国道58号
part2

R329世冨慶交差点〜沖縄r70奥交差点
名護市→大宜味村→国頭村

54.沖縄r84東江4北交差点 55.名護市街地の南部を走る 56.R449現道との宮里3交差点
 R329世冨慶交差点からも交通量の多い片側2車線道路が続いている。名護消防署の先で沖縄r84東江4北交差点を通過し、その直後には沖縄r71城1交差点を通過する。許田ICの近くの許田交差点からここまではr71が重複している。市役所や市民会館などといった市の中心部らしい建物を次々に通過していく。海に近い場所を走っているものの海面を直接見る事はできない。
 世冨慶交差点から約3.0km、名護野球の北でR449現道との宮里3交差点を右にカーブしながら通過する。R449方面に案内されている“海洋博公園”はその名称よりも“美ら海水族館”の方が一般的に知られているような気がする。

57.緩やかな上り勾配の片側2車線道路 58.R449名護バイパスとの宮里4北交差点 59.宮里4北交差点以降も道路状況に変化なし
 宮里3交差点を過ぎると海岸線から離れるせいもあって緩やかな上り勾配となる。右にカーブしながら走っているとR449名護バイパスとの宮里4北交差点を通過する。ちなみに、名護市街地のR58も名護バイパスと名付けられている。宮里4北交差点からも緩やかな上り勾配の片側2車線道路が続いている。市街地は通り過ぎたものの交通量は多い。

60.R58名護東道路との伊差川IC 61.左側車線がなくなる 62.沖縄r71伊差川西交差点以降は対面2車線
 交通量が多くて流れの悪い片側2車線道路を走っているとR58名護東道路との伊差川ICを通過する。インターを名乗っているもののごく普通のT字形状の平面交差点である。伊差川ICからは下りとなるが勾配は緩やかである。市街地を通り抜けてきた沖縄r71伊差川西を通過した直後に左側車線がなくなり、以降は対面2車線道路になる。車線減少後は沿線の建物も交通量も若干減っている。

63.R505仲尾次北交差点 64.羽地大橋 65.沖縄r110真喜屋交差点
 羽地大川に沿って走り羽地中学校の前を通過した先でR505仲尾次北交差点を通過する。R449と合わせて本部半島を一周する国道である。案内標識の線が細いのが気になるが、ごく一部に1.5車線幅狭路があるだけで、本土の山岳酷道に比べれば酷道のうちに入らない程度である。ただし、今回の訪問の前に台風で土砂崩れが発生しており、工事の際は通行止規制が敷かれてしまう状態であった。
 仲尾次北交差点を通過してすぐに羽地大橋で羽地大川と漁港を一気に通過する。やや急な勾配を下って平坦になると海に沿って北東の方角に進む。真喜屋大川を渡った先で沖縄r110との真喜屋交差点を通過する。白地の案内標識に古宇利島と屋我地島が表示されているが、その島の間に架かっている古宇利橋は景色の良さから観光地となっている。

66.海岸線を快走 67.大宜味村に入る 68.アップダウンが多い
 交通量が少なくなった2車線道路を海岸線に沿って走る。視界の前方に見える突き出た陸地は大宜味村の塩屋港付近だろう。名もなき岬の根元で市村境を通過して大宜味村に入る。海岸線に近い場所を走っているが意外にアップダウンがあり海面との高低差もある。

69.平南橋 70.宮城橋 71.塩屋橋
 カーブは多いものの改良されており線形が良いため走りにくいと言えるような道路状況ではない。津波集落を通り過ぎると右の急カーブを曲がってから緩やかな左カーブを曲がる。沖縄r9交差点を通過した直後に宮城橋を渡り、宮城集落を通過した後に塩屋橋を渡る。2つの橋が連続しているが、これらは2本の川にそれぞれ架かっている橋ではなく、塩屋湾に浮かぶ宮城島に架かっている橋である。

72.大宜味村塩屋 73.R331塩屋交差点
 塩屋橋の北詰の塩屋集落の北端でR331塩屋交差点を通過する。終点の明治橋南詰交差点で交差していたR331は南の方角に延びていたはずだが、その後東海岸を北上して東村の中心部から内陸に入って西海岸のR58との交差点に至るルートである。

