国道283号 |
part1 |
R45松原交差点〜仙人トンネル |
釜石市 |
1.R45松原交差点 | 2.三陸鉄道南リアス線 | 3.新日鉄住金のベルトコンベヤ(?)が道路上を横切る |
岩手県釜石市の中心部の南、子吉川の河口付近のR45松原交差点がR283の起点であり、ここから内陸の花巻市に向かって走る。R45が屈曲している交差点であり、R45大船渡方面からであれば直進、R45宮古方面からであれば右折してR283に進入する。今回は宮古方面から進入している。 R283に入ってすぐに三陸鉄道南リアス線の高架をくぐる。その名の通り沿岸部を走っている路線で、2011年の東日本大震災の津波で甚大な被害を受けたが、2014年4月には全線が復旧している。三陸鉄道からは緩やかな上り勾配となり新日鉄住金のの釜石製鉄所と甲子川の間を走る。釜石港との間を通っているため道路上をベルトコンベヤと思われるものが横切っている。また、川寄りには三陸鉄道が並走しており、長いトラス橋が目に入る。 |
4.岩手r4大渡橋南交差点 | 5.「津波浸水想定区域 ここまで」 | 6.五ノ橋 |
凸部を通過して一旦下り勾配になり、再び上り勾配に転ずる所で岩手r4大渡橋南交差点を通過する。一桁県道だが、路線名の釜石港線が示す通り距離の短い港県道である。大渡橋南交差点からは西向き1車線+東向き2車線の変則3車線道路になり、直後に釜石駅前交差点を通過して少し上ると津波浸水想定区域が終わる。この区域は東日本大震災で津波が到達した場所を元に設定されている。その後も緩やかな勾配を上り、新日鉄住金の敷地の北端付近で下りに転じた後に五ノ橋を渡る。 |
7.西向き1車線+東向き2車線 | 8.R45三陸道の釜石中央ICが工事中 | 9.小佐野駅の前を通過 |
五ノ橋からは緩やかな上り勾配の変則3車線道路を走る。釜石市の中心部から離れて行く方向だが、意外に多くの、そして長い距離に渡って沿線に商業施設が建っている。ハローワーク釜石付近で工事現場を通過するが、R45三陸道が建設されておりこの場所に釜石中央ICが接続する予定である。右側にはJR釜石線が並走しており小佐野駅はすぐ近くを通っている。 |
10.JR釜石線が並走 | 11.野田西交差点 | 12.変則3車線区間が終わる |
JR釜石線とともに緩やかな勾配を上り続ける。前述の通り右側にJR釜石線が並走しているため、線路を越えた道路右側は一般家屋が中心で商業施設は非常に少ない。大渡橋南交差点から約5.0kmでようやく変則3車線道路が終わって通常の対面2車線道路になる。 |
13.山裾を走る | 14.「盛岡97km 遠野32km」 | 15.松倉駅の南を通過 |
対面2車線道路になってすぐに緩やかなカーブを曲がり、その後は山裾を走る。R283と山の間にはJR釜石線が走っているが、非電化のため目立たない。山裾から離れると同時に線路からも少し離れて西進を続ける。松倉駅の南を通過するが、駅との間の道路は県道(停車場線)ではなく市道である。 |
19.釜石道の橋が建設中 | 20.非常に緩やかな上り勾配 | 21.「盛岡98km 遠野30km」 |
直進して現道に進むと交通量が激減する。これは釜石道が無料で通行できるうえに険しい峠道を走らずに済むからであろう。バイパスとしての機能を果たしているが、釜石道は自動車専用道路のため歩行者・自転車・125cc以下の2輪車は通行できないのでそれらは現道を走らなければならない。 甲子川の左岸を緩やかに上りながら西の方角に走る。案内標識で盛岡および遠野までの距離が釜石西ICの手前よりも増えているが、現道と釜石道経由で距離が異なる事に起因しているのかもしれない。 |
22.釜石道の洞泉橋とJR釜石線の橋 | 23.甲子川沿いを快走 | 24.釜石市甲子町 |
