国道152号
part5

地蔵峠(大鹿村側)〜R361高遠公園下交差点
大鹿村→伊那市

154.大鹿村に入る 155.境標識の裏手に地蔵がある 156.地蔵峠標識は北から来ないと見えない
 蛇洞林道を経て地蔵峠に至る。飯田市側や青崩峠と異なり峠から北が国道に指定されており行止り区間を往復する必要はない。もっとも国道走破を目的としているのでもなければ行止り区間に進もうとすら思わないだろう。急カーブの途中に市村境があり、大鹿村の境標識の脇に峠の名称の由来となった地蔵がある。また、鬼面山に至る登山道の入り口もある。地蔵峠の標識は北を向いており、蛇洞林道から来た場合はその裏面を見る事になってしまう。

157.国道なのでおにぎりがあります 158.連続ヘアピンカーブで標高を下げる 159.路面は荒れていない
 地蔵峠から改めてR152トレースを再開する。林道から国道になったとは言え道路状況に劇的な変化は見られない。カーブの多い1.5車線狭路を走る。峠から約800mで最初のヘアピンカーブを曲がるとその後は連続するヘアピンカーブで標高を一気に下げる。見通しの良くないカーブが続くが対向車が少ないせいもあって道路状況程走りにくさは感じない。

160.ヘアピンカーブに林道(?)が接続 161.中央構造線の安康露頭の近くを通過 162.急カーブがなくなっても道幅は変わらない
 連続ヘアピンカーブ地帯の最後には林道らしき道路が交差している。林道に入った所にゲートが設置されているのが見えるので間違ってそちらに進んでしまう事はないだろう。
 林道交差点から程なくして中央構造線の安康露頭の近くを通り過ぎる。安康沢に架かる橋の向こうには車数台が停められるスペースがあり、そこから沢沿いに2分ほど歩けば安康露頭に至る模様。安康露頭から先は青木川に沿って北上を続ける。急カーブはないものの道幅は1.5車線が基本と狭いままである。

163.法面処理した上から落石防止ネット 164.ストリーム深沢 165.落石防止ネットが用をなさなくなっている
 安康露頭から先も道幅の狭い状態が続く。離合できない場所も多く対向車がいればその都度停車を余儀なくされるのだが、対向車が現れる可能性は決して高くない。空は開けており鬱蒼とした印象は薄いが、路肩に落ちている小石の数を思うと晴れやかな気持ちで走るのは難しいかもしれない。
 道路以外の人工物のない中を走っていると突然大きな建物の前を通る。ストリーム深沢という食事や宿泊をする施設で近くにはキャンプができる場所もある。場所が場所だけに営業時期・時間は限られたものであろう事は想像に難くない。一瞬、人工物を見たがその先は再びひと気はないが落石はある狭路をひたすら北上する。

167.重要文化財の松下家はここを右折 168.ようやくひと気ある場所に来た 169.橋の前後に急カーブするパターンが多い
 蛇行する青木川に釣られるようにして国道もカーブが多くなり何回か橋を渡る。重要文化財である豪農松下家のある引の田集落に至る村道との交差点を左にカーブしながら通過する。国道沿線にこそ家屋は建っていないが少し離れた位置にあるのが見える。沿線には田畑がありちょうど田植えの時期とあって農作業をされている方もチラホラ見かけた。

170.長閑な風景の中を走り抜ける狭路 171.徐々に道幅に余裕が出てくる 172.新小渋橋
 青木川を何度も渡りながら狭路を進むが、徐々に道幅が広い割合が増えてくる。中央構造線博物館の近くでセンターラインが現れて2車線になってから新小渋橋を渡る。

173.大鹿村大河原 174.新小渋橋以北は2車線快走路 175.長野r22交差点を右折
 新小渋橋を渡った先は結構民家が密集した中を走り抜ける。大鹿村大河原はかつて大河原村であった時期に村の中心部であった場所だる。大河原村と合併したのが鹿塩村であるが、平成の大合併ではなく1889年と1世紀以上前の出来事である。大河原から北は平坦な2車線快走路となっており以南とは比べ物にならない程走りやすくなる。大鹿村役場の西側を通過してから程なくして長野r22との交差点に突き当たる。R152は右折して茅野方面に向かう。ちなみに冬季はこのr22が大鹿村に出入りする唯一の道路となる。

176.しばらく快走路が続く 177.「茅野61km 長谷25km」
 r22交差点からも2車線快走路が続いている。鹿塩川に沿っていくつもの緩やかなカーブを曲がりながら緩やかな勾配の道路を淡々と走る。r22交差点から約5.7kmの間は快走路が続くがそのまま分杭峠を越えられる訳がない。

