国道28号
part2

岩屋港〜福良港
淡路市→洲本市→南あわじ市

49.岩屋港フェリーターミナル跡地 50.コルトの奥に見えるのが明石海峡大橋 51.ターミナル跡地を背にして撮影
 R28の淡路側の港は岩屋港だが、前述の通りフェリー航路が廃止されており岩屋港のターミナルも閉鎖されている。明石港とは異なりマンションが建つこともなければコインパーキングとして使われる事もなくだだっ広い空き地となっている。明石港側、岩屋港側どちらもフェリーターミナルに国道が接続していたという海上区間を持つ国道の見本みたいな端点であっただけに航路廃止は残念である。

52.兵庫r31岩屋フェリー前交差点を左折 53.岩屋港前交差点 54.二桁国道にしてはやや貧弱な道路状況
 岩屋港ターミナル跡地を出発するとすぐに兵庫r31との岩屋フェリー前交差点に突き当たる。案内標識もT字路に突き当たるかのように描かれているが、実際は左側の直進車線を道なりに進む感じである。二桁国道と県道との交差点とは言え、R28のフェリーターミナル跡地側は盲腸線のような道路とあって、信号機の切替りはR28洲本方面とr31が優先となっている。
 岩屋フェリー前交差点からは両側に家屋が建ち並んでいる間を走り抜ける。乗用車だと特に狭く感じないが、大型トラックやトレーラーだと狭く感じられるだろう。フェリーが着いた直後は多くの大型トラックやトレーラーが走行していたと思われる。緩やかに左にカーブした先で右の急カーブを曲がるが、その手前に岩屋港前交差点がある。淡路ジェノバラインが発着する港はこの交差点を左折した先である。

55.岩屋県民サンビーチの前を走る 56.R28バイパスとの田ノ代交差点を左折
 岩屋港前交差点から家屋が建ち並ぶ間を少し走った後に岩屋県民サンビーチ沿いを走る。左側は海水浴場で片側にしか家屋がないためこれまでと同じ2車線ながら走りやすくなったと感じられる。
 海水浴場を通り過ぎてすぐにR28バイパスとの田ノ代交差点に突き当たる。両方向ともR28と案内されているが、右折の富島・神戸淡路鳴門道方面はバイパスであり淡路ICまでの支線のような区間である。よってR28トレースでは左折して徳島・洲本方面に進む。

57.洞門の上には明石海峡公園がある 58.前方の鉄塔はラジオ関西の送信所 59.淡路市小磯
 田ノ代交差点からはバイパスと合流するせいか2車線ながら路側帯が広く線形も良く家屋に挟まれてもいないので非常に走りやすい。明石海峡公園を通り抜けており、洞門の上にも遊歩道のような場所がある。公園の南端には国際会議場も建てられている。
 明石海峡公園を過ぎると前方に高層の建物(ホテルとリゾートマンション?)が見えてくるが、その横にそられより高い鉄塔も見える。この鉄塔はラジオ関西の送信所だが、よく見かける赤白の支線付きのものではなく自立式の鉄塔である。神戸淡路鳴門道からも見る事ができる。鉄塔付近で港のすぐ近くを通過し、以降は沿線に家屋の多い状態を走り抜ける。

60.早朝のため交通量は少ない 61.兵庫r460浦交差点と道の駅「東浦ターミナルパーク」 62.兵庫r71久留麻交差点
 沿線に家屋が多く歩道も片側にしか設置されていないなど二桁国道としてはやや貧弱な道路状況である。神戸淡路鳴門道が共用されているとは言えR28の交通量も多く行楽シーズンを中心に交通量は多い。兵庫r460浦交差点には道の駅「東浦ターミナルパーク」が隣接しており、r460に少し進めば東浦ICに行く事ができる。
 浦交差点から程なくして淡路市役所東浦事務所を通過するが、平成の大合併より前は東浦町役場だったものである。かつての町の中心部だが、そこだけ狭かったり屈曲していたりという事もなくこれまでと変わらない道路状況と風景が続く。町の中心の南で兵庫r71久留麻交差点を通過するが、このr71は淡路島を横断する県道である。

63.淡路市久留麻 64.正面に見えるのは世界平和大観音像 65.大観音像付近からは海が見える
 久留麻交差点からも比較的家屋が多く建っている間を走っているが、進むにつれてその数は減っていく。仮屋漁港付近からはアップダウンしているが勾配は非常に緩やかなので車であればさほど気にならないだろう。沿線に家屋が少なくなった辺りで正面に直立した像が見えてくる。世界平和大観音像と名だが、宗教施設と言うより博物館のような観光施設だったようである。2006年に閉館となりその後は廃墟化しているが、2014年発行のスーパーマップルにまだ記載されている。その大観音像の近くで前方に海が見えてくる。海の向こうに陸地が見えるが、これは徳島県ではなく洲本市だろう。

