国道425号
part6

牛廻越〜R424福井交差点
田辺市

245.和歌山県側も狭路が続く 246.落ち葉が路面に堆積している 247.「転落 死亡事故多し」
 牛廻越で和歌山県田辺市に入ると下りに変わるが、勾配は緩やかなままである。道幅は1.0〜1.5車線幅と狭く、ガードレールが設置されていない箇所も多い。紅葉が終わりかけており路面に堆積した落ち葉も多いが、轍部分には積もっておらず走行にはさほど支障はなかった。

248.無人地帯を走る 249.いさざ橋 250.左の落ち葉が堆積した場所は少し凹んでいた
 奈良県側とは異なり沿線に集落がなく無人地帯を走っている。峠から約2.5kmでいさざ橋を渡って猪笹林道との交差点を左方向へ進む。イダサ谷を北上した後に尾根筋を通って道の駅「田辺市龍神ごまさんスカイタワー」の近くまで繋がっているようである。ただし、ダート区間もあり4輪車では通り抜けられない。
 いさざ橋からは少しだけイダサ谷沿いを走った後にゴヨウ谷と合流した東ノ河谷沿いを走る。谷沿いとは言え高低差が大きいため川面は全く見えない。崖寄りに直径数メートルの半円状に落ち葉が堆積している場所があったが、路肩が崩れかけており路盤も凹んでいた。通行しないようにトラ模様のポールが設置されていたが、経年劣化で艶を失っているうえに倒れかけており全く目立っていなかった。

251.ガードレールのない割合が多い 252.「転落 死亡事故」 253.倒壊した家屋(倉庫?)の前を通る
 1.0〜1.5車線幅の狭路が続いており離合できない場所も多い。待避所は設置されていないがカーブ部分の広い所などで離合する事は可能である。カーブが多く見通しが悪いので昼間であってもヘッドライトを点灯させて自車の存在をアピールしておく方が良いだろう。

254.落石は少なかった 255.中の河林道との交差点 256.脆そうな法面
 落石はほとんどなかったが、これは走行した日がたまたまそうだっただけで常に落石がないとは限らないのがR425牛廻越である。名もなき橋の手前で中の河林道が接続しているが、未舗装の狭路なのでさすがにルートミスする事はないだろう。

257.法面が少し崩れた模様 258.法面保護工事中 259.小又川の谷筋を走る
 西ノ河谷橋を渡った先で西の河林道が接続している左カーブを曲がる。尾鷲方面から来ていれば問題ないが、御坊方面から来ていればT字路を右折して橋を渡る方向に進まなければならない。
 西の河林道との交差点からも小又川沿いの谷筋を通っているが、川との高低差がだいぶ小さくなっている。法面工事の現場を通過するがおそらく時間帯別通行止規制を敷いて工事が行われていると思われる。元々は1.0車線幅だったが川が少し埋められて拡幅されていた。その後は1.0車線幅狭路で川沿いを走る。

260.「落石注意」 261.狭い谷のため日当たりは悪い 262.「十津川・龍神間の早期改良促進を!!」
 東西方向に流れる小又川の北岸を通っているが、谷が狭いため日当たりの悪い場所が多くタイヤが通らない路面に苔が生えている場所もある。小又川バンガローの近くを通り過ぎて少し走ると上瀬集落に入る。和歌山県側の最初の集落で、牛廻越から約13.4km、ワラビ尾交差点から約42kmである。早期の改良促進を望むという内容の看板が設置されている。20年前には既に設置されていたと思うが、壊れたり文字が判別できなくなったりしていないので保守されているのだろう。ただし、願望は叶えられていない。

263.市道とのY字路は左へと進む 264.寺垣内集落 265.下浦集落
 上瀬集落の隣の寺垣内集落でY字路を通過するが、R425は道なりに進む左側の道路で、右の上り勾配の道路は市道である。センターラインが現れて2車線道路になると大きく右にカーブして折川橋の北詰で市道との交差点を通過する。その後しばらく2車線道路が続くが、津越集落が途切れると同時に狭くなる。と言っても1.8〜2.0車線程度の幅が確保されており、これまでに比べると広いと言える。

266.龍神温泉浄化センターには公衆トイレあり 267.小又川トンネル 268.R371小又川交差点を左折
 龍神温泉浄化センターの前を通過するが、敷地内には公衆トイレが設置されている。駐車場もあるが出入口の車止めにチェーンが張られており、職員がいる時(平日の昼間?)以外は利用できないのかもしれない。
 旧道との交差点の直後に和楽橋を渡って小又川トンネルをくぐり、出た直後にR371小又川交差点に突き当たり、左折して田辺・中辺路方面に進む。案内標識にR425のおにぎりは表記されていないが、交差点正面奥に左を向いたR425のソトバが設置されている。牛廻越から約15.7km、R168ワラビ尾交差点から約45kmで、3ヶ所目の酷道区間の終了地点である。

