国道403号
part9

R18杭瀬下交差点〜R19渚1交差点
千曲市→麻績村→筑北村→安曇野市→松本市

351.走りやすい2車線道路を進む 352.千曲橋 353.R18BP治田小学校東交差点を右折
 R18杭瀬下交差点を右折してからも対面2車線だが、交通量がだいぶ減るうえに道幅にも余裕があるため走りやすい状況である。その状態を走っていると緩やかな上り勾配を経て千曲橋を渡る。これまで幾度となく信濃川・千曲川を渡ってきたR403だが、この千曲川が最も上流、つまり最後の橋である。
 千曲橋を渡り終えて程なくして左急カーブを曲がりR18BP治田小学校東交差点を右折する。R18の現道と坂城更埴バイパスとを繋ぐ区間なので道路状況は非常に良いが交通量はさほど多くない。

354.ようやく松本の文字が出てくる 355.道幅が狭くなると同時に上り勾配となる 356.中原集落を抜けると急勾配になる
 治田小学校東交差点からも走りやすい直線的な2車線道路が続いている。長野r390交差点辺りでセンターラインがなくなるが直線である点には変わりない。進むにつれて徐々に勾配がついてきて、中原集落では急勾配に加えて急カーブも曲がる。中原集落を抜けるとJR篠ノ井線に沿うようにして急勾配を上る。

357.聖高原まで8km 358.長野r338交差点付近は景色が開けている 359.ひたすら上る
 勾配が急なだけでなく急カーブも連続しているが、2車線確保されており交通量がほとんどない事もあってさほど走りにくいとは感じない。長野r340交差点をヘアピンカーブを曲がり篠ノ井線、次いで上信越道のトンネルの上を通過する。標高は550mを越えており千曲市の市街地から200mも高い。東側は千曲川流域を眺める事ができ、長野r338交差点に入った所にある姨捨駅は日本三大車窓として知られている。

360.上り勾配10% 361.急カーブも多い 362.集落かと思ったらゴルフ場だった
 姨捨SAのほぼ真西からは篠ノ井線と上信越道との隣接した状態から少し距離を置く。道路状況としては10%と急な上り勾配のカーブが連続している。千曲高原を走っているが勾配とカーブの状況は高原チックではない。

363.勾配が緩やかになる 364.聖湖畔を走る 365.猿ヶ馬場峠からは下り勾配
 ゴルフ場からは勾配が緩やかになるがカーブがきつい点に変化はない。猿ヶ場場峠を越えると麻績村に入り、聖湖畔を走る。治田小学校東交差点以降、対向車は数台程度しかいなかったのだが聖湖脇の駐車場はほぼ満車だった。峠を越えると下りとなるが、千曲市側と同様に急勾配・急カーブとなっている。

366.麻績村市野川 367.勾配もカーブも緩やかになる 368.長野r12本町交差点
 猿ヶ馬場峠を越えて麻績村に入ってから約2.7km走ると市野川集落となるが、この最初の集落からは勾配もカーブも緩やかになる。2車線の走りやすい道路で集落は一段低い位置にあるため道路沿いの家屋は少ない。谷筋を出る手前で勾配はさらに緩やかになるが道幅は1.8車線幅とやや狭くなる。長野r12本町交差点まで来ると勾配はほぼなくなる。

369.篠ノ井線の手前を右直角カーブ 370.長野道・麻績IC 371.篠ノ井線と麻績川に沿った快走路を走る
 本町交差点からすぐ、聖高原駅の北で村道との交差点を道なりに右に進む。案内標識では右折であるかのような表現だが実際は単なる右カーブである。麻績村役場を含む村の中心部を通ってから麻績ICを通過する。この麻績ICはこれまで並走していた上信越道ではなく長野道のインターである。麻績ICから先は篠ノ井線に沿った2車線快走路となって南西へと進む。

372.センターラインのない区間もあるが概ね走りやすい 373.筑北村に入る 374.道の駅「さかきた」
 筑北村に入る手前にはセンターラインのない区間もあるが2.0車線幅であり見通しも良いので走りにくいと感じる道路状況ではない。大きく左にカーブしている途中で2t車以上が通行禁止の長野r55との交差点を通過して麻績川を渡ると筑北村に入る。筑北村に入るとすぐにセンターラインが現れて2車線になり、長野道の高架下を通過する。
 その後一旦距離を置いていた篠ノ井線が近付いてきて坂北駅の西側を通過してすぐに道の駅「さかきた」の前を通り過ぎる。交通量の少ない場所の道の駅だが、意外に駐車車両は多かった。

