国道397号
part1

R13佐賀会沖田交差点〜R4太日通り交差点
横手市→東成瀬村→
→奥州市

1.R13・R342佐賀会沖田交差点 2.仁井田跨線橋でJR奥羽本線を越える 3.旧増田町の中心部の手前で左にカーブ
 R397の終点の交差点は旧十文字町の中心部の南西に位置するR13R342の佐賀会沖田交差点であり、ここから起点のある岩手県大船渡市に向かって走る。とは言うもののR342と重複しているためR397が交差している事を示すものは存在しない。R342に重複した状態で走行を始めるとR13の旧道と交差し、程なくしてJR奥羽本線を仁井田跨線橋でオーバーパスする。跨線橋からは市街地を離れるため水田の割合が多くなる。

4.旧増田町市街地を走る 5.広域農道以東は快走路 6.秋田r274交差点
 大きく左に曲がってからは旧増田町の市街地を通り抜ける。市街地とは言えセンターラインのある2車線道路を維持しており市街地にありがちな狭くてごちゃごちゃしたイメージではない。広域農道の雄平フルーツラインとの交差点からは見通しが良くほぼ平坦でカーブも少ない2車線快走路を東に向かって走る。

7.東成瀬村に入る 8.おにぎりはR342のみ 9.村役場の近くもこんな風景
 2車線快走路と走っていると佐賀会興津交差点から約10.8kmで東成瀬村に入る。自治体が変わったからと言って道路状況に変化はなく、快走路を淡々と走るだけである。バイパス化されており村役場の近くを通る事もなく、集落を走っている区間でさえ道幅に余裕のある2車線である。

10.東成瀬村肴沢 11.勾配はほとんどない 12.R342合居橋交差点を左折
 東成瀬村肴沢は別のルートで造られたバイパスではなく元々の道路を拡幅したと思われ、歩道が片側しかないなどこれまでに比べると道路状況がやや劣る。とは言え充分に走りやすいと言える範疇にある。
 成瀬川を渡りいくつかの集落の南側を走っていると、成瀬川に合居川が合流している地点の右カーブの途中の合居橋交差点でR342から分岐する。信号がなくいい感じにカーブしているせいもあって直進してしまうとR397をトレースできないので要注意である。

13.合居橋交差点からは緩やかな上り勾配 14.東成瀬村沼又 15.上り10%勾配区間もある
 合居橋交差点でR342から分岐して単独区間となる。単独区間になった途端にセンターラインがなくなり道幅が狭くなる、という事もなく引き続き走りやすい2車線道路が続いている。合居橋交差点から約900m走ると合居川を渡るが、以降は集落がなくなり県境に向けて上り勾配になる。沼の又1号スノーシェッドを過ぎると勾配が急になり、10%に達する箇所もある。

16.第1カーブには沼ノ又3号スノーシェッド 17.急カーブが多い 18.沼の又5号スノーシェルター
 10%勾配区間を過ぎるとヘアピンカーブを含む急カーブ連続地帯を通る。ヘアピンカーブを挟んで沼の又3号スノーシェッドと4号スノーシェッドがあり、県境に向かって走っていれば両者が重なっている様を見る事ができる。その後もヘアピンカーブとはいかないまでも急カーブが続いており、沼の又5号スノーシェルターは内部で左にカーブしている。

19.急カーブで標高を稼ぐ 20.ジュネス栗駒のカントリーパークへは右折 21.焼石岳登山道入り口
 5号スノーシェルターからも急カーブが連続する山岳道路をとなっているが、全てセンターライン付きの2車線なので酷道度は高くないと言える。ジュネス栗駒のカントリーパークに隣接している間は急カーブは一時的になくなる。しかしカントリーパークを離れると断続的にヘアピンカーブを含む急カーブが現れるが、前述の通り2車線なので特に走りにくい訳ではない。

22.意外にもセンターラインがなくならない 23.「ここまで 仙人の郷 東成瀬村」 24.大森山トンネル
 急勾配・急カーブの2車線道路を走って徐々に標高を上げていく。標高800mを超えた所で大森山トンネルをくぐる。全長596mと決して長くないが、開通は1976年と30年以上経過している古いトンネルである。このトンネルが県境となっている。

25.大森沢橋の東詰に県境標識 26.岩手県側も2車線 27.かいち橋
 大森山トンネルを出ると大森沢橋を渡って右に直角にカーブし、胆沢橋を渡る。胆沢橋の名称標識は通常L型に曲がっている場所が折れている。場所が場所なので積雪によるものだろうか。胆沢橋からは胆沢川の北側を並走する形で東に向かって走っている。山間部とあって川面との高低差があり、川の近くを走っているという印象は薄い。R397は胆沢川に流れ込むいくつもの沢を渡りながら緩やかに下っていく。