269.おにぎりはR371のみ 270.和歌山r29の吊り橋をくぐる 271.湯ノ又隧道
 小又川交差点交差点からはR371との重複区間となり、センターラインの引かれた2車線道路を走る。4.0mの制限高が設けられた吊橋の下を通るが、この吊橋は和歌山r29であり、下流側の制限高バー付近で交差している。ただし、道幅は狭く未舗装であり車両で通行できるような道路ではなく、県道である事すら認識されないと思われる。
 日高川は蛇行しているがそれに沿っている国道は比較的緩やかなカーブが多く、勾配も緩やかなため走りやすい。湯ノ又橋を渡って右岸に移ると湯ノ又隧道をくぐり、しばらくは右岸を走る。

272.寺野橋 273.ドライブイン龍の里 274.右の吊り橋は板弦橋
 三ツ又集落や和歌山r735に至る市道との交差点を過ぎると右にカーブして寺野橋を渡る。日高川の左岸を走っており、対岸には旧道と思われる道路と大熊集落が存在している。板弦集落との間に板弦橋という吊り橋が架かっているが、2m程度の幅しかなく板張りなので軽トラくらいしか通行できないかもしれない。

275.廣井原トンネル 276.仮屋集落 277.柿原橋
 廣井原トンネルをくぐった直後に下広井原橋を渡って日高川の右岸に移る。直線道路で仮屋集落を通り抜けるとS字状にカーブしながら柿原橋で左岸に移る。橋の手前に交差している道路が旧道と思われるが、おそらく災害のため閉鎖されており進入できなくなっていた。反対側からは進入できるためこのまま通行止が解除されない可能性もある。

278.宮代トンネル 279.筋川橋は2.0tまでは通行可能 280.日高川沿いを快走
 左カーブの先で宮代トンネルをくぐって小原橋を渡る。その後しばらくは日高川の右岸を走る。カーブが多いもののほぼ平坦で交通量の少ない2車線道路とあって走りにくさはあまり感じない。

281.田辺市龍神村西 282.田辺市龍神行政局(旧、龍神村役場)を通過 283.R371龍神交差点
 旧龍神村の中心部に入ると周辺の建物が増えるが、道路状況が悪くなる事もなく2車線道路が続く。かつての村役場だった建物の前を通過し、その先でR371龍神交差点を通過する。小又川交差点からの距離は約13.6kmである。R371は酷道区間だけでなく分断区間も存在しており、R425と同様に走破するのに時間を擁してしまう国道である。

284.五領集落 285.2車線道路に戻る 286.おにぎりの数字だけが薄くなっている
 龍神交差点を過ぎてもしばらくは日高川沿いの2車線道路が続くが、右の急カーブを曲がった直後にセンターラインがなくなってしまう。1.8車線幅の道路で五領集落を抜けて小田ノ瀬橋の北詰付近から2車線道路に戻り、蛇行する日高川に沿って走る。

287.四坊谷集落 288.明神橋 289.和歌山r29柳瀬交差点
 日高川の右岸を淡々と走っており、道路状況が良く交通量が少ない事もあって非常に走りやすい。国道沿線だけでなく対岸にも集落があるが、そのうちのいくつかは車両の通行できない吊り橋である。明神橋で左岸に移った後に緩やかな勾配を上って和歌山r29柳瀬交差点を通過する。r29の600mほど南にある和歌山r198との虎ヶ峰交差点は和歌山県で最初のランドアバウト(環状交差点)である。

290.六地蔵トンネル 291.龍和橋と上福井トンネル 292.下福井トンネル
 柳瀬交差点からの緩やかな勾配を下っていると上りに転じた後に柳瀬大橋を渡って六地蔵トンネルをくぐる。下り勾配の龍和橋を渡った直後に市道との交差点を通過してから上福井トンネルをくぐり、さらに下り勾配の祇園橋を渡ってから上り勾配に転じ、下福井トンネルをくぐる。柳瀬大橋、龍和橋、祇園橋すべて日高川に架けられた橋であり、蛇行する川を直線的に通り抜けている。川沿いの道路が旧道であろう。

293.R424福井交差点を直進
 下福井トンネルを出て大正橋を渡った北詰でR424福井交差点に至る。案内標識にR425のおにぎりが表記されていないが、直進してR424との重複区間を和歌山・日高川方面に進む。福井バイパスが供用される以前は100mほど西のT字路がR424とR425の交差点であった。

国道425号 part7