178.大塩集落から狭くなる 179.鹿塩川沿いに北上 180.見通しの良い区間も多い
 r22交差点から約5.7km進んだ所で大塩集落に入りそこで2車線から1.0車線にまで狭くなる。道幅は狭くなったもののカーブも勾配も緩やかで見通しの良い区間が多いため、道幅の狭さで想像するほど走りにくいとは感じない。儀内路集落で北川、黒川両牧場に至る林道だか村道だかの交差点を通過する。

181.勾配は緩やか 182.数少ない退避所 183.北川露頭の駐車場が分杭峠へのシャトルバス発着場
 規模の小さい女高集落を通り過ぎると分杭峠まで集落はない。集落がなくなったからと言って勾配が急になる事もなければ急カーブが多くなる事もない。道幅が狭いだけの酷道なので比較的走りやすいと言えるが、紅葉期の週末など行楽客が大挙して押し寄せる時期であればそんなのんきな事も言ってられないかもしれない。
 鹿塩川沿いにいくつかの沢を渡りながら北に向かって走っていると北川露頭の東側を通過する。辺りには「分杭峠行シャトルバス発着場」や「分杭峠付近には駐車場がありません」といった看板が立っているのが確認できる。パワースポットやらゼロ磁場やらで取り上げられてなまじ名が知れてしまったため訪問者が増えて峠付近は駐車車両で溢れかえる事もあったようだ。混雑を回避するためのシャトルバスだろうが、この日は駐車スペースに車はなくバスが運行しているかどうかも分からなかった。

184.「←大鹿村指定天然記念物 矢立て木」 185.路面状況は悪くない 186.分杭峠直前で一気に標高を上げる
 北川露頭からは若干ではあるが勾配がきつくなる。それでも見通しに悪いカーブが少ないためさほど走りにくいとは思わない。峠を目前にして左急カーブを曲がった先で右ヘアピンカーブを通過して最後の最後で標高を上げる。

187.左カーブの先に峠 188.分杭峠 189.峠付近は駐車防止用のパイロンが置かれている
 左カーブの先に分杭峠がある。峠は切通しになっており、近くに登山道があるようでまさに登山客がそこに入ろうとしていた。切通しの峠を越えると伊那市に入る。峠の前後の路肩にはパイロンが並べられているが、崩落に注意を促す目的ではなく駐車させないための都市部でよく見られる使われ方である。峠の標高は1424mとこれまで越えてきた青崩峠(実質は兵越峠)や地蔵峠に比べても高い位置にある。

190.伊那市側も狭路 191.中沢峠で長野r49と交差 192.離合できない区間も少なくない
 分杭峠を越えて伊那市に入ってからも1.0車線幅の狭路が続いている。分杭峠から約1.2km進むと通常の規格の案内標識が突然現れる。案内標識の先の中沢峠で長野r49が交差している。中沢峠からは複数のヘアピンカーブで標高を下げる。

193.ヘアピンカーブが連続 194.閉鎖ゲートの前後は2車線 195.閉鎖ゲートの北にもまだ狭路が残る
 ヘアピンカーブで標高を一通り下げてからは勾配もカーブも落ち着く。狭いものの見通しの良い状態を走っているとセンターラインが現れてさらに走りやすくなる。冬季閉鎖用のゲートを通り抜けて400m程進むとセンターラインが消えて1.5車線幅になってしまう。

196.長野r212交差点 197.三峰川左岸を快走 198.美和湖畔を快走
 しかし1kmも走らないうちにセンターラインが復活して2車線になる。長野r212交差点を過ぎると三峰川の左岸を走る。勾配はほとんど感じられない程度でカーブも非常に緩やかなのでまさに快走路と言うに相応しい状況である。三峰川と黒川との合流部分付近で橋を渡って右岸に移ると川はダム湖である美和湖になっている。美和湖沿いの区間は緩やかなアップダウンとカーブを繰り返しながら北上を続ける。

199.旧長谷村役場付近を通過 200.道の駅「南アルプスむら長谷」 201.白山トンネル
 美和湖の中ほどに来ると旧長谷村の中心部を通り抜け、美和ダムの少し南で道の駅「南アルプスむら長谷」を通過する。ここまで来ると交通量が増えており対向車も頻繁にすれ違うようになる。と言ってもその数はたかが知れているのだが。美和ダムの東側を通って三峰川を渡ると今度は高遠湖の南西を走る。高遠ダムの西側で白山トンネルをくぐる。

202.長野r209小原交差点を右折 203.高遠大橋 204.R361高遠公園下交差点
 白山トンネルを抜けた直後に長野r209小原交差点となり、右折して諏訪・茅野・高遠市街方面に進む。かつては左折する道路がR152だったのだが県道と市道に降格している。高遠市街地の東で三峰川を高遠橋で渡った先でR361高遠公園下交差点となる。以前はここを左折して160m程西の役場前交差点を右折して市街地を通り抜けるルートだったのだが、市街地を迂回するバイパスの全通により降格した模様。またそれに伴ってR361の終点も役場前交差点から高遠公園下交差点に移動になったようだ。

国道152号 part6