74.南向き車線にはゆっくり車線あり 75.異常天候時通行規制区間の起点 76.道の駅「おおぎみ」
 塩屋交差点からは集落が途切れるが海沿いを走るという状況は変わらない。安根集落を通過すると異常天候時通行規制区間に入る。異常天候と言えばまず強雨を連想するが、ここでは雨ではなく風波により越波が予想される際に通行止となる。異常天候時通行規制区間に入ってすぐに道の駅「おおぎみ」を通過する。海のすぐ傍にあるが、物産店ベースのこじんまりとした道の駅である。

77.シーサイド国道 78.右に分岐する道路も国道の指定を外れていない 79.正面に見えるのは赤丸岬
 道の駅以降も海岸線に沿った2車線道路を走る。村役場のある大宜味集落も海寄りのバイパス化された道路を走るため、中心部特有のごちゃごちゃとした感じとは無縁である。大川川の河口の外堀田原集落には海寄りを走るバイパスと集落を通り抜ける現道とがあるが、ウォッちずでは現道も国道として扱われている。

80.「カニ注意」 81.国頭村に入る 82.国頭村半地
 海のすぐ近くを走っているためか「カニ注意」の警戒標識が立てられていた。もちろんカニにぶつかって(タイヤで踏ん)でも車体を損傷するような事故にはならないので、道路を横断するカニがいるので注意して走行しましょうという程度だろうか。産卵のために夜間に山から海に出るようです。
 カニに注意しながら海沿いを快走していると田嘉里川を渡って国頭村に入る。浜集落を通り過ぎると海岸から離れて内陸に進むが、走りやすい2車線道路という状況に変化はない。

83.道の駅「ゆいゆい国頭」 84.国頭村役場へ行くには左斜め前方へ進む 85.辺戸名トンネル
 奥間川に架かる比地橋を渡ってからすぐに道の駅「ゆいゆい国頭」を通過する。その後程なくして国頭村役場付近を通る村道(国道の旧道?)との辺戸名交差点を通過し、緩やかな勾配を上り辺戸名トンネルをくぐる。トンネルを出てから旧道と思われる村道との辺戸名北交差点を通過する。

86.ゆっくり車線 87.国頭村伊地 88.シーサイド快走国道
 辺戸名トンネルを出て少し走るとゆっくり車線という名の譲り車線が現れる。対面2車線状態がが長く続く区間において貴重な追越ポイントだが、交通量が非常に少ないため筆者が走行した時は利用する必要がなかった。ゆっくり車線が終わると対面2車線状態に戻り、海岸線に沿って北上を続ける。

89.沖縄r2交差点 90.青い空と青い海 91.のっぺらぼう標識(通行規制関係?)
 新与那トンネルを出て与那橋を渡った北詰で沖縄r2との交差点を通過する。新与那トンネルの海寄りに与那トンネルがあるが閉鎖されており通行できない。r2交差点から北に10.36km(国頭村宜名真まで)の間は異常気象時通行規制区間快走路だが、規制基準は越波ではなく普通に雨量(250mm超で通行止)である。謝敷集落の北に文字のない青い標識が立っている。開通待ちの道路でもあるのかと一瞬思ったが、形状とサイズから察するに異常気象時通行規制区間を示す標識にそっくりでかつ支柱には閉鎖用の簡易ゲートが隠されていた。

92.右の綺麗な建物は佐手地区公民館 93.辺野喜ダムへは右折 94.「辺戸岬10km」
 異常気象時通行規制区間の中を走っているとは言え、異常気象時でなければ走りやすい2車線道路が続いている。河口付近にある集落を通過しながら海岸線沿いを淡々と走る。辺戸岬までの距離が表示されている案内標識が複数立てられている。沖縄本島の最北端は辺戸岬で間違いないが、R58の端点ではない。

