国道152号
part4

R256役場前交差点〜地蔵峠(飯田市上村側)
飯田市

117.大鹿まで35km、三遠南信道の矢筈トンネルまで7km 118.喫茶かみの前を通過 119.豆嵐トンネル
 幻(?)の国道、R256との役場前交差点から北も2車線道路が続いている。上村川もさほど蛇行しておらず川沿いであってもカーブは少ないうえに勾配は非常に緩やかで交通量も少なく走りにくいと感じる要素がない。完全1.0車線幅も浦の沢トンネルを擁する区間は豆嵐トンネルを含むバイパスが開通しており酷道的要素が削られてしまった。

120.勾配は10%ときつい 121.三遠南信道と思われる橋脚が空しく建っている 122.R474との交差点を左斜め前方へ進む
 豆嵐トンネルを抜けてからしばらくしてから勾配が10%と急になるが、2車線と整備されているため車であれば特に走りにくいと思えるような状況ではなく、10%もあるのかと思うかもしれない。東集落から先は上村川は蛇行するようになるがR152は複数の橋で直線的に駆け抜けている。左手、上村川対岸に橋脚だけ建っているのが見えるが、矢筈トンネルを含む三遠南信道の一部だろう。もっとも7年前に初めて訪れて以来工事が進んでいる気配はない。
 小沢を渡った先でR474との交差点となる。R152は直進のR474に対して左斜め前方へ進む。しらびそ高原と大鹿と案内されているが、林道経由であり決してR152がそれらに繋がっている訳ではない。そしてR474にしても長大な矢筈トンネルを抜けた先は開通しておらず長野r251を経由しなければ飯田市本体に辿り着く事は叶わない。

123.R474の下をくぐるのは既視感を覚える 124.高架はR474ではなく蛇洞林道 125.蛇洞林道との交差点を右折
 R474との交差点を左折すると右にカーブを描きながら上村川を2回渡ってからR474の下をくぐる。その先に凄まじい勾配の高架道路が見えてくるがこれはR474ではないしR152でもない。分断区間の地蔵峠までを繋ぐ蛇洞林道である。林道の高架(!)をくぐった先の左カーブの途中で右折するのが国道であり直進して高架に進むのが林道である。案内標識にはおにぎりこそ書かれていないが152号と記されている。通行不能の文字と共に。なお、高架道路が開通する前は現在の国道・林道交差点の手前を右折する道路が旧道であるが現在は通行できない。

126.おにぎりは北を向いている 127.分岐は左方向に直進 128.地蔵ストレート
 林道交差点から奥は普通車同士ですら離合できない完全1.0車線幅の狭路となっている。行止り区間なので対向車が来る可能性は低いものの油断はできない。1.0車線幅を過ぎると右カーブするがその辺りは離合できそうな道幅である。その先で道路が二手に別れているが左側の方が国道である。右側の道路もこの先で国道に合流しているが通行可否は不明。分岐直後に左にカーブすると山間部の狭路においては信じがたいようなストレートが待ち構えている。両側を木々などで視界を塞がれているが人が飛び出してくる心配はないだろう。動物が飛び出してくる可能性は否定できない。

129.路面は比較的安定している 130.キャンプ場の脇だけ2車線 132.キャンプ場を過ぎると狭くなる
 ストレートを過ぎると左手に源流に近い上村川を従えて緩やかな上り勾配の狭路を進む。左側に人工物が見えてくると勾配が急になると同時にセンターラインが現れて2車線となる。そして見えてきた人工物はかなりの規模のキャンプ場であると判明する。トイレ・水道は言うに及ばず、シャワーやら洗濯機まで備えたキャンプ場で“大自然の中で”キャンプ気分を味わえる。5月の平日とあって管理者(?)の車両が停まっているだけで客はいなかった。キャンプ場を通り過ぎると図ったかのように道幅が狭くなり舗装状況も悪くなる。キャンプ場のために整備された国道、R152…。

133.民家(?)の前を通過 134.国道端点 135.来る度に看板の類が増えている
 道幅が狭くなってから左にカーブして蛇洞沢を渡ると手入れされた畑のような場所の間を通る。右側には民家らしきものも見える。その民家の前を通り過ぎた直後に通行止用のゲートが設置されている。大半の地図ではこのゲートより南側が国道色に塗られており、ウォッちずでもここまでが自動車道扱いとなっている。
 ここで2005年、2008年にない問題が発生。ゲートの手前まで車を進めるとけたたましいサイレン音が鳴り響いた。おそらく何らかのセンサーが設置されておりそれに引っかかると鳴り響くシステムのようだ。音は自動車の盗難防止装置のそれだろうか。キャンプ場から奥には進入禁止である旨を警告した看板が立てられているが、どれも道路を外れた場所、つまり私有地への進入を禁ずる警告と思っていたのだが、その認識は誤りだったのかと思わせるに十分なサイレン音であった。ゲートは開放されており奥に進む事は出来るのだが、戻ってくる前にゲートを閉じられるという暴挙に出られても困るのでこれ以上は進まず戻る事にした。