洞泉駅付近を通り過ぎると大きく右にカーブしてJR釜石線の橋梁をくぐり、その直後で釜石道の洞泉橋の下を通る。釜石線の橋は橋脚があるため上下線が分離する形になっている。元々はどちらか一方だけだったが、拡幅により現在の形になったと思われる。その後は甲子川の左岸を走る。沿線の家屋は少ないが対岸には多くの家屋が建っている。荒川が合流する地点を過ぎると甲子町集落を通過する。 |
25.岩手r167交差点 | 26.勾配がきつくなる | 27.天洞集落 |
右カーブを曲がっていると岩手r167交差点を通過する。釜石道は仙人峠道路とは言うものの仙人峠とは離れており、むしろこのr167が近い場所を通っている。r167に案内されている滝観洞の近くで滝観洞ICで接続している。r167交差点からしばらくは家屋のない谷筋を走り、程なくして唄貝、天洞という集落を通過する。 |
28.JR釜石線 | 29.大橋集落 | 30.アップダウンが激しい |
甲子川の対岸を走っているJR釜石線の橋の下を通ると大橋集落に差し掛かる。釜石市の最奥の集落だが、陸中大橋駅があり多くの家屋が建っている。釜石線はこの後180度進路を変えて南に向かい、甲子川の西の山中を通った後に滝観洞付近を通るというルートであり、仙人峠は越えていない。ちなみに、集落の北に釜石鉱山があったが、1993年に商用の大規模な採掘が終了している。 |
31.大橋トンネル | 32.勾配は8% | 33.中出隧道 |
大橋集落の東を走っていると左の急カーブを曲がって大橋トンネルに入る。トンネルを出た直後も左の急カーブを曲がる。右手には旧釜石鉱山があり、遺跡を思わせるような遺構が見える。8%の急勾配を上りながら右にカーブして中出隧道をくぐる。 |
34.登坂車線 | 35.仙人大橋 | 36.法面崩落のため釜石市街方面の車線が規制中 |
中出隧道から程なくして登坂車線が現れる。登坂車線区間を走っていると前方に赤い橋が見えてくる。JR釜石線と釜石道は別のルートなのでそれらではい。鉱山の橋やベルトコンベヤにしては立派過ぎる。という訳でその赤い橋はこれから通るR283の仙人大橋である。仙人大橋の下では釜石市街方面の道路が法面崩落により規制されており、登坂車線の右側が釜石市街方面の車線になっていた。 |
37."意図的に"付けられたタイヤ痕が目立つ | 38.仙人大橋 | 39.路盤崩落により片側交互通行規制中 |
仙人大橋の下の規制区間が終わると左のヘアピンカーブを曲がり、その先で登坂車線が終わる。左カーブを曲がった後に仙人大橋を渡るが、“大橋”を名乗っているものの1.8車線と少々狭い。仙人大橋を渡った所も左直角カーブとなっており、カーブの先で片側交互通行規制箇所があったため、工事用の信号機が橋上に設置されていた。なお、路盤崩落個所の真下が、登坂車線区間内の規制箇所である。 |
40.崩落現場以降も上り勾配が続く | 41.2つのロックシェッドを通過 | 42.ヘアピンカーブを曲がる |
崩落個所を通り過ぎてからも上り勾配の2車線道路が続き、右にカーブしてから2つの短いロックシェッドを通過する。左ヘアピンカーブを曲がるが、そのカーブには石灰を産出する鉱山への道路が接続している。 |
43.標高は500mを超える | 44.仙人トンネルは3.7mの制限高あり | 45.仙人トンネル |
沢から離れて山の斜面を走っていると右にカーブして仙人トンネルに入る。仙人峠の少し北を貫くこのトンネルは全長が2499mと長く、開通当初は有料であった。トンネルの手前には公衆電話のある駐車スペースが設けられている。有料道路時代の料金所スペースかと思ったが、料金所を置くにしてはカーブが急すぎるので別の場所にあったのかもしれない。 |
国道283号 part2 |