国道232号
part2

R40交差点〜R239交差点
天塩町→遠別町→初山別村→羽幌町→苫前町

56.「羽幌78km 遠別35km」 57.キロポストはR40分岐地点からの数字 58.見通しの良い快走路
 R40から分岐して単独区間となっても道路状況に特に変化はなく走りやすい2車線道路が続いている。キロポストが設置されているが、起点の中央2交差点からではなくR40から分岐した交差点からの数字が表記されている。これは北海道内の他の国道にも言えるが、起点から上位国道に重複している場合はその区間を除いた距離、つまり実質的な起点からの距離が表示される。そのため起点に向かって走破している際は注意を要する。

59.振老跨線橋 60.カーブは緩やかなものばかり 61.周辺は牧草地が多い
 天塩川の三日月湖付近で左カーブを曲がった後に振老跨線橋を通過する。その下には国鉄の羽幌線が通っていたが、民営化前々日の1987年3月30日に廃止となっている。羽幌線は宗谷本線の幌延駅と留萌線の留萌駅とを結んでおり、大半の区間でR232に並走している路線であった。羽幌線跡と並走しながら南に向かって2車線道路を快走する。現道との交差点を通過した後は天塩バイパスを走る。

62.天塩バイパス 63.現道との交差点の直後に短い分離帯あり 64.道の駅「てしお」
 天塩バイパスは国鉄羽幌線の跡地の一部が転用されたバイパスであり、直線基調で非常に走りやすい。現道との交差点を通過した直後に短い中央分離帯が設置されており、そこからは南向き車線のみ側道が分岐する。天塩町の中心部を走っていると北海道r484交差点の直後に道の駅「てしお」を通過する。

65.北海道r106・r551交差点 66.天塩清流橋 67.町道との交差点にも分離帯がある
 道の駅の直後に北海道r106・r551交差点を通過する。前述の通り、r106は日本海沿岸部を通っており、電柱のない平坦な直線区間がある好景観道路である。r106・r551交差点から少し走ると天塩清流橋を渡って天塩町の中心部から離れて行く。

68.「路面凹凸あり」 69.更岸跨線橋 70.更岸駅付近を通過
 交通量が少なく直線的な2車線道路を淡々と走る。凹凸のある箇所も複数見られるが、おそらくその下に水路用のボックスカルバートが埋め込まれているものと思われる。緩やかなS字カーブを通過するがその中に更岸跨線橋がある。羽幌線跡の東側を走っていると更岸駅跡の近くを通る。駅跡と言っても痕跡は残っていないようである。

71.観光ガイドの地図のある駐車帯 72.遠別町に入る 73.遠別町も快走路が続く
 更岸橋を渡って緩やかな左カーブを曲がっていると駐車帯を通過する。駐車帯内にはトイレは設置されていないが、観光ガイドという周辺の地図が設置されている。その後右カーブを曲がって直線道路を走っていると遠別町に入る。遠別町に入ってからも直線的な2車線道路が続いており、交通量も少ないため走りやすい状況である。

74.北海道r826交差点 75.北海道r119交差点 76.海寄りの西側には長い遮音壁あり
 蛇行しているパロマウツナイ川を渡ってすぐに北海道r826交差点を通過する。r826の路線名は丸松線と言って遠別町丸松とR232を結ぶ道道である。地方道は起点と終点の地名を取って路線名とするケースが多いが、r826は丸松という場所しか通っていないため地名ひとつで路線名が構成されている。
 r826交差点からも引き続き平坦な直線道路を走っていると北海道r119交差点を通過する。なお、r826交差点の南西に丸松駅が、r119交差点の北東に啓明駅が設置されており、両交差点の中間付近に踏切があった。

77.北海道r256交差点 78.町道が接続する右直角カーブを曲がる 79.町道との十字路を左折
 平坦な直線道路を走っていると周辺の建物が増えてくる。北海道r256交差点を右にカーブしながら通過して遠別町の市街地を走る。町道が接続している右カーブを曲がると車線幅が広くなり、程なくして町道との十字路を左折して留萌・初山別方面に進む。交差点から北西の方角に遠別町役場がある。