95.宇嘉区公民館前を通過 96.強風時には波飛沫がかかりそうな場所を通る 97.宇嘉トンネル。左のトンネルは旧道の座津武トンネル
 宇嘉集落を通り過ぎると波飛沫がかかりそうなほど海に近くかつ高低差がない場所を走っている。台風でないただの強風の時ですら越波がありそうな場所である。座津武川に架かる座津武橋の直後に宇嘉トンネルをくぐる。海寄りには旧道のトンネルが見えているが閉鎖されており通行できない。なお、旧トンネルの名称は宇嘉隧道ではなく、座津武トンネルである。

98.ウテンダトンネルと辺戸御嶽 99.異常気象時通行規制区間終点 100.宜名真トンネル
 宇嘉トンネルを出てから程なくしてウテンダトンネルをくぐるが、こちらの旧道は道路が存在したかどうかも分からない程の雑草に覆われている。道路としては使用できないが有名な釣りスポットのようで北側の旧道交差箇所付近に駐車車両が停められている事もある。
 宜名真集落の手前で異常気象時通行規制区間の終点を通過するが、道路状況には特に変化もなく宜名真集落を通り過ぎる。宜名真漁港付近で宜名真トンネルに入る。左にカーブしているこのトンネルの上に茅打ちバンタという断崖があり景勝地となっている。

101.兼久橋 102.辺戸岬に向かって下る 103.辺戸交差点
 宜名真トンネルを出て右にカーブしてから兼久橋を渡り、その後は直線道路を下る。正面には沖縄本島の最北端である辺戸岬があるが、R58はその根元を右にカーブするため岬そのものを見る事はできない。辺戸岬へは信号機のない辺戸交差点を左折する。

104.「名護95km 東58km」 105.(ヤンバルクイナの)とび出し注意 106.上り勾配が続く
 辺戸交差点からは上り勾配となり、辺戸集落からは勾配が急になる。これまでの海沿いから一転して樹木に挟まれた中を走っており海は見えない。辺戸御嶽を回り込むようなルートを取っており進行方角は南になっている。辺戸集落以降には動物の飛び出しに注意を促す標識が立てられているが、その対象はヤンバルクイナと沖縄限定である。国の天然記念物や希少野生動物種に指定されており、そんな頻繁に見られるものというイメージはなかったが、今回の沖縄訪問時に1匹だけ路肩付近を歩いていたのを目撃した。

107.樹木が多く景色は見えない 108.ナンガー橋 109.奥集落が見えてくる
 樹木に覆われて景色が見えない2車線道路を走る。アップダウンとカーブが多いものの交通量が少なく狭路ではないので概ね走りやすいと言える。辺戸交差点から約7.2km走ると視界が開けて奥集落が見えてくる。

110.国頭村奥 111.沖縄r70奥交差点が端点 112.端点から辺戸岬方面を撮影
 奥集落を通り抜けて奥小学校の南で奥川に架かる奥橋に至るが、この橋の西詰が沖縄r70との奥交差点であり、R58の沖縄本島の端点である。R58とr70が直線なので交差点感には欠けており、国道と県道が切り替っている事が分かりにくい。端点から辺戸岬方面を振り返るとおにぎりが立てられているが、東村方面にr70のヘキサは立てられていない。

113.交差点の脇にはR58の石碑がある 114.R58の起点標と0.0KP 115.路面にもペイントあり
 海上区間の端点感に欠けるが、奥橋の袂にはR58の概要が掘られた石碑が設置されている。また橋の欄干にはR58の0.0KPのプレートが貼られており、そのすぐ傍には「R58起点」を記された標が立てられている。同時に沖縄r70の起点を示す標もあり、橋自体はr70である事が分かる。
 ここから奄美大島(鹿児島県瀬戸内町)までは海上区間だが、奥集落は漁港ではなくまた周囲に港湾施設もない。当然ながら海上区間を繋ぐ航路は存在しない。国道トレースを考えるのであれば那覇空港〜奄美空港の空路を利用するか、那覇港もしくは本部港〜名瀬港のフェリー便を利用する事になる。どちらの手段を取るにしてもそれなりの日数と費用が必要である。さらに付け加えると奄美大島〜種子島〜鹿児島市とさらに2ヶ所の海上区間が存在しており、ある意味非常にトレースが困難な国道と言える。

国道58号 part3