国道360号
part5

馬狩IC〜三方岩隧道(白山白川郷ホワイトロード)
白川村

197.制限速度は30km/hと低い 198.カーブの多い急勾配を上る
 馬狩ICという名の交差点を右折すると上り勾配となり、左の急カーブを曲がる。制限速度は30km/hと低く設定されており、追越しのための右側部分はみ出しも駐車も禁止されている。交差点からしばらくはカーブの多い状態が続き、勾配はややきつい。

199.「トヨタ白川郷自然学校までは無料区間」 200.「白山白川郷ホワイトロード」 201.「白山白川郷ホワイト ロード通行可」
 R156の萩町トンネルの東側坑口付近で右カーブを曲がるが、以降は直線道路となり緩やかな勾配を下る。萩町トンネルと小呂トンネルの間に抜けられる村道との交差点からは上り勾配となる。路面には「白山白川郷ホワイトロード」とのペイントが施されており、すぐ傍に電光掲示板が設置されている。

202.電光掲示板を過ぎると登坂車線あり 203.庄川の対岸を望む 204.2ヶ所目の登坂車線
 電光掲示板を通過した直後に登坂車線が現れるが、左にカーブした先で2車線道路に戻る。登坂車線の距離は200m強である。その後は上り勾配が続いており、R156の小呂トンネル付近で左にカーブし、東海北陸道の大牧トンネルの上を通過する。東海北陸道を北進していれば山の斜面に切れ目が見えるが、それが白山白川郷ホワイトロードである。庄川の左岸を走っているが、川面との高低差は150m程あるので川沿いを走っている雰囲気は皆無である。その庄川の対岸を望みながら2車線道路を走っていると2ヶ所目の登坂車線が現れる。こちらは300m強と1ヶ所目より長い。

205.ダイナミックな風景が続く 206.「対向 バス注意」 207.馬狩隧道
 カーブの多い2車線道路を走っていると右急カーブを曲がった直後に馬狩隧道をくぐる。トンネルの手前はかなり急なカーブで見通しが悪いため対向のバスに注意を促す看板が立てられている。また、その支柱に標高700mという補助標識のようなものが付けられている。なお、馬狩隧道には3.8m制限高が設定されている。

208.馬狩谷までは下り勾配 209.村道との交差点を右折するとトヨタ白川郷自然學校 210.センターラインが3本引かれている
 馬狩隧道からは下り勾配となるが、馬狩谷を渡ってからは上り勾配に戻る。比較的開けた明るい場所を走っていると村道との交差点を通過し、以降も上り勾配の2車線道路を走る。この交差点付近にトヨタ白川郷自然學校がある。白山白川郷ホワイトロードの中ではあるが料金所の外のため、トヨタ白川郷自然學校までは無料で往復する事ができる。

211.馬狩料金所 212.料金所以降の制限速度は20km/h 213.30km/h制限の区間もある
 白谷に架かる橋を渡った直後に馬狩料金所を通過する。岐阜県と石川県が管理する有料道路であり、ETC設備はなくクレジットカードも利用できず支払いは現金のみとなっている。かつては3,000円を超える料金だったが、白山白川郷ホワイトロードに改称された2015年に1,600円に引き下げられている(乗用車の片道料金)。料金を支払うと領収書だけでなくパンフレットとR360沿いにある温泉施設の割引券も貰えるのは観光道路らしさを感じる。なお、白山白川郷ホワイトロードは2輪車、軽車両、歩行者は通行できないが、歩行者に限れば料金所の脇にブナの道と呼ばれるトレッキング道路があるのでそれを利用すれば有料道路区間内に入れるのかもしれない。
 料金所を過ぎると右にカーブしながらやや急な勾配を上る。舗装されたセンターライン付きの2車線道路だが、カーブが多く見通しが悪いため制限速度が20km/hとなっている区間がある。

214.片側交互通行規制箇所がある 215.ヘアピンカーブ付近の制限速度は20km/h 216.制限速度が30km/hに戻る
 勾配は緩やかながらカーブの多い2車線道路を走っていると片側交互通行規制箇所を通過する。観光道路とは言え山岳部を通っているため、通行可能期間であっても工事等の何らかの通行規制があるのは珍しい事ではない。工事箇所を通り過ぎて北の方角に向かって走っていると制限速度は20km/hとなり、その直後に左のヘアピンカーブを曲がる。標高900m地点を通過した後に制限速度は30km/hに戻るが、ヘアピンカーブがないだけで急なカーブが多いという状況に変わりはない。

217.カーブが多く見通しは悪い 218.ヘアピンカーブの手前から20km/h 219.右前方に見えるのはこれから通る道路
 等高線に沿っている2車線道路を走っていると標高900m地点を通過する。東側の視界は開けているのだが、樹木が多いため国道上からはあまり景色が見えない。また、見えたとしても駐停車できる場所が非常に少ないため、運転者はゆっくり景色を眺める事もできないだろう。非常電話が設置されている場所には乗用車数台停められるスペースがある。
 制限速度が20km/hになった先にはこれまでと同様にヘアピンカーブが待ち受けている。そのカーブの手前からはこれから通る道路の線が見えるのだが、かなり高い位置にある事が確認できる。標高差は150m程である。このヘアピンカーブは上下線が分離しているが、外側の中宮IC方面の道路が後から付加されたものと思われる。