80.遠別橋 81.道の駅「富士見」 82.防雪柵のある直線道路
 遠軽町の市街地の南で遠別川に架かる遠別橋を渡り、その先で道の駅「富士見」を通過する。名称の“富士”は富士山ではなく、利尻富士と呼ばれる利尻山を指しているものと思われる。なお、道の駅は国鉄羽幌線の跡地に建てられている。道の駅以南も快走路が続いており、西側に設置された防雪柵が途切れると日本海が見えるようになる。

83.金浦駐車帯 84.北海道r971交差点 85.相変わらず交通量は少ない
 国鉄羽幌線跡の西側を南の方角に向かって走る。平坦でカーブのほとんどない直線基調の2車線道路が続いており、これまでの区間と同様に交通量は少ない。モオタコシベツ川に架かる旭橋を渡るが、上流側には羽幌線の橋梁が残っている。旭橋の直後に北海道r971交差点を通過する。旭温泉旭線という路線名が示す通り、r971の起点に旭温泉がある。

86.初山別村に入る 87.少し内陸を走っている 88.アップダウンのある快走路
 オタコシベツ川に架かる歌越別橋を渡って初山別村に入るが、厳密に言えば町村境は橋の手前にある。これはオタコシベツ川の流路が変化したためと推測される。町村境の手前から海岸線から離れて内陸を走っており、アップダウンが大きくなる。とは言うものの交通量は少なく走りやすい道路状況と言える。国鉄羽幌線跡も国道と同じく内陸を通っていた。

89.正面に日本海を望む 90.初山別村字豊岬 91.道の駅「☆ロマン街道しょさんべつ」
 正面に日本海を見ながら左カーブを曲がると海沿い区間となるが、金比羅岬に近付くと少し内陸に入ってしまう。豊岬集落付近はカーブが多いものの快走路と言える範疇である。金比羅岬の真東で道の駅「☆ロマン街道しょさんべつ」を通過する。ただし、国道には直接面しておらず約500m離れている。

92.北向き車線に登坂車線あり 93.下り5%勾配 94.カーブ部分に中央分離帯あり
 道の駅(の出入口)を過ぎてすぐにやや急な右カーブを曲がる。反対側の北向き車線に登坂車線が現れた辺りからは緩やかな下り勾配となる。前方に日本海が見えてくると勾配は5%とやや急になる。海の近くまで来ると左カーブとなるが、カーブ部分には中央分離帯が設置されている。カーブが終わるのに前後して勾配もなくなり、中央分離帯と反対側車線の登坂車線もなくなる。金駒内川の上流側には羽幌線の金駒内橋梁が残っている。

95.北海道r448交差点 96.豊漁橋 97.日本海が見える場所も多い
 しばらく海沿いを走った後に初山別村の中心部に差し掛かる。北海道r448との交差点を2ヶ所続けて通過するが、北側の交差点からr448を東に走ると初山別駅跡に至る。つまり、r448は停車場線である。豊漁橋で初山別川を渡ると市街地から離れるため沿線の建物が少なくなる。その後は羽幌線跡とともに日本海沿いを走る。アップダウンが多いものの緩やかなので走りやすい。

98.「留萌66km 羽幌15km」 99.日本海沿いを快走 100.北海道r612交差点
 日本海を望みながらアップダウンしている2車線道路を淡々と走る。西の山地からいくつかの小さい河川が流れており、それを渡るごとにアップダウンしているという感じである。緩やかな勾配を下っていると北海道r612交差点を通過して日進橋を渡る。

101.北海道r612交差点 102.北海道r708交差点 103.北海道r708交差点以南は海が見える場所が少ない
 日進橋を渡ってから程なくして北海道r612との2ヶ所目の交差点を通過するが、r612を約100m進んだ先に天塩有明駅があった。r448、r612ともに停車場線区間には案内標識は設置されていない。さらに勾配を下った先で北海道r708交差点を通過して茂築別橋を渡り、以降は緩やかな勾配を上る。海に近い高台を走っているものの防雪柵が設置されている区間が多く、海が見える場所は少ない。