66.左側の海寄りには別荘もいくつか見られる 67.海岸線沿いを快走 68.北向き車線には譲り車線あり
 大観音像付近からは途切れていた集落が復活するが、その密度は低い。海のすぐ傍を走っている箇所もあり、海寄りには別荘と思われる建物もいくつか見られる。小井集落からは再び海岸線に沿って走っている。反対側の北向き車線には1ヶ所だけ短い譲り車線が設置されているが、物産店の真ん前とあって駐停車している車がいる可能性を否定できない。

69.兵庫r157交差点 70.右折すれば兵庫r157に行ける 71.城山トンネル
 シーサイド国道を快走していると兵庫r157とのランプを通過する。側道に進むのがr157でR28の旧道の一部を県道に指定したものと思われる。勾配を上って内陸に向かうとr157を結ぶ道路との交差点を通過する。ここで接続している道路が従来から県道だった区間と思われる。なお、r157は淡路ICにも接続している県道で、内陸部を縦断しているが、1.0車線幅の極狭路区間を擁している険道である。
 r157の上を通過してからも緩やかな勾配を上り城山トンネルをくぐる。トンネルの名称が示す通りトンネルの南東には佐野城跡がある。

72.淡路市街地を望む 73.おにぎりの数は非常に少ない 74.生穂南交差点
 城山トンネルを出ると緩やかな勾配を下っていく。前方には淡路市の中心部が見えている。兵庫r123生穂交差点を通過して緩やかに左にカーブした先で生穂南交差点を通過する。生穂南交差点に接続している市道はそのルートからしてR28の旧道と思われ、そのため兵庫r157のランプから生穂南交差点の区間には沿線の建物が少ないのだろう。

75.淡路市の中心部を走る 76.兵庫r88志筑交差点 77.海(運河?)沿いを走る
 生穂南交差点からは勾配がほとんどない状態になり沿線の家屋が多くなる。淡路市の中心部と言える場所に差し掛かっている。市街地特有のごちゃごちゃ感もなくスムースに通行できたが、昼間であれば交通量が多く流れが悪い可能性もある。市役所の近くで兵庫r66大谷交差点や中心部の南で兵庫r88志筑交差点を通過するが、右折すればどちらの県道を走っても津名一宮ICに行く事ができる。r88は淡路島を横断する県道で、r66は淡路島の内陸部の横断する県道で南あわじ市でもR28に交差している。
 淡路市の中心部の南では海沿いを走っている区間があるが、すぐ先に島(人口島?)があるため海沿い感は薄い。島は2つあり北にはイオン等のショッピングモール、南には淡路ワールドパークONOKOROがある。

78.異常気象時通行規制区間に入る 79.洲本市に入る 80.異常気象時通行規制区間が終わる
 兵庫r469塩田交差点を通過してしばらくは海沿いを走り、上り勾配になった先で異常気象時通行規制の起点を通過する。連続雨量が160mmを超えると通行止になる。閉鎖用のゲートを通過すると勾配がなくなり、標高10m程度の場所を走る。山が海に迫った場所を走っており沿線には建物はないが、山の上は別荘地となっておりいくつかの建物が建っている。
 異常気象時通行規制の中ほどで市境を通過して洲本市に入る。その後も海沿いをしばらく走っていると沿線にいくつかの家屋が現れて海岸線から少し離れた所で異常気象時通行規制の終点を通過する。

81.兵庫r468交差点 82.洲本市中川原町厚浜 83.異常気象時通行規制区間
 信号機のない兵庫r468との交差点を通過する。r468には安呼という内陸の近い場所の地名が案内されているが、r468自体は淡路島を横断する県道である。西海岸の地名が案内されていない事からも分かるとおり、狭路区間があり横断道路としての実用性は低い。
 砂浜のある厚浜集落を通り過ぎると家屋が途切れて再び海沿いの異常気象時通行規制に入る。市境区間と同じ連続雨量160mm超で通行止になる。どちらの異常気象時通行規制区間も二桁国道とあって対面2車線で、安全速度は30km/hに設定されているが、そこまで線形は悪くなく、決して走りにくい道路状況ではない。

84.炬口北交差点 85.兵庫r76塩屋交差点 86.洲本川の左岸を走る
 沿線に建物が現れ、市道との炬口交差点の手前で異常気象時通行規制区間の終点を通過する。海岸線から離れて南西の方角に走っていると右にカーブした先で兵庫r76塩屋交差点を通過する。洲本市の中心部の北に位置するこの交差点から南の区間は内陸部を走っており、海沿いはr76が走っている。
 塩屋交差点からは洲本川の左岸を走る。川の対岸に洲本市の中心部があり、新潮橋北詰交差点を左折して市道の橋を渡っても市街地に行く事ができる。千草川と樋戸野川が合流する地点を通過し、その後も洲本川沿いを走る。

