国道45号
part2

R398大街道新橋交差点〜R398五日町交差点
石巻市→登米市→南三陸町

60.北上運河に沿って走る 61.JR仙石線を跨線橋で越える
 R398大街道新橋交差点からは北上運河に沿って平坦かつ直線的な2車線道路を走る。石巻市の市街地に近い場所だが、市街地そのものを通り抜けていないせいもあって交通量は意外にもさほど多くなかった。蛇田駅の東で跨線橋でJR石巻線をオーバーパスする。

62.宮城r16蛇田交差点 63.R108丸井戸交差点
 跨線橋からの勾配を下り切った所で宮城r16蛇田交差点を通過する。約300m先でR108丸井戸交差点を通過するが、蛇田交差点の案内標識に三陸道がある一方で丸井戸交差点には表記されてない。R108とr16は並走しているが、前者が対面2車線なのに対して後者は片側2車線とr16がR108のバイパス的な機能を持っている事が分かる。そんなR108だが丸井戸交差点が起点である。

64.津波浸水区間が終わる 65.R398石巻北部バイパス・宮城r296交差点 66.三陸道
 石巻市蛇田上水道の前で津波浸水区間が終わるが明らかな上り勾配という訳ではないので海からの距離によって浸水を免れたのだろう。沿線の建物が少なくなった所でR398石巻北部バイパスと宮城r296との交差点を通過する。R398バイパスに女川と案内されているが、バイパス自体は全線開通には至っていない。左折のr296を約300m走るとR45三陸道の石巻女川ICに至る。石巻と女川の名が入ったインターチェンジだが、この場所は石巻市と女川町の境ではなく、石巻女川“口”ICという方がよりイメージしやすいだろうか。

67.鹿又跨線橋 68.三陸道 69.天王橋
 平坦な2車線道路を走っていると緩やかな上り勾配となり、JR石巻線を鹿又跨線橋で越える。平坦な状態に戻ってから程なくして三陸道の下を通過する。三陸道の東側を並走するようにして北上していると宮城r191鹿又交差点を通過し、その先で旧北上川に架かる天王橋を渡る。上流側に人道橋が別で架けられているとは言え、若干狭い2車線の橋という事で上流側に新橋が架橋工事中である。津波を想定してか現在の橋よりも高い位置に架けられている。

70.R45三陸道・河北IC&宮城r196交差点 71.道の駅「上品の郷」 72.旧道(?)との交差点からは上り勾配
 天王橋を渡り終えてすぐに宮城r196の上を通過し、直後にr196が接続しているR45三陸道の河北ICを通過する。インターを過ぎると右に大きくカーブして再びr196の上を通過し、少し走ると道の駅「上品の郷」を通過する。2016年4月時点で12ヶ所あるR45沿線の道の駅では最も南に位置するものである。道の駅を過ぎてからも平坦な直線道路が続いているが、旧道と思われる道路とのランプからは上り勾配となり、名もない峠を越えてからは同じ程度の勾配を下る。

73.古川橋と宮城r30古川橋交差点 74.飯野川橋と宮城r197交差点 75.交通量が少なく快走可能
 勾配を下ったと思ったら次は勾配を上り、古川に架かる古川橋を渡り、さらに飯野川に架かる飯野川橋を渡る。古川橋と飯野川橋の間には宮城r30古川橋交差点があり、飯野川橋の北詰には宮r197交差点がある。r197交差点の東には旧河北町の中心部市街地がある。そのため河北警察署付近までは沿線の建物が多いが、その辺りから建物が減っていく。

76.北上大堰の左岸を通過 77.北上川沿いを快走 78.旧桃生町に入る
 中村前集落を通り過ぎると北上川の左岸を走る。北上大堰以降は川が山に迫った場所を走っているが、断崖絶壁という訳ではない。大きな河川に沿っているとは言え意外にアップダウンとカーブが多い。また沿線に採石場がある事から平日の昼間は大型ダンプの通行が多いと思われる。

79.登米市に入る 80.交通量は少ない 81.R342柳津交差点
 石巻市の旧桃生町に入ったかと思った矢先に登米市に入る。登米市に入ってからも道路状況や周辺の風景に特に変化はない。交通量の少ない2車線道路を淡々と北上川に沿って北上する。北上川に流れ込む沢ごとに小さな集落が存在するが、国道沿いよりも沢に沿った市道沿いに家屋が集中している。
 旧津山町の中心部の手前でR342柳津交差点を右にカーブしながら通過する。この交差点はR342の終点であり、起点は秋田県南東部の横手市にある。なお、案内標識で桃生・三陸道(桃生津山IC)と案内されているのは宮城r61である。

82.宮城r61交差点 83.道の駅「津山」 84.南沢川沿いを快走
 柳津交差点からは南沢川に沿って北東の方角に進み、約1.1kmで宮城r61との交差点を通過する。その後は南沢川流域の平地を走っていると道の駅「津山」を通過する。道の駅からもしばらくは走りやすい2車線道路が続いている。

