国道405号
part3

R117大割野交差点〜栄村切明(長野県側端点)
津南町→
→栄村

114.R117重複区間 115.R117大割野交差点を左折
 津南駅入口交差点からはR117との重複区間となるせいもあって両側に歩道が設置された2車線道路になる。津南町役場の前を通った先の大割野交差点を左折してR117との重複区間が終わる。津南駅入口交差点からの距離は300mに満たない。

116.融雪水パイプがセンターライン代わりの2車線道路 117.長い上り勾配が続く 118.見通しの良い快走路
 大割野交差点からはセンターラインは描かれていないが、道幅は2車線分あり融雪水パイプがセンターライン代わりをしている。中津川運動公園付近からは沿線の建物が少なるうえに歩道が設置されているため走りやすくなる。上り勾配が続いているが緩やかなため走りにくさは一切感じない。沿線の家屋がほとんどない場所もあるが、東側に並走している旧道らしき町道沿いには多くの家屋がある。

119.沖ノ原台地、名水竜ヶ窪、竜ヶ窪温泉は右折 120.反里口集落 121.電柱が斜めなのは錯覚ではない
 見通しの良い2車線快走路を走っていると沖ノ原台地や名水竜ヶ窪、竜ヶ窪温泉に至る町道との交差点を通過する。反里口集落は集落を通り抜けているため沿線の家屋が増える。

122.反里口集落以降はカーブが多くなる 123.太田新田集落に至る町道との交差点 124.右方の山の斜面に見えるのは中津川第一発電所の送水鉄管
 反里口集落を過ぎると集落が途切れヘアピンカーブを含む急カーブが多くなる。池田の池の東を通り過ぎて開けた場所に出ると太田新田集落に至る町道との交差点を通過する。以降は緩やかなアップダウンのある2車線快走路を走る。右前方の山の斜面に送水鉄管が見えるが、これは中津川第一発電所のものである。

125.下り勾配の区間もある 126.児玉不動尊は観光地化されている 127.穴藤集落へは右折
 一旦下った後に比較的曲線半径が大きめのヘアピンカーブを曲がってから上り、児玉集落を通り抜ける。児玉不動尊があるため観光地化されている。と言っても無料の駐車場と土産物店が数軒程度の小さな観光地である。これから南にある秋山郷の入口でもある。その秋山郷の一つ目の集落、穴藤は中津川の対岸にあり、児玉集落の南に交差している市道から行く事ができる。

128.黒滝橋 129.秋成雪覆道 130.清水川原雪覆道
 2車線の黒滝橋を渡った先で穴藤ダムに至る道路との交差点を通過する。この道路はダムの天端を通って北上すると穴藤集落に行く事ができる。秋成雪覆道と清水川原雪覆道清水川原第2雪覆道を通過する。最初の2つは覆道内も2車線、最後の1つはセンターラインがないものの2.0車線幅と狭い訳ではない。スノーシェッドの整備と同時に拡幅されたものと思われる。まだ、スノーシェッドもコンクリート製と金属製とがある事から何回かに分けて建設されたものと思われる。

131.スノーシェッド以南は狭路酷道 132.雪崩防止柵と落石防止柵が設置されている 133.逆巻集落はここを右折
 3つのスノーシェッドより南は1.0〜1.5車線幅狭路になる。山岳部かつ豪雪地とあって落石防止柵の他に雪崩防止柵も設置されている。秋山郷のひとつの逆巻集落に繋がる道路との交差点の直後に清水川原第3雪覆道をくぐるが、北側は支柱がなく半分しか覆われていない。そのため冬期間は山側を走行するように警告されている。

134.東秋山林道との交差点を道なりに右へ進む 135.前倉橋は9.0tの重量制限あり 136.採石場の間を通る
 秋山郷のひとつの清水川原集落を走っていると東秋山林道が交差している右カーブを曲がる。交差点のすぐ傍に7.0km先の前倉橋に9.0tの重量制限規制がある事の予告がされている。走行した日(2023年6月17日)はこの先のR405が片側交互通行規制を敷いて工事をしているため、東秋山林道へ迂回した方が早く着けるかもしれないとの看板が設置されていた。東秋山林道は全線が舗装されており、道幅は1.5〜1.8車線幅と決して広くないが、少し高い位置を通っているため眺望が良好である。秋山郷のひとつである見倉集落もこの林道沿線にある。
 清水川原集落の南端で採石場を通るが、国道を挟んでいるため路面のひび割れが多く砕石の細かい粒子によって白くなっている。そのため砕石会社の私有地を通っているように感じられる。