87.兵庫r46青雲橋北詰交差点を左折 88.宇原トンネル 89.集落より高い場所を走っている
 塩屋交差点から約1.1km走ると兵庫r46青雲橋北詰交差点に至るが、左折して橋を渡るのがR28である。青雲橋は洲本川だけでなく兵庫r474の上も通過しているが、R28との間を繋ぐ道路は存在しない。
 青雲橋からは上り勾配となり、緩やかな左カーブの先で宇原トンネルをくぐる。トンネルを出ると右にカーブしながら緩やかな勾配を下り、市道との宇原交差点を通過する。左折して市道に進むと樋戸野川沿いの兵庫r473に行く事ができる。

90.沿線の建物は少ない 91.下り6%勾配 92.兵庫r472洲本インター前交差点を左折
 宇原交差点からは緩やかな勾配を上った後に峠部分を越えて下りに転ずる。右カーブからは平坦になり、高架道路の橋脚が建設できそうな程の幅のある中央分離帯が現れる。片側1車線道路を少し走ると兵庫r472洲本インター前交差点に至る。ここでもR28は左折して徳島・南あわじ方面に進む。右折のr472は兵庫r125を挟んで兵庫r46に繋がっている。つまり青雲橋北詰交差点を直進して道なりに走ると洲本インター前交差点に着く。つまり、r46・r125・r472はR28の旧道である。ちなみに神戸淡路鳴門道の洲本ICが直結しているが、支線のようなバイパスが接続している淡路ICを除けば、R28に直接繋がっている唯一のインターチェンジである。

93.南あわじ市に入る 94.兵庫r473広田交差点 95.長閑な風景の割に交通量は多い
 洲本インター前交差点からも2車線道路である点に変化はないが、バイパスではないため沿線には建物が多い。そのうちの多くは商業施設であり賑やかな印象を受ける。初尾川を渡った先で市境を通過して南あわじ市に入る。南あわじ市域に建っているにもかかわらず「洲本店」となっている商業施設が複数確認できる。その後は進むにつれて商業施設は少なくなっていく。兵庫r473広田交差点までの区間は北西に兵庫r125が並走している。

96.上り勾配の手前に譲り車線がある 97.兵庫r126養宣上交差点 98.交通量は多いが流れはスムース
 旧緑町と旧三原町の境に近付くとアップダウンしているが勾配は緩やかである。1ヶ所だけ譲り車線が設置されているがその場所自体は緩やかながら下り勾配で上りになる所で途切れている。その後も緩やかなアップダウンを繰り返す2車線道路を走っていると兵庫r126養宣上交差点を通過する。r126は神戸淡路鳴門道の西淡三原ICに行けるルートとあって右折する車両の方が多いくらいである。そのため養宣上交差点以降は若干交通量が減少する。

99.円行寺橋が工事中だった 100.淡路市神代國衙 101.「徳島38km 福良3km」
 対面2車線道路を走っていると南あわじ市の中心部の南で兵庫r535円行寺交差点を通過する。その手前の円行寺橋が工事中だったが、多少車線幅を狭くしても2車線確保されており交互通行規制は敷かれていなかった。その後も2車線道路が続いており沿線の建物は途切れる事なく続いており、交通量もそれなりに多い。國衙東交差点の直後に1.0車線の道路との交差点があるが、その1.0車線幅の道路は兵庫r66で、國衙東交差点で交差しているのは市道である。市道も決して広い道路ではないが信号機が設置されている一方でr66との交差点には設置されておらずソトバがなければ県道が交差しているようには見えない。

102.兵庫r31・r76八幡交差点 103.南あわじ市賀集八幡 104.兵庫r25福良口交差点
 家屋と商業施設が混在する中を走っていると兵庫r31・r76八幡交差点を通過する。r76とは洲本市の中心部でも交差していたが、塩屋交差点が起点で概ね海沿いを走って終点の八幡交差点に至る県道である。なお、かつては兵庫r66のすぐ西の國衙交差点が終点だったが、北阿万バイパスの開通に伴って終点が移動している。
 八幡交差点を過ぎると沿線の家屋が少なくなり山に挟まれた場所を通過する。景色が開けた所で兵庫r25福良口交差点を通過する。淡路島の南の橋のインターチェンジの淡路島南IC(PA併設)や徳島へはR28ではなくr25に案内されている。そのため右折する車両も多い。

105.福良地区が見えてくる 106.兵庫r25南淡町公民館前交差点 107.福良築地交差点
 福良口交差点からしばらくは兵庫r25と並走している。非常に緩やかな下り勾配で、両側に歩道が設置されており車線幅も広いため走りやすい道路状況である。緩やかな右カーブを走っていると兵庫r25南淡町公民館前交差点を通過する。交差点の周辺には南あわじ市南淡公民館の他、南あわじ市役所南淡庁舎や南淡郵便局、市立図書館があり、旧南淡町の中心部と言える場所である。
 南淡町公民館前交差点から約150m先にある福良築地交差点がR28の南あわじ市〜鳴門市間の海上区間の端点である。明石港と岩屋港とは異なり港からは200m程離れており、フェリーターミナルだった場所に道の駅「福良」が置かれている。また鳴門市への定期航路は存在しないものの渦潮観覧用の観光船が発着している。

国道28号 part3