国道459号
part6

R349古谷交差点〜R6知命寺交差点
二本松市→川俣町→浪江町→南相馬市→浪江町

319.古谷交差点以降も2車線道路 320.二本松市東新殿 321.福島r303交差点
 R349古谷交差点からはR459の単独区間となるが、これまでと同じような走りやすい2車線道路が続いている。緩やかなカーブが連続している状態を走っているとやや急な右カーブを曲がって口太川橋を渡り、その東詰で福島r303交差点を通過し、200m程重複した後にr303が田村方面に分岐していく。

322.二本松市百目木町 323.町集落からセンターラインがなくなる 324.名目津集落
 福島r303との重複が終わった直後に左急カーブを曲がり堂内、町といった集落を通り抜ける。堂内集落はセンターライン付きの2車線道路だが、町集落はセンターラインがなくなり1.8〜2.0車線幅になってしまう。その後センターラインが復活し、口太川の流域を快走する。

325.二本松市田沢 326.桜平集落 327.所々に狭路区間ががある
 2車線道路を快走していると桜平集落に差し掛かり、再び道幅が狭くなる。町集落よりも狭く1.5〜1.8車線幅といったところである。とは言うものの交通量は非常に少ないせいもあってさほど走りにくさは感じなかった。

328.緩やかな勾配を上る 329.川俣町に入る 330.川俣町山木屋上田代
 その後センターライン付きの2車線道路となってからは緩やかな勾配を上り続ける。カーブは多いが急なものはほとんどないので走りやすい道路状況である。右カーブの手前で川俣町に入るが、町境を越えてからも少しだけ上り勾配が続いている。家屋が点在する中を走っているとセンターラインがなくなるが、道幅は2.0車線程度あるので走りにくいとは感じない。

331.川俣町・浪江町の境から通行規制あり 332.交通量は皆無 333.意外に路面状況は良好
 川俣町に入ってから約2.3km走ると東隣の浪江町との境を通過する。道路脇には詰所が設置されているが、ここに東日本大震災に伴う福島第一原発の事故により帰宅困難地域に含まれていたため、その通行止ゲートと監視要員の詰所である。規制されていた期間は2014年4月1日から2017年9月20日までの3年5か月間である。なお、通行止規制を解除されたのは自動車のみで、歩行者や自転車、2輪車、原付はまだ通行できない。また、通行できるのはあくまでR459のみで町道等の多くの脇道は進入できない。
 浪江町に入ってからも走りやすい2車線道路が続いている。通行止規制は解除されたものの交通量は極めて少なく、勾配もカーブも少ない道路う状況とあって非常に走りやすいと言える。

334.R399交差点を直進 335.R399重複区間 336.おにぎりはR399のみ
 R349古谷交差点から約16.8km、浪江町に入ってから約4.1kmでR399との交差点に至る。直進、右折ともにR399のおにぎりしか表記されていないが、R459の終点はこの交差点ではなくR114方面に重複している。もっともこの先の区間はR399とR114に重複しているので、この交差点が実質的な終点と言える。
 谷津交差点からも請戸川の右岸の2車線道路を快走する。R399との重複しているとは言え道路状況にはさほど変化は見られない。実質的な終点を過ぎているせいか、おにぎりはR399しか設置されていない。

337.R114・R399町前交差点を右折 338.おにぎりはR114のみ 339.脇道や道路に面した家屋は閉鎖されている
 谷津交差点から約1.2kmでR114・R399町前交差点に突き当たる。ここの案内標識にもR459のおにぎりは表記されていないが、右折してR114との重複区間を浪江方面に進む。R399はR114福島・飯館方面に重複しており、短い重複区間が終わる。なお、飯館村方面のR399は2012年7月17日から福島第一原発事故に起因する通行規制が継続中である(2018年9月現在)。Wikipedeaには浪江町・川俣町境〜町前交差点は許可車両以外通行できないとの記載があるが、出入口にゲートもなく誰何を受ける事もなく通過できた。
 R114との重複区間となっても道路状況には大きな変化はなく、緩やかなアップダウンとカーブを繰り返す2車線道路を快走する。引き続き走行できるのは国道のみで脇道に入る事はできない。国道に面した建物にもゲートが設置されている。

340.センターラインがなくなる 341.葛尾方面の町道との交差点 342.山裾を走る
 小塚集落を走っているとセンターラインがなくなり道幅も1.8車線と少々狭くなる。その狭路区間において葛尾方面に行ける町道が交差しているが、町道に入った所には開閉式のゲートが設置されており進入する事ができない。ゲートの手前には監視要員らしき人が乗っている車両も停まっていた。

343.塩浸集落 344.広狭を繰り返 345.請戸川の左岸を走る
 塩浸集落の手前でセンターラインが復活して2車線道路となるが、右カーブを曲がって少し走るとまたしても1.8車線幅になってしまう。その後すぐにセンターラインが復活するが、また狭くなってしまう。広狭が入り乱れる区間だが、急カーブも交通量も少ないのでさほど走りにくさは感じない。塩浸集落を通り過ぎてからは請戸川の左岸を走る。

346.一般道路だが非常電話が設置されている 347.閉鎖された家屋の前を通過 348.路面はさほど荒れていない
 請戸川に沿った1.8車線の狭路を走っていると高速道路や有料道路に見られる非常電話を示す標識が立てられいるのが確認できる。通行止規制は解除されたとは言っても帰宅困難地域の中とあって通信インフラが十分に整備されておらず携帯電話の不通地域があるため、有事の際は公衆電話や非常電話を用いなければならない事から設置されているのだろう。沿線には集落も存在しているが、ガードレールや開閉式のゲートが設置されており、進入できないようになっている。駐車スペースをいくつも通過するが、閉鎖こそされていないが長時間の駐停車を控えるようにとの看板が立てられている。

