国道106号
part2

区界峠〜R340川井交差点
宮古市

49.宮古市に入る 50.道の駅「区界高原」 51.勾配もカーブも緩やか
 区界峠を越えると宮古市に入る。早くも起点のある市に入ったが、権現堂交差点までまだ70km近く走らなければならない。市境を越えた直後の右側にJR山田線の区界駅があり、駅に近い峠である。標高は751mと特別高い訳ではないが、近傍にある区界駅は東北地方で最も高所の駅である。
 区界駅を通り過ぎてすぐ、今度は左側に道の駅「区界高原」がある。沿線の施設に乏しい区界峠区間においては貴重な休憩・補給ポイントである。峠からは下り勾配の2車線道路を走るが、盛岡市側と異なり勾配もカーブも非常に緩やかである。

52.長いストレートは速度が出やすい 53.長沢1号橋 54.宮古盛岡横断道路の橋脚が建設中
 左カーブを曲がってからは直線道路となっている。速度が出やすい道路状況だが、中ほどにオービスが設置されている。長沢1号橋を渡ってから少し走ると左にカーブした後に市道が交差している道路をさらに左にカーブして橋脚を避けるようにS字状のカーブを曲がる。橋脚は建設中の宮古盛岡横断道路のものである。

55.右側にJR山田線が並走している 56.宮古盛岡横断道路の交差予定地点 57.家屋(別荘?)が点在している
 橋脚付近のカーブ区間が終わると直線道路に戻る。非電化のため目立たないが、右側にはJR山田線が並走している。非常に緩やかな右カーブの先に宮古盛岡横断道路が交差する地点を示す木柱が立っているが、それによるとほとんど角度差がなく並走するように交差するようだ。交差地点以降も緩やかに下る2車線快走路を走る。

58.宮古市門馬田代 59.門馬小学校の前からも松草駅に行ける 60.岩手r170交差点
 2車線快走路を走っていると門馬田代集落に差し掛かる。門馬小学校の前には市道との交差点があるが、右折して市道を走れば松草駅に行く事ができる。松草駅の北側を通り過ぎて左カーブを曲がっていると岩手r170交差点を通過する。このr170は松草停車場線と言う停車場線で、もちろん松草駅に行く事ができる。また、松草駅の北に宮古盛岡横断道路が接続する予定である。

61.岩手r171交差点 62.閉伊川沿いを走る 63.宮古盛岡横断道路の建設現場を通る
 岩手r170交差点から程なくして岩手r171交差点を通過する。r171は北の方角に延びているが、R106との交差点を一旦南に進み笹平橋の下を通って松草沢沿いを北上する。新松草橋を渡った先で旧道と合流するが、r171の一部区間も旧道に当たる。
 JR山田線と少しだけ隣接並走した後に、鉄道は第6閉伊川橋梁で対岸に渡り、R106は川沿いを進む。岩井橋と栃淵橋を連続で渡るが、どちらの橋も閉伊川に架かっている。岩井橋の西詰と栃渕橋の東詰で交差している旧道は閉伊川に沿っている。笹平橋から栃渕橋にかけての区間も宮古盛岡横断道路が建設中であり、それぞれの橋に“新”を冠した橋が架けられる事になっている(ただし、仮称のため変更される可能性あり)。

64.宮古盛岡横断道路の接続予定箇所 65.第7閉伊川橋梁 66.第8閉伊川橋梁
 宮古盛岡横断道路の(仮称)岩井第一トンネルの東側坑口から続く道路が合流する地点を過ぎてから約600mは現道を改良する区間のようで工事している気配がなかった。その後しばらく工事現場は現れない。閉伊川に沿って右にカーブしている付近に(仮称)平津戸トンネルの西側坑口が接続する予定で、川から離れた場所とトンネルで貫く計画だが、現時点の国道は川沿いを進む。
 JR山田線の第7閉伊川橋梁の下をくぐってすぐに左急カーブを曲がる。カーブの内側には10軒に満たない集落がある。第7閉伊川橋梁直後からの左カーブを曲がり切る所で第8閉伊川橋梁の下をくぐる。

67.門馬集落 68.門馬トンネル 69.所々に駐車帯がある
 第8閉伊川橋梁から程なくして門馬集落を通行する。集落の途中でセンターラインがオレンジ色の実線に変わる。宮古盛岡横断道路のものと思われる工事現場の先で門馬トンネルをくぐる。川沿いに旧道があるが、沿線と対岸に門馬集落の一部があるため現在でも通行可能である。門馬トンネルからはJR山田線と閉伊川を挟む形で並走しながら、川に沿ったカーブの多い2車線道路を走る。勾配はほとんどなくカーブも緩やかなものが多いため山間部とは言え走りやすい道路状況である。

70.平津戸集落は追越し禁止 71.第12閉伊川橋梁 72.平津戸集落
 センターラインがオレンジ色の実線になってすぐに右にカーブして平津戸第二橋で閉伊川とJR山田線の上を通る。緩やかなS字カーブを描きながら平津戸第一橋を渡って左岸に戻る。JR山田線も左岸を通っており、平津戸駅の前を通過する。川に沿って左カーブを曲がると第12閉伊川橋梁の下を通り、葛部沢に架かる橋の前後で右に大きくカーブする。平津戸第二橋から葛部沢にかけての沿線に平津戸集落がある。

