国道368号
part1

R42丹生交差点〜R369敷津交差点
多気町→松阪市→津市→
→御杖村

1.R42丹生交差点 2.JR紀勢本線 3.紀勢道
 南北に長い三重県のほぼ中央に位置し、紀勢道の勢和多気ICから近いR42丹生交差点がR368の終点であり、ここから伊賀市の起点に向かって走る。起終点共に三重県に属しているが、途中奈良県を通っているため純三重県国道ではない。
 丹生交差点からR368に入るとごく普通の2車線道路として始まる。緩やかな上り勾配を走り緩やかな右カーブを描きながらJR紀勢本線をオーバーパスしてから下りに転ずる。前方には国道の上を横切っている紀勢道の高架が見える。

4.紀勢道の高架付近はセンターラインなし 5.快走路を走る 6.集落がない場所も快走路
 紀勢道の高架下とその先はセンターラインがなくなり1.8車線幅とやや狭くなるがその距離は短くすぐにセンターラインが復活する。その後は走りやすい2車線道路を淡々と走る。上り勾配ではあるが、その勾配は緩やかで自動車であれば気にする事なく走る事ができる。集落が途切れる区間のおいても道路状況は変わらず走りやすい2車線道路が続いている。

7.三重r421古江交差点 8.多気町古江 9.三重r429・r704朝柄交差点を左折
 三重r421古江交差点を通過すると櫛田川の右岸を走り、右カーブの途中で三重r429との交差点を通過し、その直後の三重r429・r704朝柄交差点を左折する。交差点直前の右カーブが急なので要注意である。左折車線と右直車線に別れている事からR368が優先とする構造になっている。

10.歩道設置工事中 11.幅員減少 12.強烈に狭い訳ではなく、しかも改良工事中
 朝柄交差点からは集落の中を歩道のない2車線道路で走り抜ける。歩道が設置されている区間もあるが、未整備区間の割合の方が多い。旧勢和村の役場の前を通過し、2車線道路を西に向かって走る。家屋が途切れることなく続いているが、早朝とあって交通量は非常に少ない。
 市町境の桜峠に近付くと沿線の家屋が少なくなり幅員が減少する。狭くなると言っても紀勢道高架下付近と同じく1.8車線幅程度なので乗用車であれば特に気を遣う必要はないし、改良工事が行われており遠からず2車線になると思われる。

13.改良工事が終わった箇所は快走路 14.松阪市に入る 15.舟戸集落
 既に改良された2車線道路を走っていると桜峠を越えて松阪市に入る。名称が付いているのが不思議なくらい何の変哲のない峠で勾配もカーブも緩やかである。松阪市側も同様で緩やかな勾配を下っていると舟戸集落を通過する。

16.三重r745交差点と桜橋 17.粥見井尻交差点まで勾配を上る 18.R166粥見井尻交差点を右折
 勾配がなくなって平坦になると三重r745交差点を通過して直後に桜橋を渡る。橋上だけは1.8車線とやや狭いが見通しが良く対向車がいればすぐに分かる。緩やかな右カーブを曲がり上り勾配を走っているとR166粥見井尻交差点に突き当たる。R368は案内標識に表記されている通りに右折してR166との重複区間を津・松阪・仁柿峠方面へ進む。

19.道の駅「茶倉駅」 20.R166重複区間 21.R166・R369粥見赤滝交差点を左折
 粥見井尻交差点からすぐに左カーブを通過し、約400m走ると道の駅「茶倉駅」を通過する。駅施設とは高低差があり国道の方が低い。大きく蛇行している櫛田川とは異なりR368(実質R166)の線形は悪くない。適度なアップダウンとカーブのある2車線道路を北に向かって走る。100番代国道との重複区間だが交通量はさほど多くない。櫛田川の左岸を走っていると粥見井尻交差点から約1.7kmで粥見赤滝交差点に至り、左折してR166から分岐する。案内標識には表記されてないが、R166津・松阪方面とR368美杉方面にR369が重複している。