375.旧道との交差点を右にカーブして通過 376.バイパスを快走 377.バイパスが終わるとカーブが多くなる
 道の駅から程なくして右にカーブしてバイパスに入る。カーブの途中に交差している道路が旧道である。東条川の西の平地を一直線に走る快走路はバイパス区間が終わると上り勾配となりカーブが多くなる。小仁熊上集落を通り抜けると左に大きくカーブした先で篠ノ井線の第三白坂トンネルの上を通過する。

378.滝上第一トンネル 379.滝上第二トンネルからは急勾配・急カーブ 380.矢越トンネル
 信号のない長野r303との交差点を右折してすぐに長野道の下をくぐり、別所川を渡ってからは勾配を上って滝上第一トンネル、次いで第二トンネルをくぐる。第二トンネルを出て旧道との交差点を過ぎてからは急勾配かつ急カーブと山岳道路の様相を帯びている。滝上第二トンネルよりも古く短い矢越トンネルをくぐると安曇野市に入る。

381.急カーブは少ない 382.安曇野市明科東川手 383.短距離ながら1.8車線区間あり
 安曇野市に入ってからはスノーシェッドの中の急カーブがある以外は緩やかなカーブばかりで走りやすい道路状況である。沿線に点在する集落を通り抜けながら2車線道路を走っていると一部にセンターラインのない区間もあるが、勾配もカーブも緩やかで交通量も多くないため走りにくいと言える程ではない。

384.R19木戸交差点を左折 385.松本まで16km 386.光交差点
 矢越トンネルから約6.3kmでR19木戸交差点に至る。R403は交差点を左折して松本方面に進むが、以降は全てR19との重複区間なので実質的な終点はこの木戸交差点と言える。案内標識に支柱に取り付けられたおにぎりがR403最西端のおにぎりである。
 木戸交差点からはR19との重複区間となるが、対面2車線と道路状況としてはごく普通である。交通量は決して少なくないが流れが悪くなる程ではない。しかし二桁国道とあってトラックの割合がこれまでよりも高いのが特徴だろう。犀川の右岸を篠ノ井線とともに南へと進む。光交差点付近で長野道を上を通過するが特に跨道橋というわけでもないので下に高速道路が通っているとは気付かないだろう。。

387.篠ノ井線と並走 388.梓川 389.R19・R147・R254平瀬口交差点
 交通量は多いが流れの良い状態を淡々と南進する。犀川沿いではあるが国道から川が見える場所は余り多くない。木戸交差点から12kmで平瀬口交差点を通過する。R19R147R254に加えてR403と合計4本もの国道が交差しており、R147とR254に関してはそれぞれ起点と終点である。松本市の中心部とは言えない場所であり意外な印象を受ける。

390.奈良井川沿いを走る 391.JR大糸線を越える 392.R19・R143・R158渚1交差点
 平瀬口交差点からも奈良井川と篠ノ井線との間をR19と重複したまま南下をつづける。新橋交差点はかつてはR147の起点であったが、バイパスの開通により先ほど通過した平瀬口交差点に起点が移っている。ただし、新橋交差点の案内標識にこそR147の表示はないがおにぎりは残っていた。
 新橋交差点からすぐにJR大糸線を越え、松本市の中心部と言える場所に入る。沿線には商業施設が多く建っており交通量も多い。新橋交差点から約1.8kmでR19・R143R158渚1交差点に至る。この渚1交差点がR403の終点である。ちなみにR143の起点、R158の終点でもある。

 以上が総延長334.1km(分断区間除く)と屈指の長さを誇るR403の全容である。分断区間を迂回する必要がないとは言え総延長そのものが長いため走破には時間と体力と精神力を要するのは言うまでもない。ごく一部を除いて強烈な酷道区間はなく、同じ長大酷道のR439に比べると難易度は高くないが、伏野峠を始めとして冬期どころか晩秋から初夏にかけて閉鎖される区間があるため限られた期間において災害が発生しない場合において通行できるという自然条件的な難易度の高さがある。