220.東側の視界が開けている 221.下り勾配の区間も存在している 222.舗装工事(?)のため片側交互通行規制
 右ヘアピンカーブを曲がると視界が開けた場所を走る。落ちたら死ぬような場所だが、ガードロープが設置されておりまた2車線道路のため恐怖感はほとんど感じない。標高1050mを超えた辺りで2ヶ所目の片側交互通行規制区間を通過する。その前方の山に道路の線が見えているのが分かる。

223.何やら小屋ができていた 224.不意に視界が開ける 225.ヘアピンカーブを過ぎると右側の視界が開ける
 標高1100m付近では比較的新しい山小屋らしき建物の前を通過する。さらに進み左カーブを曲がると左側(東)の視界が開ける。右のヘアピンカーブを曲がると今度は右側の視界が開けた状態を走る。天生峠らしき場所も望む事ができるが、直線にして9km近く離れているため確証は持てない。

226.白川郷展望台駐車場 227.白川郷展望台以降も好景観 228.法面防護工事のため片側交互通行規制
 馬狩料金所から約5.9kmで白川郷展望台を通過する。カーブの内側に駐車場(大型バススペースもあり)と公衆トイレ、物産店があり、道路の反対側に数分歩いた場所に展望台がある。白川郷という名称が付けられているが、距離が離れている上に山が邪魔をして白川郷そのものはあまり見えない。ちなみに白川郷展望台には駐車場番号として11番が与えられているが、これは石川県側から数えて11番目を意味し、P12は馬狩料金所、P13トヨタ白川郷自然學校内の駐車場を指している。
 白川郷展望台を過ぎてからも眺望の良い2車線道路が続いている。カーブは相変わらず多く見通しは悪いが、さらに勾配がきつくなる。それでもセンターライン付きの2車線道路なので山岳狭路酷道に比べると走りやすい。

229.相変わらずのカーブが多い 230.白山国立公園に入る 231.ヘアピンカーブはないが制限速度は20km/h
 白川郷展望台から約500m走ると白山国立公園の特別地域に入る。国立公園の中を通っているため、白山白川郷ホワイトロードは動植物の採取等は禁止されている。関連はないかもしれないが、特別地域に入ってすぐに制限速度が20km/hになる。これまではヘアピンカーブの前後だけ20km/hだったが、これ以降はカーブは多いもののヘアピンカーブは存在していない。

232.標高1200m付近からは紅葉が始まっていた 233.標高は1300mを超えている 234.正面右寄りに見えているのは三方岩岳
 走行した日(2018年10月9日)は標高1200m辺りから色付いた樹木が目立ち始めた。標高1300mを超えると紅葉している樹木の割合がさらに増え、それら越しに三方岩岳を望む事ができた。三方岩岳は県境の山のひとつであり、その向こう側は石川県である。

235.こんな場所にも砂防ダムがある 236.標高1400m以上はかなり紅葉している 237.断崖を走る2車線道路
 勾配を上り続けているといよいよ標高が1400mを超える。砂防ダムらしきものがある右カーブを曲がった先には非常用電話が設置されている。さらに進んで三方岩岳の北側を通過し、右側の視界が開けた場所を走っていると左のヘアピンカーブを曲がる。

238.直近より少し離れている場所を視認できる 239.太平洋 240.太平洋の真下は落石・雪崩の危険があるため駐車禁止
 カーブの多い2車線道路をさらに走っていると太平洋と呼ばれる場所を通過する。これは降雨時に三方岩岳からの流れる水がカーテン状に岩盤を流れる場所である。白山白川郷ホワイトロードは雨量通行規制(時間雨量25mm、連続雨量75mm超で通行止)があるため、かなり限られた条件でしかこの景色を見られないと思われる。見るからに脆そうな岩盤に見えるが、実際に脆いようで太平洋の直下は落石の危険があるため駐車が禁止されている。また、同様に雪崩の危険もある。積雪の時期は閉鎖されているだろうという突込みが入るかもしれないが、日光が当たりにくい斜面とあって冬季閉鎖解除後にも残雪が見られる事もある。

241.三方岩隧道に近付く 242.P10三方岩駐車場 243.三方岩隧道
 緩やかなカーブをいくつか通過した後にP10三方岩駐車場に至り、その直後に三方岩隧道を潜る。トンネルの延長は390mとさほど長くないが、岐阜県と石川県の県境であり、両県を繋ぐ車道としては唯一の存在である。三方岩駐車場はトンネルを目の前にして右側には公衆トイレのある少し広めの駐車場と左側にも狭いながらも駐車場がある。狭い駐車場からは三方岩岳への登山道が伸びている。

国道360号 part6