28.ガードロープのない箇所もある 29.通行するのを躊躇うような水たまり 30.スノーシェッドも複数ある
 秋田県側に比べると勾配は緩やかで急なカーブも少ないが、一つ目のスノーシェッドをくぐり、細ツル沢橋から東は急カーブが多くなる。等高線に沿ったルートを選んでいるため、勾配はさほどきつくない。

31.下甲地橋の支柱は折れ曲がっている 32.勾配はさほど急ではない 33.おにぎりも少し曲がっている
 トラバースルートを取っているため沢を渡る橋の前後はヘアピンカーブとなっている事が多く、まるでダム湖沿いを走っているような線形である。狭路箇所がなく全て2車線道路なのもダム湖沿いに多いパターンである。しかし、R397のこの区間はダム湖沿いではなく胆沢川の左岸の山肌を走っている。

34.崩落後にスノーシェッドが造られたのだろうか 35.アップダウンがあるが快走できる 36.平七沢橋の手前に閉鎖ゲート
 カーブの多い2車線山岳道路をひたすら走る。南を走るR342には県境に須川温泉があるためR397よりも道路状況が悪いにも関わらず結構な交通量があったのだが、R397は夏休み真っただ中にもかかわらず交通量はほとんどない。
 大森山トンネルを出てから約14.7kmで岩手県側の閉鎖ゲートを通り抜ける。秋田県側の閉鎖ゲートからは約22.1kmであり、人家のないその区間が毎年冬に閉鎖される。なお、ひとつ南を走るR342も、さらに南を走るR398も県境を挟む区間は冬期閉鎖される。

37.つぶ沼・石渕ダムへは右折して旧道へ 38.ウスガ沢大橋 39.石渕トンネル
 閉鎖ゲートを通り過ぎてから程なくして視界を遮っていた木々がなくなり見通しが良くなる。緩やかな左カーブの途中に信号のない交差点があるが、右折する方は旧道である。国道という表記はされていないが、ウォッちずでは国道色に塗られている。カーブの多い旧道に比べてバイパスは橋とトンネルが多くアップダウンはあるものの走りやすい道路状況である。

40.石渕トンネルの東側にもゲートがある 41.焼石西トンネル 42.胆沢トンネル
 石渕トンネルを抜けてすぐに閉鎖ゲートが設置されているが、先ほど通過したゲートに比べると色が地味である。尿前渓谷橋の手前、西詰には焼石岳への登山道に入口があり、東詰で分岐していた旧道と合流する。その後は焼石西、焼石東、胆沢と3つのトンネルを相次いでくぐる。

43.再び旧道が分岐 44.胆沢川を渡る 45.意外に鬱蒼と茂った木々を通り抜ける
 胆沢トンネルを出て程なくして再び旧道が分岐する。やや急な勾配の直線的な道路を走っていると胆沢川を渡ってから旧道と合流する。2ヶ所目の旧道との合流から東は山岳部を脱して平地となり集落も存在するようになる。

46.岩手r37交差点 47.桜並木を通り抜ける 48.岩手r176交差点
 岩手r37交差点の近くまで来るとようやく沿線の家屋が増えてくる。僅かにr37と重複してからは沿線の家屋は減り桜並木を通り抜けながら平坦かつ直線的な2車線道路を東進する。r37や胆沢広域農道(あじさいロード)、r176、r196といって南北を結ぶ道路との交差点を通過するごとに交通量は増えていく。とは言うものの基本的には信号が少なく線形の良い2車線道路なので信号待ちを除いてはスムースに流れている。

49.奥州市胆沢区若柳 50.奥州市水沢区(旧水沢市)に入る 51.東北道
 家屋と水田が混在する中を走っていると緩やかな右カーブを曲がって奥州市水沢区に入る。奥州市誕生前は胆沢町と水沢市との市町境だった。奥州市水沢区に入ってすぐに車線が増えて4車線となり、その状態で東北道の高架下を通る。旧水沢市街地に近い場所だが東北道とは接続していない。

52.奥州市の市街地はやや狭苦しい 53.JR東北本線をオーバーパス 54.R4太日通り交差点
 東北道の高架から程なくして岩手r236・r238との斉ノ神交差点に至るが、ここで左側車線が左折専用車線となるため、R397のトレースには右側車線を走って交差点を直進する必要がある。斉ノ神交差点から東は対面2車線となり、奥州市(旧水沢市)の市街地を通り抜けているため、若干狭苦しく感じられる箇所もある。
 岩手r226との交差点を少し左にカーブしながら通過するとJR東北本線を越える跨線橋を渡る。跨線橋からの勾配を下り切った所でR4太日通り交差点に至る。R397は右折もしくは左折してR4に重複する事なく直進して大船渡方面に進む。

国道397号 part2