137.清水川原橋 138.雑草が生い茂っており道幅が狭く感じる 139.結東不動尊
 採石場の直後に清水川原橋を渡って中津川の左岸に移ると道幅は1.0〜1.5車線と狭く舗装状態も悪くひび割れや凹凸が多い。生い茂った雑草が路面にまで伸びている箇所はさらに狭く感じられる。道幅が少し広くなった所で結東不動尊の前を通る。

140.結東集落 141.日帰り温泉施設もある 142.法面が改修されている
 結東不動尊を過ぎると結東集落に入るが、これも秋山郷の集落のひとつでかつては小学校もあった比較的大きな集落である。廃校になった中津峡小学校(廃校時は秋成小学校結東分校)は宿泊施設に転用されており、その他に日帰り温泉施設がある。結東集落を過ぎるとカーブの多い1.5車線幅道路を走る。改修された法面と舗装がまだ新しい事から比較的最近改良されたものと思われる。比較的高い位置を通っており、中津川のある東側が開けて眺望が良い。

143.前倉集落はここを右折 144.「この先幅員減少 通行注意」 145.路面状況の悪い狭路
 急カーブが連続している狭路を走っていると秋山郷のひとつの前倉集落に至る町道との交差点を通過する。集落のさらに先に道路が続いており、長瀬秋山林道を介してR117方面や切明に行く事ができる。その後程なくして1.8〜2.0車線幅から1.5車線幅に狭くなってしまう。勾配はほとんどないがカーブが多く見通しは悪い。

146.工事箇所を通過 147.「その他の危険」 148.落石だけでなく雪崩にも注意が必要
 前述の片側交互通行規制での工事箇所を通過する。法面の樹木が伐採されている事から落石や崩落対策工事と思われる。工事箇所を過ぎると道幅が1.8車線と少し広くなる。その他の危険を示す警戒標識が立っているが、補助標識がなく“その他”の内容は不明である。右方屈曲ありの警戒標識が一緒なので、その他=カーブかもしれない。

149.標識が反対を向いている 150.前倉橋 151.へいけ茶屋
 等高線に沿っておりほとんど勾配のない一方でカーブの多い狭路をひたすら走る。右、左と2連続のヘアピンカーブで標高を下げた後に前倉橋を渡って中津川の右岸に移る。9.0tの重量制限があり通過時は徐行しなければならない。一瞥する限りにおいては普通の橋だが、徐行が必要という事は何らかの劣化が確認されているのだろうか。なお、橋の手前には9t超の大型の車両が転回できる場所はない。橋を渡った先のへいけ茶屋付近であれば転回できそうだが、そこに行くには橋を渡る必要がある。

152.「その他の危険」 153.離合できない狭路区間もある 154.大赤沢集落
 へいけ茶屋の前の左ヘアピンカーブを曲がって上っていると右ヘアピンカーブを曲がる。前倉橋の前後にはどちら側にもヘアピンカーブが存在している。小刻みにカーブしている1.0〜1.5車線幅狭路を走っていると大赤沢集落に入る。秋山郷の集落のひとつで津南町では最南端に位置している。かつては津南小学校大赤沢分校があったが、2011年に休校、そして2021年に廃校となっている。

155.鳥甲山(?)を望む 156.長野県栄村に入る 157.新潟県側よりも広く走りやすい
 中津川の向こうにそびえる鳥甲山(?)を望んだ後に下り、曲線半径の大きなヘアピンカーブ部で堺橋を渡って長野県栄村に入る。橋の下を流れているのは中津川の支流の硫黄川であり、源流に至るまで新潟県津南町と長野県栄村の境となっている。栄村に入ってからは1.8〜2.0車線幅と広くなるため多少は走りやすく感じる。

