国道6号
part5

R399十五町目交差点〜R114知命寺交差点
いわき市→広野町→楢葉町→富岡町→大熊町→双葉町→浪江町

187.平大橋 188.4車線道路を東進 189.R6常磐バイパスと合流
 R399十五町目交差点からしばらくは交通量が非常に多いが、平大橋付近からは少なくなる。緩やかに蛇行する夏井川の北側を直線的に東の方角に進んでいるとR6常磐バイパスとのランプを通過する。本線高架の手前と奥に左折する道路があるが、常磐パイパスは奥の方である。

190.「36Km先 二輪車軽車両歩行者 通行不可」 191.福島r35出口交差点 192.「東日本大震災 津波浸水区間 R6ここから」
 常磐バイパスと合流して以降も車線が減る事なく4車線道路が続いている。JR常磐線に沿って北東の方角に走っていると、福島r15・r159草野歩道橋交差点と福島r35出口交差点を相次いで通過する。福島r160四倉駅入口交差点を通過すると東日本大震災の津波で浸水した区間に入る事を知らせる標識が立てられており、海が近くなった事が分かる。また、電光掲示板にはこの先二輪車と軽車両と歩行者とが通行できないという内容が表示されている。

193.福島r41四倉町5交差点 194.道の駅「よつくら港」 195.右側車線がなくなる
 福島r41四倉町5交差点を通過した直後に道の駅「よつくら港」の前を通過する。津波の浸水区域にある事からこの道の駅も被災したが、2012年にリニューアルして再開している。四倉港入口交差点の先で右側車線がなくなり以降は対面2車線道路になる。

196.久之浜バイパスが工事中 197.江之網隧道 198.浪立隧道
 対面2車線になると道路工事現場を通過するが、これはR6の久之浜バイパスの南半分である。既に新浪立トンネルも掘られており2016年度に開通する予定である。しかし2016年4月にはまだ海岸に沿った現道を通行しなければならない。江之網隧道と浪立隧道の2本があり、2車線ではあるものの車線幅が狭く大型車同士の離合は難しく、歩道が設置されていないため歩行者・自転車にも厳しいトンネルである。

199.海岸線沿いを走る 200.福島r245中浜交差点 201.市営団地は震災後に建てられた
 浪立隧道から北はJR常磐線とともに海岸線沿いを走る。津波の浸水区域内だが、空き地になっている土地もあれば再建されたと思われる家屋もある。福島r245中浜交差点を過ぎると久ノ浜駅が近いため周囲の建物は多い。

202.原見坂隧道 203.沿線に建物のない状態を走る 204.R6久之浜バイパスとの明不作交差点
 大久川を渡ると上り勾配となり福島r246大久入口交差点を通過した後で原見坂隧道に入る。トンネルの下にはJR常磐線のトンネルが通っている。トンネルを出ると沿線に建物のない状態を走り、程なくしてR6久之浜バイパスとの明不作交差点を通過する。南半分は工事中と書いたが、福島r245以北の区間は2010年に開通している。

205.金ヶ沢第二トンネル 206.久之浜パーキング 207.末続第一トンネル
 明不作交差点からはトンネルが多くなる。まず金ヶ沢第一トンネル、次いで金ヶ沢第二トンネルをくぐり、久之浜パーキングを通過してから末続第一トンネルをくぐる。どのトンネルも歩道は設置されていない。

208.福島r247交差点と末続第二トンネル 209.広野町に入る 210.横風注意
 緩やかな勾配を下ってから福島r247交差点を通過し、そのすぐ先で末続第二トンネルをくぐる。さらに夕筋トンネルが待ち構えているが、その手前に市町境があり広野町に入る。夕筋トンネルを出ると高台で遮るものがないためか横風に注意を要する。

211.「19Km先 二輪車軽車両歩行者 通行不可」 212.広野町役場付近を通行 213.広野火力発電所の煙突が見える
 緩やかにアップダウンしている2車線道路を走っていると福島r246交差点と福島r246・r391折木交差点を連続で通過し、浅見川を渡った先で福島r249・r356桜田交差点を通過する。さらに進むと広野町の役場の東側を通過する。

214.福島r393岩沢交差点 215.楢葉町に入る 216.道の駅「ならは」(休館中)
 Jビレッジの南西端で福島r393岩沢交差点を通過するが、その手前から車線が増えて片側2車線になる。そのままJビレッジに沿って北上していると楢葉町に入り、左側車線がなくなり2車線道路に戻る。なお、Jビレッジは元々サッカーを中心としたトレーニング施設だが原発事故の対策拠点として使用されていた。車線が減少してすぐの場所に道の駅「ならは」があるが、東日本大震災以降は双葉警察署の臨時庁舎として使用されており、道の駅としては休館状態である。

217.若干路面の凹凸がみられる 218.木戸川橋 219.富岡町に入る
 楢葉町に入ってからは緩やかなアップダウンとカーブを繰り返す2車線道路を走る。原発事故に伴う通行規制もあって交通量が少なく流れは良好である。木戸川橋を渡ってから少し走ると楢葉町の中心部を通り抜ける。北上を続けていると富岡町に入るが、楢葉町と富岡町の町境に福島第二原発が立地している。