349.おにぎりはR114のみ 350.昼曽根トンネル 351.福島r49交差点
 センターライン付きの2車線道路で請戸川沿いを走っていると昼曽根トンネルをくぐる。トンネルを出て800m程で福島r49交差点を通過する。r49も福島第一原発の事故によってR114とR459と同様に通行止規制が敷かれていたが、段階的に解除されて最後に残った浪江町内の区間も国道と同時に解除されている。

352.「請戸港19km R6浪江15km」 353.矢具野トンネル 354.福島r50交差点
 福島r49交差点を通過してすぐに昼曽根発電所の近くを通過し、旧道との交差点の直後に新昼曽根橋を渡る。旧道に架かっている1.0車線幅の橋が昼曽根橋であろう。矢具野トンネルをくぐった直後に矢具野大橋を渡り、南詰で旧道と合流する。さらに少し走ると福島r50交差点を通過する。このr50も2011年4月1日から通行止となっていたが、国道に遅れること半年程の2018年4月19日に解除されている。

355.大柿トンネル 356.第一沢中橋 357.仙人沢トンネル
 福島r50交差点を通過してすぐに大柿橋を渡り、大柿トンネルをくぐる。トンネルのほぼ中間地点に市町境が通っており、トンネルの東側は南相馬市域となっている。トンネルを出ると第一沢中橋と第二沢中橋を渡った後に沢中トンネルをくぐる。この沢中トンネルも市町境のトンネルであり、東側は浪江町域である。南相馬市域を通っている距離は僅か700m程度で沿線に集落もないため、市町境標識は設置されてない。
 浪江町に戻ってすぐに右にカーブしている仙人沢トンネルを通過する。トンネルの南側坑口の西に大柿ダムがあり、ダムと管理事務所に至る道路が接続している。交差点のすぐ先に門扉が設置されており、ダムの近くまで行く事はできない。

358.福島向き車線には登坂車線あり 359.堰守橋 360.第1弁慶橋
 仙人沢トンネルを出てすぐに上りとなる反対側車線に500m程度の登坂車線が設置されているが、勾配はさほど急ではない。登坂車線が終わると堰守橋を渡り、次いで蛇行する請戸川を第1弁慶橋と第2弁慶橋で渡る。登坂車線区間の勾配よりも若干急だが走りにくさを感じるような道路状況ではない。

361.賀老橋 362.浪江町室原 363.「帰宅困難地域内につき 長時間の停車は ご遠慮ください」
 賀老集落に入ると左にカーブしながら賀老橋を渡って請戸川の左岸に移る。対岸のごみ焼却場を見ながら左の急カーブを曲がり、請戸川の谷筋を走っていると視界が開ける。沿線の家屋が少ないが浪江町の中心部に近付いている。

364.福島r34交差点 365.室原橋 366.福島r35交差点
 右カーブを曲がっていると福島r34交差点を通過し、S字カーブを描きながら室原橋を渡り、その先で福島r35交差点を通過する。r34は2011年4月1日から通行止規制が敷かれていたが、段階的に規制区間が縮小され、最終的にR114・R459と同時に全線通行可能となっている。r35も2011年4月1日から通行止規制が敷かれたが、段階的に縮小された後、2018年8月2日に全線の規制が解除されている。ただし、どちらもR114・R459と同様に歩行者や自転車、2輪車、原付は通行禁止である。

367.常磐道の室原橋 368.常磐道・浪江IC 369.浪江町の中心部に近付く
 福島r35交差点を過ぎて緩やかな右カーブを曲がった先で常磐道の室原橋の下をくぐり、少し走った所で浪江ICを通過する。北側の浪江IC〜南相馬ICは東日本大震災後の2014年12月6日に、南側の浪江IC〜常盤富岡ICは2015年3月1日に開通しこれを以って常磐道が全線開通となっている。浪江ICを過ぎてからも長閑な風景の中を2車線道路で快走する。

370.福島r257交差点 371.沿線の建物が増えてくる 372.宮下跨線橋
 浪江町の中心部に入る手前で福島r257交差点を通過する。その後は沿線の建物が増え、営業しているコンビニやガソリンスタンドも見られる。緩やかな勾配を上って宮下跨線橋でJR常磐線を越えた後に緩やかに下って行く。常磐線は東日本大震災によって被災し、2018年9月時点においても富岡駅〜浪江駅の区間は運休となっている(2020年度に復旧予定)。

373.広い歩道付きの2車線道路 374.福島r120・r253交差点 375.福島r120・r253交差点以東は歩道なし
 跨線橋が終わった直後は沿線に家屋が密集したやや狭苦しい2車線道路だが、少し進むと広い歩道が設置されて改良済み区間となる。改良されたのは東日本大震災の後だが、前回(2005年)の走行時には既に基礎だけになっていた家屋もあったので元々拡幅する計画があったのだろう。だが、このまま終点まで改良された区間が続かず、歩道のない狭苦しい2車線道路に戻ってしまう。

376.山間部に比べると居住建物が多い 377.R6・R114・福島r254知命寺交差点
 閉鎖されたり崩れかけている家屋も目立つ中を走っているとR6・R114・福島r254知命寺交差点に至る。この交差点がR459の終点の交差点にして、R114の終点の交差点でもある。交差点の直前の案内標識は少々古いものだが、R6には仙台と東京と表記されている。仙台は100km弱程度の距離だが東京までは250kmを超えており、案内される地名としてはいわき辺りが適当ではと思ってしまう。