22.「大型車通行止」 23.「この先仁柿峠 8m以上通行不可」 24.「大型車通行不能」
 粥見赤滝交差点からはR369との重複区間となるが、その事を示す標識やソトバは存在しない。左にカーブしている緩やかな上り勾配を走っていると早くも地図も記載された大型車通行止を示す大きな看板が目に入る。その後右にカーブして仁柿川を渡った先に電光掲示板が設置されており、そこにも8m以上の大型車が通行できない旨の警告が表示されている。仁柿峠区間に通行規制が敷かれた場合はそれに応じた内容になるのだろう。さらに先にも大型車通行不能を警告する看板が立っているが、こちらは地図のないタイプである。これらの看板と電光掲示板が立てられている場所そのものは、歩道はないものの走りやすい2車線道路である。

25.まだ大型車通行不能区間ではない 26.仁柿川沿いを走る 27.家屋は旧道沿線に多い
 走りやすい2車線道路とは記したが、短距離ながらセンターラインのない1.5車線区間も存在している。しかし直線で見通しが良いのでこれだけでは全長8m超の大型車を通行止にするには足りない。仁柿川の南の山裾の、上り基調のアップダウンしている2車線道路を走る。沿線に家屋がない訳ではないが、川の近くの旧道に比べると数は少ない。

28.バイパスは突然終わる 29.1.5車線狭路を下る 30.旧道との交差点を道なりに進む
 右手に中出集落を見下ろすような形で高台の2車線道路を走っていると直角右カーブを曲がりカーブを描く急勾配の狭路を下る。直角カーブには仁柿峠道路が接続しており、道路の路盤らしきものが造られているがその進捗は遅い。勾配を下り切った所で旧道との交差点を道なりに左へ進む。逆方向からの走行であれば右折となるが、白破線の路側線があるため特段注意しなくても国道を進む事ができるだろう。

31.旧道との交差点の直後は2車線 32.離合は人家の敷地に入らざるを得ない 33.市道(?)との交差点を道なりに右へ
 旧道との交差点からしばらくはセンターラインのある2車線道路を走る。非常に緩やかな上り勾配だがカーブが多い。緩やかな右カーブの先でセンターラインがなくなり1.0〜1.5車線の狭路となってしまう。集落の中とあって単純な拡幅は難しいのだろう。集落が途切れる直前にY字路があるが、小さな案内標識と白破線が示す通り、右の道路が国道である。

34.仁柿峠区間に突入 35.仁柿峠区間では数少ないおにぎり 36.完全1.0車線幅の箇所も少なくない
 集落が途切れると1.0〜1.5車線幅の狭路で仁柿峠を目指す。集落の直後こそ比較的日が差し込んでいるがすぐに鬱蒼と生い茂った木々の間を走る事になる。ヘアピンカーブこそほとんどないもののカーブがとにかく多い。見通しの悪いものがほとんどで対向車の存在に常に気を遣いながらの走行を強いられる。道路状況からして交通量が多いはずもないがゼロではない。

37.景色が開ける箇所もある 38.日が射さない薄暗い場所の方が多い 39.死体遺棄現場だったようだ
 景色が開ける場所もあるが、基本的には薄暗い場所を走っている。如何にも酷道といった雰囲気が漂っているが、意外にもガードレールの設置率は高い。交通量が少ない事が災いしてか、死体遺棄事件の現場もある。車を止めたNo.39の写真の場所がそこで、目撃者を求める内容の看板が立てられていた。2014年12月現在も未解決の模様。

40.この橋の下は仁柿峠バイパス 41.峠集落(廃村) 42.津市に入る
 1.0車線狭路をひたすら走っていると急に視界が開けて峠橋を渡る。1.5車線程の何の変哲もない橋だが、その下にあるのは川ではなく仁柿峠道路である。峠橋を渡り終えるとやや急な右カーブを曲がるが沿線には何軒かの家屋が建っている。伊勢本街道の宿場町として栄えていたらしいが、1975年(昭和50年)に廃村となっている。崩落した家屋もあれば、意外にも原形を保っているどころか人が住んでいてもおかしくないような家屋もある。手入れされた畑があるので季節限定で暮らしている人がいるのかもしれない。そんな峠集落を通り抜けて左にカーブすると道幅が若干広くなり、不動橋を渡って津市に入る。三重県の県庁所在地だが旧美杉村域とあって県庁所在地的な雰囲気は皆無である。