104.羽幌町字築別 105.所々に風車が建っている 106.北海道r356(?)交差点
 峠でも河川でもない町村境を通過して羽幌町に入る。緩やかなアップダウンとカーブを繰り返す2車線道路という道路状況に変化はなく、交通量が少ない事もあって走りやすい。築別橋を渡って少し走ると北海道r356と案内された道路との交差点を通過するが、この道路は厳密には道道ではなく町道である。100m弱西でr356の交差点があり、交差点から北と東が道道に指定された区間である。r356は築別炭鉱築別停車場線という路線名だが、築別炭鉱は1970年に閉山しており、築別駅も廃止となっているため、名称の元になったものが2つとも存在しなくなっている。なお、築別駅からは羽幌炭礦鉄道が炭鉱まで敷設されていたが、閉山とともに廃止となっている。

107.オロロン鳥の巨大モニュメントがある 108.多くの風車が建っている 109.羽幌大橋
 多くの風車が建っている中を走っていると左側に巨大なペンギンのようなモニュメントが目に入る。これはペンギンではなくウミガラス、通称オロロン鳥である。小樽市から稚内市までの日本海沿岸のルートは日本海オロロンラインと呼ばれているが、その由来となった動物である。緩やかな勾配を下って羽幌大橋を渡ると羽幌町の市街地に入る。

110.北海道r762交差点 111.北海道r747交差点 112.道の駅「ほっと・はぼろ」
 羽幌大橋を渡り終えてすぐに北海道r762交差点を通過し、右カーブを曲がっていると北海道r747交差点を通過する。羽幌町の市街地は沿線に多くの建物があるが車線幅が広く取られているため走りにくさは感じない。羽幌橋の手前で道の駅「ほっと・はぼろ」を通過する。

113.北海道r547・r747交差点 114.羽幌町栄町 115.オロロン鳥
 羽幌橋からも羽幌町の市街地と言える場所を走っており、程なくして北海道r547・r747交差点を通過する。南東方向に延びているr747は上羽幌羽幌停車場線と言い、約600m先に羽幌駅跡がある。町役場の前を通り過ぎて緩やかな左カーブを曲がると沿線の建物が少なくなっていく。

116.苫前町に入る 117.苫前町にも風車が多い 118.海越しに苫前町中心部を望む
 羽幌町の中心部からさほど離れていないが町境を通過して苫前町に入る。風車が建ち並ぶ中を走っていると緩やかな勾配を下る。前方には日本海、その向こう側に苫前町の中心部が見える。

119.海のすぐ傍を通る 120.海沿いながらアップダウンが多い 121.道の駅「風Wとままえ」
 海岸のすぐ傍を走ってからはアップダウンを繰り返すようになる。比較的長い上り勾配を走っていると道の駅「風Wとままえ」を通過する。道の駅の読み方は“ふ-わっと-とままえ”である。

122.苫前町の市街地に左カーブあり 123.北海道r582交差点 124.アップダウンはあるが快走路
 道の駅から少し走ると苫前町の市街地に入る。北海道r483交差点を通過してすぐにやや急な左カーブを曲がり、その先で北海道r582交差点を通過する。r582は苫前停車場線という路線名で、その先に苫前駅があった。町役場付近からは緩やかな上り勾配となり、市街地を出た所から下り勾配となる。

125.前方に苫前グリーンヒルウインドパークの風車群が見える 126.苫前橋 127.R239交差点
 国鉄羽幌線跡からバイパスに転用された箇所を走っていると前方に風車群が見える。これ苫前グリーヒルウインドパークという風力発電所であり、町営牧場の敷地内に建てられている風車の数は30基以上とかなり規模が大きなものである。
 羽幌線跡が東に向かう辺りで苫前橋を渡り、その南詰でR239交差点を通過する。R239の終点はR232の終点と同じ元川町1交差点であり、ここから終点までの区間は全てR232に重複している。

国道232号 part3