73.大峠第四号橋 74.大峠第三号橋と大峠トンネル 75.大峠第一号橋
 閉伊川に沿って走っていると大峠第四号橋で川とJR山田線の上を通過する。この大峠第四号橋の東で宮古盛岡横断道路が合流する予定で、近くの駐車帯は閉鎖されており現場事務所が建っていた。緩やかに左にカーブして大峠第三号橋を渡り、その先で大峠トンネルをくぐる。大峠の旧道は川沿いにあるが、獣道よりマシというレベルになっておりおいそれと入ろうなどとは考えられない。
 大峠第二号橋で右岸に移るもすぐに大峠第一号橋を渡って左岸に戻り、短いロックシェッドを通過する。大峠第二号橋と大峠第一号橋の間はJR山田線と同じ右岸を走っているが、第二号橋以降は右岸と左岸に別れる。

76.下平第二トンネル 77.下平第一トンネル 78.右側には閉伊川とJR山田線
 閉伊川の左岸を走っていると下平第二トンネルをくぐる。トンネルの手前には旧道が交差しているが、特に車止め等は設置されていないので通行できるのかもしれない。下平第二トンネルを出ると次の下平第一トンネルに入るが、間には下平2号橋が架かっておりその下を旧道が通っている。下平第一トンネルを出ると下平1号橋を渡って旧道との交差点を通過する。交差点の直後には駐車帯が設置されているが、おそらく旧道が通っていた場所と思われる。

79.上達曽部トンネル 80.下達曽部トンネル 81.閉伊川の水量が増えてきた
 旧道との交差点を通過して小滝橋を渡り、小滝トンネルをくぐる。達曽部橋で閉伊川と旧道の上を通って下達曽部トンネルをくぐり、達曽部川橋を渡った後に下達曽部トンネルに入る。達曽部橋と達曽部川橋とややこしい名称だが、前者は閉伊川に架かっており後者は支流の達曽部沢川に架かっている。下達曽部トンネルを出ると旧道が合流し、これまでと同じように閉伊川の左岸を走る。目立たないので存在を忘れがちだが、JR山田線は右岸を走っている。

82.道の駅「やまびこ館」 83.川内橋と川内トンネル 84.岩手r142交差点
 緩やかに左にカーブしている明戸橋を渡った先で道の駅「やまびこ館」を通過する。「区界高原」同様に周辺に休憩・補給ポイントがないだけに貴重な施設である。道の駅を通過した直後に明戸小橋を渡る。センターラインがオレンジ色の実線となるのに加えて、タイヤで踏んだ際に音がなるように凹凸が設けられている。凹凸区間が終わると川内橋を渡って川内トンネルをくぐる。川内トンネル坑口の手前で旧道の上を通っている。
 川内トンネルを出るとすぐに夏屋1号橋を渡り、東詰で岩手r142交差点を通過する。r142は川内停車場線と言い、閉伊川の対岸の川内駅とR106を繋ぐ役割を担っている。走行した日は何らかの工事が行われていたためr142への左折ができなくなっていた。なお、r142はR106の旧道の一部でもある。

85.柏木トンネル 86.蟹岡橋と蟹岡トンネル 87.法師渡橋と法師渡トンネル
 岩手r142交差点からの閉伊川沿いを走っていると旧道との交差点の直後に柏木トンネルに入る。名称不明の沢に架かる橋の部分はスノーシェッドで覆われており、2つのトンネルをまとめて柏木トンネルとされている。その柏木トンネルを出ると蟹沢橋を渡って蟹岡トンネルをくぐる。さらに法師渡橋を渡った後に法師渡トンネルをくぐる。

88.法師渡大橋と鈴久名トンネル 89.箱石トンネル 90.「宮古40km 茂市21km」
 法師渡トンネルを出ると法師渡大橋を渡ってから鈴久名トンネルをくぐる。蟹岡橋と法師渡橋の下には閉伊川とそれに沿っている旧道があり、法師渡大橋はそれらに加えてJR山田線が走っている。トンネルと橋梁で直線的になっている以前の旧道はもちろん閉伊川に忠実に沿っている。
 鈴久名集落の南を通り集落に向かう市道との交差点を通過した後に鈴久名橋を渡って箱石トンネルに入る。箱石トンネルを出ると右にカーブした後は閉伊川の右岸を快走する。直線的で非常に走りやすい道路で、センターラインがオレンジ色の実線となっている区間にはライン上に凹凸が施工されている。「センターライン凹凸あり」という警告がなされているが、タイヤが踏めば音が出るだけで走行に支障があるような凹凸ではない。

91.箱石大橋 92.宮古盛岡横断道路の橋台が見える 93.岡村跨線橋
 前後で緩やかなS字カーブを描きながら箱石大橋を渡ってJR山田線のある閉伊川左岸に移る。その後はJR山田線と並走しながら川沿いを走っており、岡村集落にかけて沿線には家屋が点在している。川の対岸には建設中の宮古盛岡横断道路が確認できる。宮古盛岡横断道路との接続予定箇所を過ぎて程なくして岡村跨線橋でJR山田線をオーバーパスする。跨線橋からは大きく右にカーブしながら勾配を下る。

94.片巣ロックシェッド 95.西向き車線にゆずり車線あり 96.「つなごう! 宮古盛岡横断道路」
 閉伊川に沿った2車線道路を走っていると片巣ロックシェッドをくぐる。対岸には片巣集落があるが、南側の片巣橋が集落を結ぶ唯一の橋である(山田線の橋梁を除く)。その後もJR山田線と閉伊川をはさむような形で川沿いを走る。

97.R340旧道との交差点 98.R340川井交差点
 やや急な左カーブを曲がるが、そこにはR340の旧道と思われる市道が交差している。市道との交差点のすぐ先でR340川井交差点を通過する。案内標識には表記されていないが、交差点から東はR340が重複している。

国道106号 part3