国道410号
part2

R465大戸見交差点〜R128加茂交差点
君津市→鴨川市→南房総市

60.大戸見交差点からは1.0車線幅 61.おにぎりはR410のみ 62.四町作第一隧道
 R465大戸見交差点を左折すると道幅は1.0車線といきなり狭くなってしまう。道路両側に建っている家屋の間を通り過ぎると多少道幅は広くなるが、離合に充分な幅とは言えない。素掘りの四町作第一隧道をくぐる。断面を見る限り制限高と制限幅が設定されていても不思議ではないが、特に設定されていないようである。ただし、大戸見交差点に大型車は通り抜けできない旨の警告標識が立てられている。なお、四町作第一隧道は現役の国道のトンネルでは全国で2番目に古い(1902(明治35)年開通)が、それをアピールする看板等もなくひっそりとしている。ちなみに最も古いトンネルはR143の明通トンネルであり、1890(明治23)年に開通している。

63.四町作第一隧道を出てからも道幅は狭い 64.この写真に猿が3匹写っている(カーソンオンで答え合せ) 65.大戸見隧道の上を通る
 四町作第一隧道を出てからも道幅は一切広くならず1.0車線幅が続く。我が物顔で歩いている猿を避けながら少し走ると完全1.0車線幅になってしまう。両側にガードレールが設置されているおり逃げ場がないため小型ならともかく中型以上の2輪車同士の離合ですら難しそうである。この狭路区間は下に大戸見隧道とJR久留里線がある。

66.狭路が続く 67.左直角カーブを曲がる 68.僅かな2車線区間
 鬱蒼とした杉林を過ぎても道幅はほとんど広くならず、そのまま集落に入ってしまう。緩やかな勾配を下っていると左の直角カーブを曲がった後にセンターライン付きの2車線道路になるが、その延長は僅か50m程度である。

69.カーブが多く見通しが悪い 70.松丘小学校は2021年3月末に閉校 71.離合できる場所が少ない
 右、左とカーブしながら1.0車線幅の狭路を下り、平坦になる所で大きく右にカーブする。沿線の松丘小学校は2021年3月末をもって閉校しているが、「通学路につき通行注意」や「通学路につき最徐行願います」という看板は残っていた。松丘小学校の敷地を通り過ぎると1.0車線幅と狭くなる。

72.左カーブ 73.左直角カーブ直後のT字路を左折 74.集落内の狭路を走る
 左カーブの直後にT字路があるが、ここは左折しなければならない。直進の千葉・木更津方面に進むと第一天津街道踏切を経てR410に戻ってしまう。このルートがウオッちずでは国道扱いされている。四町作第一隧道を含む区間を回避できるルートではあるが、こちらも1.0車線幅で決して走りやすい道路状況ではない。交差点を左折してからも狭路が続いているが、沿線は家屋よりも田畑が中心なので圧迫感は減少する。

75.見通しが悪い 76.約800mの改良済み区間 77.幅員減少
 見通しの悪いカーブが続く狭路を走っているとセンターライン付きの2車線道路になる。少し前の50m程度とは異なり、こちらは800m程が改良されておりカーブもほとんどなく走りやすい。

78.富士見橋 79.「この先 1.0kmより4.2km区間は、連続雨量150ミリで通行止になります」 80.R410久留里馬来田バイパスとの大坂交差点を左折
 左カーブの先で2車線区間が終わると狭くなるが、1.5〜1.8車線幅とこれまでよりも広い。小櫃川に架かる富士見橋を渡って右カーブを曲がって少し走るとセンターライン付きの2車線道路を少し上り、R410久留里馬来田バイパスとの大坂交差点に突き当たり、左折して館山方面に進む。右折のバイパスは工事中区間があり全線開通には至っていないが、広域農道(?)が接続しており、それを走れば俵田駅付近まで行く事も可能である。