2008年9月14日
136.ゲートから奥は落石多数 137.ガードレールもなくなる 138.舗装もなくなる
 よってゲートから先は青崩峠同様に2008年9月14日に訪れた際の写真を使用する。ゲートから先は民家も何もないため当然ながら訪れる車両も非常に少ないと思われ、それが道路状況に現れている。道幅は1.0車線と非常に狭く離合スペースも皆無である。そのうえ落石が多く舗装自体も荒れている。勾配や急カーブがないのがせめてもの救いだろうか。ガードレールがない区間の次は舗装のない区間に入る。

2008年9月14日
139.車両進入限界地点 140.地蔵峠方向を望む
 ゲートから約1.0kmで開けた場所に出る。そこが車両進入限界地点である。広さだけなら普通車が20台程停められそうだが濁沢が流れているため対岸に行く事はできない。オフロード車であれば4輪でも2輪でも渡河できそうではある。なお、ゲートから車両進入限界地点までもウォッちずでは国道色の点線で表記されており、さらには濁沢沿いに地蔵峠まで延びている。


蛇洞林道(市道上村1号)
141.意外に走りやすい蛇洞林道 142.「しらびそ高原15km 大鹿村27km」 143.2車線は長くは続かない
 蛇洞林道との交差点まで引き返し、右折して林道に進む。ループを描くように急勾配の高架を上る。高架が終わってもしばらくは2車線道路が続いている。高架開通以前の旧道の一部は現道に取り込まれているため物理的に通行不能である。約1.0km進むとセンターラインがなくなって1.5車線幅になってしまう。それでも端点区間の狭路に比べると広い。

蛇洞林道(市道上村1号)
144.謎の建物、鷹乃家 145.大平保養センターをぐるりと回り込むように通過 146.広くはないが決して走りにくい道でもない
 上り勾配の1.5車線幅の道路を走っていると鷹乃家と書かれた木柱と何やら立派な建物の前を通過する。鷹乃家の先で右のヘアピンカーブを曲がってさらに高度を上げる。急カーブは少ないが断続的にカーブが続いており対向車皆無とは言えない区間なので多少なりとも気を遣った走りになってしまう。大平保養センターというグランドやキャンプ場を含む施設をヘアピンカーブで取り囲むようにして通り過ぎる。端点手前にあったキャンプ場と同様にひと気はない。

蛇洞林道(市道上村1号)
147.景色が開けてくる 148.ヘアピンカーブで市道上村4号へ進む
 キャンプ場からも1.5車線幅の上り勾配が続いている。上り勾配とヘアピンカーブで高度を随分上げており時折視界が開けた場所も通過する。標高は既に1300mを超えてる。林道に入ってから約6.8kmで砂利の駐車スペースのような場所の先で右にヘアピンカーブしている。カーブを曲がるとしらびそ高原に至るが、地蔵峠に行くにはヘアピンカーブに交差している市道上村4号に進まなければならない。なお、蛇洞林道は市道上村1号でもある。

蛇洞林道(市道上村4号)
149.道路状況は1号区間と似ている 150.ヘアピンカーブがあるのも似ている 151.数ヶ所のダートあり
 市道上村4号から1号にスイッチしたところで道路状況が劇的に変化する事はない。道幅は1.5車線程度と決してい広くはなく緩やかなカーブが多い中にいくつかヘアピンカーブがあるという状況も似ている。落石などで通行止になりやすい林道ではあるが路面に石が散らばっている事はほとんどないが、舗装のないダートになるのが2,3ヶ所ある。ダートと言っても砂利が敷き詰められたもので少し減速すれば難なく通行できる程度である。

蛇洞林道(市道上村4号)
152.地蔵峠までには下る箇所もある 153.ゲートの奥が地蔵峠
 左側が開けている状態を走っていると使用されていないと思われるゲートの脇を通り過ぎた先にちゃんとしたゲートがある。そのゲートの奥が地蔵峠、飯田市と大鹿村の境である。林道に入ってから地蔵峠までの距離は約12kmである。場所が場所だけに通行止になりやすく、いざR152トレースを決意しても必ず通り抜けられるとは限らない。

国道152号 part5