43.津市側にも集落あり 44.一瞬だけ2車線になる 45.立川を利用して拡幅中
 津市に入ってからも1.0〜1.5車線幅の狭路が続いているが、空は開けており勾配はほとんどなく平坦である。市境から近い場所に集落がある(あった)のも松阪市側と同じである。廃屋があるものの手入れされた家屋もあるので廃集落ではないようだ。立川に沿ったカーブの多い狭路を走っているとセンターラインが現れるもすぐに消えて1.0車線幅にまで狭くなってしまう。しかしこの短い1.0車線幅区間は拡幅工事が進行中であった。

46.2車線快走路を下る 47.道の駅「美杉」 48.R369・R422・三重r30上多気交差点
 拡幅工事箇所を過ぎればセンターラインが復活して以降は緩やかな下り勾配の2車線道路を走る。立川はクネクネと蛇行している一方で国道は何度も川を渡っており線形は悪くない。オフロードランド美杉を通り過ぎると進行方角を北西から西に転じる。直線ではあるがやや急な勾配の2車線道路を走っていると道の駅「美杉」を通過する。R166重複区間にある「茶倉駅」から15km程度しか離れていないが、間に仁柿峠があるため時間的な距離は長く感じる。また、周辺にコンビニ等がない場所なので貴重な休憩・補給ポイントでもある。
 道の駅の西端を通り過ぎて八手俣川を渡った直後でR369・R422・三重r30上多気交差点となる。案内標識に表記されていないR369はR368に重複しており、さらにR422は丹生俣方面から室生・名張方面に屈曲しているので上多気交差点以西はR368・R369・R422の3国道重複区間である。そのどれもが酷道である。ただし、R369はR368に重複している仁柿峠が最も酷な区間なので微妙な存在と言えなくもない。

49.上多気交差点からは上り勾配 50.飼坂トンネル 51.飼坂トンネル以西は下り勾配
 上多気交差点からは緩やかな勾配を上る。勾配に緩急があるもののカーブはほとんどなく走りやすい。飼坂峠の少し南を飼坂トンネルで通過して下り勾配に転ずる。沿線に建物がない谷筋を緩やかに下っていく。

52.JR名松線をオーバーパス 53.三重r15奥津交差点 54.名松線と並走
 谷筋を出るとJR名松線をオーバーパスしてから三重r15奥津交差点を通過する。名松線は一時は廃線も発表されたが、自治体が河川や山の修復と維持を行う事を前提に復旧する事に決定した模様。復旧の予定は2015年度とのこと。奥津交差点からは左側に名松線が並走しているが、休止中のためススキで覆われていた。

55.三重r695も分断県道 56.快走路から狭路に変化 57.旧道との交差点
 名松線の終着駅である伊勢奥津駅を通過してすぐに三重r695との交差点を通過する。重複しているR422と同様に市境を挟んで松阪市にまで伸びているが、分断区間を抱えており案内標識にもその旨が記載されている。r695交差点からはカーブが多くなるが2車線のため特に走りにくいとは感じない。しかし2車線なのは下垣内バス停までで、1車線が丸ごとなくなるような形で道幅が狭くなる。集落内の1.0〜1.5車線幅の狭路を走っているとセンターラインが復活し、直後に旧道との交差点を通過する。旧道沿線には集落があるため閉鎖されておらず、案内標識まで設置されている。

58.奈良県御杖村に入る 59.消えかけたセンターラインの2車線道路 60.R369・R422敷津交差点を右折
 旧道との交差点からは杉平バイパス区間に入るため走りやすい2車線道路となる。新勢和橋を渡ると奈良県御杖村に入る。県境の橋だが距離は短く県境らしさは微塵も感じない。なお、旧道には門型の特色のある標識が立てられており、2014年時点も現存している模様。
 御杖村に入ってからはセンターラインが消えかけている2車線道路を走る。県境からしばらくは上り勾配だが、下りに転じて少し走ると集落に差し掛かりR369・R422敷津交差点に突き当たる。R368は右折して名張方面に進む。R166との粥見赤滝交差点から重複していたR369は分岐するが、R422は引き続き重複している。なお、交差点には道の駅「御杖」が隣接しているが、出入口は敷津交差点にあり、右折してR368に進んでしまうと進入する事はできない。

国道368号 part2