81.大坂交差点からは2車線道路 82.集落が途切れても2車線道路が続く 83.大岩隧道
 大坂交差点からはセンターライン付きの2車線道路を走る。集落が途切れる辺りがNo.79の写真にあった雨量通行規制区間の起点だが、閉鎖ゲートは設置されておらず場所がはっきりしない。家屋が途切れ、田畑が途切れると谷筋を走って大岩隧道をくぐる。トンネルの上には千葉r92が通っているが、高低差があるうえに樹木も生い茂っているため互いに視認する事はできない。なお、r92は房総スカイラインと呼ばれており、かつては有料道路だったが2019年に4月20日から無料開放されている。もっとも、大戸見隧道の工事の迂回路となっていたため、2013年2月14日から無料通行措置が取られていた。なお、房総スカイラインと呼ばれているものの眺望はほとんど利かず、景色を期待して走るとガッカリする事になる。

84.大岩隧道からは下り勾配 85.法面工事のためのH鋼跡がいくつか見られる 86.R465辻森交差点
 大岩隧道からは下りとなるが勾配はさほど急ではない。センターラインがないように見えるがほぼ消えかけているだけで一応は2車線道路である。雨量通行規制区間内とあって法面が崩れやすいのか、何ヶ所か災害復旧工事を行った跡が確認できた。
 緩やかな左カーブを曲がって視界が開けると同時にR465辻森交差点を通過する。大戸見交差点から重複していたR465はここで分岐する。現在建設されている久留里馬来田バイパスが全通した際は、上総松丘駅付近の狭路区間の扱いがどうなるのか気になる所である。R410の指定は外れる可能性が高いが、R465として国道であり続ける可能性も否定できない。そうなると四町作第一隧道はまだ当分の間、“現役の国道で2番目に古いトンネル”として君臨できるだろう。

87.辻森交差点以降も2車線道路 88.正木大橋 89.君津市宿原
 辻森交差点を過ぎてからも2車線道路が続いており、緩やかな勾配を下って行く。三島ダムの下流に架かっている正木大橋の手前から上りとなって6%の勾配を上る。小糸川が蛇行している場所であり、ダム湖も複雑な形状をしているが、周辺には意外に多くの家屋が存在している。

90.既に朽ちかけ始めている落石防護柵 91.旅名橋 92.新豊栄トンネル
 三島大橋を渡って勾配を上っていると旅名集落を通り抜けて旅名橋を渡る。正木大橋、三島大橋、旅名橋は全て小糸川に架かっており、流路がかなり蛇行している事が分かる。

93.清和県民の森の施設が点在 94.白鳥隧道と豊栄隧道 95.白鳥橋
 三島湖、豊英湖の周辺は清和県民の森というキャンプ場や遊歩道のある公園があり、国道沿いにもいくつかの施設が点在している。白鳥隧道と豊栄隧道を相次いでくぐるが、トンネル付近の小糸川も蛇行しており多くの橋梁を渡る。白鳥橋からは右前方に高層の建物が見える。場所柄リゾートマンションに思えるが老人ホームのようである。

96.雨量通行規制区間の予告 97.旧道は閉鎖されている 98.君鴨トンネル
 奥畑橋の南で清和県民の森の管理事務所の前を通った後に雨量通行規制区間の予告標識が立っている。そこから1.0km進むと旧道との交差点を通過するが、雨量通行規制区間の起点はそこと思われる。旧道との交差点から少し進むと君鴨トンネルをくぐって鴨川市に入る。旧道のトンネルは三島隧道という名称で、君鴨トンネルが開通した1993年以降に坑口が塞がれたため通り抜けできない。君津市側の道路が廃道に近く入口のバリケードがなかったとしても進入はできない。

99.下り7%勾配 100.佐次郎橋 101.長い下り勾配が続く
 君鴨トンネルを抜けて鴨川市に入るとやや急な勾配を下る。高倉橋を渡って少し走ると左にカーブしている佐次郎橋を渡る。鎗田橋を渡った先で旧道との交差点を通過するが、こちら側も閉鎖されており進入できない。旧道合流後の急カーブを曲がり終えると集落に差し掛かり、勾配も幾分か緩やかになる。

102.千葉r34長狭中学校前交差点 103.長狭中学校前交差点以南も快走路 104.鴨川市宮山
 牛頭橋を渡って緩やかな勾配を上った先で千葉r34長狭中学校前交差点を通過する。以降もごく緩やかな上り勾配の2車線快走路が続いている。交通量も少なく非常に走りやす道路状況である。