85.宮城r64横山交差点 86.JR気仙沼線跡(BRTで運行中) 87.黒沢集落
 宮城r64横山交差点の手前に南沢川を渡るが、その橋からは集落内を通り抜けているせいもあって2車線ではあるもののやや狭苦しく感じられる。緩やかな左カーブを曲がって北沢川を渡った先でJR気仙沼線の下をくぐる。沿岸部も走っている気仙沼線も東日本大震災で被災し、現在は柳津駅〜気仙沼駅の間はBRTにより運行されている。沿線の家屋の数が減少し、長い上り勾配を走っていると名もなき峠を越えて南三陸町に入る。

88.南三陸町側も長い下り勾配 89.荒町集落 90.津波浸水区間が始まる
 南三陸町に入ると下りとなるが、勾配は5%と取り立てて急という訳ではないものの距離は2kmと結構長い。気仙沼線の吉田トンネルの東側坑口付近でその上を通り、荒町集落を通り抜ける。その後は折立川に沿って緩やかな勾配を下っていると過去(=東日本大震災)の津波浸水区間に入る。

91.左の盛土はJR気仙沼線跡 92.陸前戸倉駅以東は線路敷きがBRT走行路に転用されている 93.R398戸倉交差点
 津波浸水区間とは言え5年経過しているため瓦礫や倒壊した家屋が残ったままという事はなく、注意深く走らなければ普通の風景に見えてしまう。折立川とJR気仙沼線に挟まれながら東の方角に進むが、左手の気仙沼線は被災したため鉄道ではなくBRTで復旧している。柳津駅〜陸前戸倉駅はR45などの通常の道路を走っているが、陸前戸倉駅〜志津川駅は線路敷がBRT走行路に転用されている。もちろん線路は撤去されておりアスファルト舗装やガードレールが設置されている。
 陸前戸倉駅を過ぎてすぐに戸倉交差点でR398と再び交差して重複区間となる。交差点にはなぜか未だに制式の案内標識が設置されておらず、工事看板サイズの立て看板が設置されているだけである。R398の折立橋もまだ仮設橋であった。

94.セブンイレブン志津川戸倉古舘仮設店舗店 95.BRT走行路と並走 96.気仙沼線のトンネル区間もBRTに転用されている
 戸倉交差点からすぐにプレハブで営業しているセブンイレブンの前を通る。店舗の名称はズバリの“志津川戸倉古舘仮設店舗店”である。仮設店舗だがセブンイレブンの外観上の特徴であるレンガ調のシールが貼られており、駐車場が砂利である事を除けば一見しただけだと普通の店舗に見える。セブンイレブンを過ぎると折立川の河口を左にカーブして海岸線沿いを走る。気仙沼線から転用されたBRT走行路と海との間を走っていると緩やかな勾配を上って津波浸水区間から出る。

97.左のガードレールはBRT走行路 98.鉄道にはないガードレールが見える 99.南三陸町志津川林
 津波浸水区間から出てもBRT走行路との並走が続いている。鉄道時代から単線であったためBRT車両の離合は特定の場所でしかできないようである。BRTの橋梁の下を通過すると林集落を通り抜ける。この集落は標高が高かったため海との距離は近いが津波の被害は受けなかったようだ。

100.気仙沼線の跨道橋の先でBRT走行路が交差している 101.水尻橋は仮設橋 102.元々は右の道路がR45であった
 大久保集落で勾配を下っているとまた津波浸水区間に入り、少し走ると気仙沼線の跨道橋の下をくぐる。BRT走行路は跨道橋の手前で東に逸れてR45に交差、合流している。また、跨道橋の手前に宮城r172交差点の案内標識が立てられているが、r172が交差しているのは跨道橋の手前ではなく、水尻橋を渡った北詰である。その水尻橋は東日本大震災で流出しており2016年4月においても仮設橋が架けられていた。
 r172交差点から約150m北にT字形状の交差点がある。案内標識がないため何も気にしていなければ直進してしまうが、右折する道路が震災前のR45だった道路である。元々R45だった場所で嵩上げ工事が行われているため右折しても通り抜ける事はできない。

103.嵩上げは10m超 104.R398五日町交差点
 R45旧道(?)との交差点を過ぎると嵩上げされた土地の間を緩やか右にカーブしながら走る。道路と嵩上げされた土地の高低差は10m以上あり、最終的には道路も嵩上げされる計画らしい。そのため道路そのものも付け替えられたり仮設道路になったりと訪れる度に異なるルートになっている可能性もある。カーナビが役に立たない事もあるので要注意である。その割に案内標識が工事現場の立て看板なので目立たなずわかりづらい。
 嵩上げされた土地に囲まれた場所でR398五日町交差点を通過する。この交差点は東日本大震災前の交差点位置から見て西北西に400m程の場所に移動している。元々の交差点と2016年4月31日時点の交差点のちょうど中間辺りに震災遺構のひとつである南三陸町の防災庁舎がある。

国道45号 part3