220.富岡町側の南向き車線には登坂車線あり 221.福島r243・r244太田交差点 222.福島r112・r163小浜交差点
 富岡町に入ると下りとなるが、勾配はさほど急ではないが反対側の南向き車線には登坂車線が設けられている。登坂車線が終わってからもしばらくは周辺の家屋が少ない風景が続き、福島r243・r244太田交差点付近からは平野部を走る。さらに走ると富岡町の中心部を通り抜ける。中心部と言っても東日本大震災で常磐線は運行を休止しており、町役場は郡山市に移転している。帰還困難区域からは外れているが、住民がいないと思われる家屋も少なくない。

223.富岡橋 224.帰還困難区域に関する最後の警告 225.帰還困難区域に入る
 富岡川を富岡橋で渡ってからは上り勾配となり、その途中でJR常磐線の高架をくぐる。前述の通り、常磐線の竜田駅〜原ノ町駅は東日本大震災で被災したうえに原発事故もあって2016年4月の時点でも運行が休止されている。上りから下りに転じて少し走ると帰還困難区域に入る。すぐに閉鎖できる簡易的なゲートがあって警察官が常駐している詰所があるというのを想像していたが、立て看板があるだけであった。しかも国道や県道どころか町道との交差点でもない中途半端な位置にある。ここまで来たがやはり帰還困難区域を走るのをやめようと思ってもUターンするのは難しいだろう。

226.「2.772μsV/h」 227.駐停車禁止 228.福島r36交差点
 帰還困難区域に入ったからと言って道路状況には特に変化はない。直線基調で勾配も少ないためむしろ走りやすいと言える。見通しが良く車線幅も決して狭くないが、駐停車禁止規制が敷かれている。また、これまでの区間と異なり沿線には営業している店舗は一切なく、それどころか店舗の入り口が塞がれて進入できないようにされている。
 約1.3km走ると福島r165・r251新夜の森交差点を通過するが、左右の県道にはゲートが設置されており進入できない。信号機はR6が黄色の点滅となっていた。さらに約700m走ると福島r36との交差点を通過するが、r36に関してはR6と同様の規制、つまり四輪車の通過のみ可能である。

229.大熊町に入る 230.普通の家屋の一つ一つが閉鎖されている 231.熊川橋
 福島r36交差点から少し走ると町境を通過して大熊町に入る。大熊町は福島第一原発が立地している自治体であり、常磐道以東の大部分が帰還困難区域に指定されている。脇道はもちろんすべての家屋の出入口が塞がれており、国道上は駐停車が禁止されている事もあって、停車する隙を与えないように対策されている。

232.福島r251三角屋交差点 233.モミの木パーキングも閉鎖中 234.福島r252中央台交差点
 熊川橋を渡ってから少し走ると福島r251三角屋交差点を通過する。r251の左折の都路・大熊市街、右折の小良浜の両方面とも一般車進入禁止区間のため工事現場の出入口にあるような手動開閉式のゲートが設置されている。緩やかなカーブを繰り返す2車線快走路を走っていると総合スポーツセンターの東側を過ぎてから福島r252中央台交差点を通過する。r252は左折の大熊市街方面が通行止で右折の夫沢方面が一般車両進入禁止となっている。

235.所々に新しい舗装が見られる 236.双葉町に入る 237.「1.244μsV/h」
 帰還困難地域に指定されているため交通量が非常に少ない2車線道路を北上していると緩やかな勾配の名もない峠を越えて双葉町に入る。この大熊町と双葉町の境付近が福島第一原発に最も近い場所と言える。双葉町に入ってから約1km走ると放射線量を示す電光掲示板が設置されているが、帰還困難区域の南端付近の富岡町に設置されていたものよりも低い値を示していた。

238.R288牛踏交差点 239.元々は双葉町の中心部だった 240.双葉町の北部は沿線の建物が少ない
 ごく緩やかな下り勾配の2車線道路を走っているとR288牛踏交差点を通過する。R288は双葉町内が一般車進入禁止で、大熊町の一部が四輪車の通過のみ(R6と同様の規制)が可能となっている。
 牛踏交差点付近は双葉駅や町役場があり町の中心部であったが、帰還困難区域に含まれているため営業している店どころか住民もいない。写真を見ただけでは営業しているように見えるかもしれないが、出入口は塞がれ雑草が生い茂っている。福島r254・r256寺内前交差点付近からは沿線の建物は少なくなり、雑草が生い茂った空き地(元は畑?)の間を走り抜ける。

241.浪江町に入る 242.帰還困難区域を出る 243.R114・R459・福島r254知命寺交差点
 緩やかな勾配を上っていると峠部分を越えて浪江町に入る。帰還困難区域は双葉町と浪江町の境までである。緩やかな勾配を下り高瀬川橋を渡ると浪江町の中心部に入る。浪江町は町の中心部のある東部は帰還困難区域に指定されていないが、常磐道より西側の大部分が指定されている。
 浪江町役場の近くでR114R459・福島r254知命寺交差点を通過する。R114・R459は交差点から常磐道の浪江ICまでは通行可能だが、浪江IC以西に一般車通行禁止規制区間がある。原発事故に起因する通行止が継続しているのは双葉町のR288と浪江町のR114・R459の3本である。

国道6号 part6