら2車線快走路を淡々と走る。盛岡市側と同様に小さな集落が点在しており人里離れた感は薄い。山間部の川に沿っているためカーブは多いが、トンネルなどでバイパス化された区間も多く全体的に走りやすい。

46.道の駅「三田貝分校」 47.根岸集落 48.三田貝トンネル
 早坂トンネルを出てから約7.0kmで道の駅「三田貝分校」を通過する。早坂トンネルの開通と同時に営業を開始しており、その名の通り分校跡を利用した珍しい道の駅である。元々が学校だったため売店は購買部、食堂は給食室となっており机と椅子は所謂学校用のものが使用されている。道の駅から先も非常に緩やかな下り勾配の2車線道路が続いており、カーブも概ね緩やかなものが多い。三田貝川の蛇行が激しい場所は三田貝、思渕トンネルで直線的に通り抜けている。

49.右にカーブして三田貝川を渡る 50.R340名目入交差点
 思渕トンネルを抜けてから程なくして右に急カーブしながら三田貝川を2回連続で渡ってR340名目入交差点に至る。信号のない地味な交差点だが一応は案内標識が設置されている。この交差点から東はR340と重複しながら岩泉町の中心部に向かって走る。

国道455号 part2