105.幅員が減少する 106.強烈な狭さではない 107.僅かな拡幅済み区間
 長狭中学校前交差点から約2.1kmでセンターラインがなくなり道幅が狭くなるが、1.5〜1.8車線幅と上総松丘駅付近に比べると広い。沿線にはいくつかの家屋が建っているが、廃屋と思われるものも存在する。

108.「ハ〜」 109.所々に待避所あり 110.南房総市に入る
 道幅は強烈な狭さではなく多少の余裕があるものの小刻みなカーブが多く見通しが悪い。酷道区間だが意外に交通量が多く、昼間であれば対向車と出くわす可能性は低くない。狭路区間が始まって約1.8kmで名もなき峠を越えて南房総市に入る。直後に交差している林道(?)から愛宕山に行く事ができるが、航空自衛隊の峯岡山分屯基地があるため立ち入るには申請が必要になるなどの制限がある。

111.千葉県酪農のさとを通過 112.酪農のさとの直後にセンターラインなし区間が残る 113.千葉r89交差点
 センターラインが復活した所で千葉県酪農のさとを通過する。日本の酪農の発祥の地らしく、農産物の直売所の他に資料館がある。酪農のさとを過ぎるとセンターラインがなくなるが2.0車線幅はあるので走行にはほとんど影響ない。その後センターライン付きの2車線道路に戻り、やや急な右カーブを曲がって千葉r89との交差点を通過する。

114.丸山川沿いを快走 115.千葉r89交差点 116.カーブが多いが快走路
 千葉r89が重複している状態となってからも2車線快走路が続いている。新大井橋と大井大橋を相次いで渡るが、大井大橋の南詰でr89が岩井方面に分岐する。新大井橋の手前で交差している市道と併せてR410の旧道と思われる。r89分岐後も2車線道路が続いているが、カーブが多くなる。

117.市境付近以外にも狭路区間が残っている 118.丸山橋 119.川谷隧道
 千葉r89が分岐してから約1.0kmでセンターラインがなくなり道幅が狭くなる。丸山川の谷筋を走っていると丸山橋を渡るが、橋の辺りは安房中央ダムのダム湖の北端付近である。ダムの近くで川谷隧道をくぐるが、3.6mの制限高が設定されている。

120.川谷橋 121.「!(この先歩道なし)」 122.千葉r258交差点
 川谷隧道を出るとセンターライン付きの2車線道路に戻り、安房中央ダムの下流側を川谷橋で通過して丸山川流域を下って行く。勾配が緩やかになって丸山川に沿って走っていると千葉r258交差点を左にカーブしながら通過して宮川橋を渡るが、橋上だけは1.5車線幅と狭い。

123.丸小学校は2016年に閉校になっている 124.集落内の狭路を走る 125.石堂集落を過ぎると2車線道路
 宮川橋以降の2車線道路を走っているとまた道幅が狭くなる。幅員減少の警戒標識の下の補助標識に「学童注意」とあるが、対象となる丸小学校は2016年に閉校になっている。石堂集落を通り過ぎるとセンターライン付きの2車線道路に戻る。平坦な直線道路で見通しが良く非常に走りやすい。

126.千葉r296市場交差点 127.下り5%勾配 128.上り5%勾配
 連続カーブを通過して緩やかな勾配を上った先で千葉r296市場交差点を通過する。現在は通行できないが交差点の手前から南東に延びている道路が旧道である。市場交差点からは線形の良い2車線道路だが、丸山川に架かる丸山中央橋の前後に5%の勾配を下り上りする。

129.嶺南中学校前交差点 130.R128・R297加茂交差点を左折
 市道との嶺南中学校前交差点からは直線道路を走り、R128R297加茂交差点に突き当たる。案内標識にR410のおにぎりは表記されていないが、支柱のおにぎりと補助標識によって左折である事が分かる。同じく案内標識に表記されていないR297はR128の鴨川・館山両方面に重複している。

国道410号 part3