158.中津川の対岸の山々が見える 159.小赤沢集落 160.屋敷集落はここを右折
 西側が開けており眺望の良い2.0車線幅道路を走っていると小赤沢集落を通過する。栄村の中心部から離れており、かつ直接は林道でしか繋がっていない集落ながら、比較的規模が大きくかつては小学校があり、観光地である秋山郷の一部であるせいか土産物店を兼ねた商店の他ガソリンスタンド(ハイオクなし)、民宿なども営業している。
 小赤沢集落を過ぎてほとんど勾配のない2.0車線幅道路を走っていると屋敷集落に至る村道との交差点を通過する。屋敷集落には栄小学校秋山分校があったが、2020年に休校になっている。

161.少し変わった形状の落石防止柵(?) 162.拡幅された箇所もある 163.上ノ原集落は左折
 屋敷集落に至る村道との交差点からは1.8〜2.0車線幅の道路を走り、センターライン付きの2車線道路区間もある。前方の視界が開けた所で上ノ原集落に至る村道との交差点を通過する。集落の奥にはのよさの里というキャンプ場がある。

164.2.0〜2車線道路 165.狭路区間も残っている 166.栃川橋
 2.0〜2車線幅道路がしばらく続くが、まだ1.5〜1.8車線幅の狭い区間も残っている。拡幅工事の現場を通り過ぎて右の急カーブを曲がると栃川橋を渡って左カーブを曲がる。

167.舗装の状態が悪い 168.上り10%勾配 169.村道(?)との交差点を左折
 栃川の左岸を上っていると右のヘアピンカーブを曲がって10%の急勾配を上る。急勾配区間は拡幅されておりセンターライン付きの2車線道路に変わっている。センターラインが消えた先で村道との交差点があるが、R405は直進ではなく左折しなければならない。正規の案内標識が設置されておらず、端点のある切明が村道に案内されているため直進してしまわないように注意が必要である。

170.村道との交差点の直後におにぎりあり 171.旧道のような雰囲気が漂う 172.ガードレールが設置された箇所もある
 村道との交差点の直後におにぎりが立てられておりルートミスでない事が確認できる。左直角カーブの後に右ヘアピンカーブを曲がるが、それらのカーブ付近にキャンプ場がある。キャンプ場以降は道幅が1.5車線幅と狭くなる。等高線に沿っているため勾配はほとんどないものの小刻みなカーブが多く見通しは良くない。中津川とは1km程度離れているうえに高低差が200m程ある。

173.土砂が流出した痕が確認できる 174.佐武流山の登山道付近には多数の路上駐車車両があった 175.対向車は皆無
 法面からの土砂流出痕を通り過ぎた先で多くの路上駐車車両が停まっている場所を通過する。佐武流山への登山道のドロノ木平登山口があり、おそらく登山客の車両であろう。駐車車両はあったものの基本的には交通量は極めて少なく対向車に出くわす可能性は低い。

176.長野県側端点 177.秋山林道から端点を撮影 178.長野r502の道路情報板
 大割野交差点から約31km、長野県に入ってから約11kmで長野県側端点に到着する。道路が二手に別れており、その手前が端点である。傍にはおにぎりと観光案内板に見える道路案内板が設置されている。この道路案内板はR405ではなく奥志賀公園栄線、つまり長野r502の情報を表示するものである。端点からr502までは秋山林道を通らなければならないため、欲を言えば秋山林道の情報も掲載して欲しいところである。

179.中津川林道は一般車両通行止 180.秋山林道
 端点から南に延びる道路のうちの左側は中津川林道で、1.0車線幅と狭いうえに舗装されていない。分岐のすぐ先に施錠されたゲートがあり関係者以外は進入できない。右側の下っている道路が秋山林道で、R405の端点間の迂回路の一部である。

 長野県側の端点の栄村切明から群馬県側の端点の野反湖までは直線であれば10km程度だが、本格的な登山道しかなく車両ではおよそ100km、2時間半の迂回をしなければならない。ルートとしては秋山林道から長野r502、長野r471、R292、群馬r55が考えられる。行楽シーズンでなければ群馬r55ではなくそのままR292を走った方が良いかもしれない。迂回路の様子はこのページを参照されたい。

国道405号 part4