国道389号
part3

R57札の原交差点〜口之津港
雲仙市→南島原市→雲仙市→南島原市→雲仙市→南島原市

78.単独分岐後も2車線快走路 79.海を遠望できる 80.カーブが多い
 札の原交差点を左折してR57から分岐して単独区間となってからも走りやすい2車線道路が続いている。勾配もカーブも緩やかで走りやすいと思ったのもつかの間で1kmも走らないうちにカーブが多くなり、さらに進むとヘアピンカーブも現れる。ヘアピンカーブ付近では海が見える箇所もあるが、決して海岸に近い場所ではない。

81.南島原市に入る 82.雲仙市に入る 83.センターラインがなくなる
 4ヶ所目のヘアピンカーブに入る所で市境を通過して南島原市に入るが、出口で再び市境を通過して雲仙市に戻る。ヘアピンカーブ部分だけ南島原市という状態だが、ご丁寧にどちらの市の境標識も設置されている。雲仙市域に戻ってすぐにセンターラインがなくなるが、道幅は2.0車線と乗用車の通行には特に支障のない程度である。

84.塔坂入口バス停 85.塔坂入口バス停以降にも1.8車線区間あり 86.長崎r47交差点は道なりに進む
 左のヘアピンカーブを通過してから右カーブを曲がると塔坂入口バス停を通過する。バス停の手前には市道が交差しており左折するとすぐに南島原市に入る。バス停の名称にある塔ノ坂集落は南島原市に属している。バス停からしばらくはやや狭い車線幅の2車線道路だが、センターラインがなくなり1.8車線とやや狭くなってしまう。この区間は道路とその西側は雲仙市だが、東側は南島原市である。
 札の原交差点から約3.4kmで長崎r47との交差点を道なりに進む。交差点の手前には市境が走っているため、交差点以南は南島原市に入る。

87.補助標識は「小浜町笹谷」となっている 88.雲仙市に入る 89.反対車線用の境標識には南島原市とある
 長崎r47交差点のすぐ傍にあるおにぎりの補助標識は「小浜町笹谷」となっている。小浜町は平成の大合併で雲仙市になった町であり、交差点の手前にあった南島原市の境標識と矛盾する。公式と思われるウォッちずではr47交差点から約500mの間は南島原市となっている。しかし別の地図では道路上に市境が走っているなどどれが正解か分からない状態である。現地においてはr47交差点から200m弱走った所の左カーブの手前に雲仙市の市境標識が立っている。さらに250m程走ると反対方向車線には南島原市の境標識が立てられている。

90.エコパーク論所原は南島原市だが、全面道路は雲仙市 91.センターラインのない箇所もある 92.ヘアピン連続区間もある
 鬱蒼とした樹木に囲まれた状態から空が開けた状態になるとエコパーク論所原の前を通過する。エコパークの敷地は南島原市に属するが、その前面道路たるR389は雲仙市に属している。センターラインがなくなり1.8車線幅程度と少し狭くなるも交通量が少ないためさほど走りにくいとは感じない。急カーブが連続する区間では下り勾配となるが、勾配自体は緩やかである。

93.南島原市に入る 94.雲仙市に入る 95.南島原市に入る
 ヘアピンカーブの手前で南島原市に入り、カーブの出口で雲仙市に戻る。このヘアピンカーブはウォッちずでは道路を市境が横切っていない。その後は1.8〜2.0車線幅の道路を走っていると空が開けると同時に南島原市に入る。ここでもウォッちずでは市境は道路を横切っておらず、道路の南側を道路に沿って走っている。つまり、R389は雲仙市に、左側の畑は南島原市に属しているという事になる。

96.斜面には畑が広がっている 97.南島原市北有馬町乙 98.南島原市に入る
 しばらく斜面に広がる畑を見ながら走っていると、それが道路両側に広がった中を走るようになる。ウォッちずではこの間で3ヶ所の市境を通っているが、そこには境標識は設置されていない。一旦樹木の覆われた区間を走り、再び空が開ける状態になる所で南島原市の境標識が立っている。ん?その前に立っていたのも南島原市だったのでは?という疑問が出てこなくもないが、余りに多くの境標識を通過したせいで、今いる場所が雲仙市なのか南島原市なのか分からなくなってくる。

99.雲仙市に入る 100.長崎r30交差点 101.R389北向き車線との交差点は直進
 2.0車線道路を走っているとセンターラインが現れて2車線道路になり、雲仙市に入る。この境標識が立っている場所にはウォッちずには市境が道路を横切っている。その後樹木に囲まれた間を走り、視界が開けた所で長崎r30との交差点を通過する。緩やかな左カーブを曲がりながら緩やかな勾配を下るとR389が分岐する交差点に至る。直進も右斜め前方の道路もどちらもR389のおにぎりが表記されているが、諏訪ノ池方面のR389は約80m先で北向き一方通行となってしまい、案内されている諏訪ノ池や休暇村にしか行けない。R389をトレースするためには直進の1.5車線幅狭路に進まなければならない。

102.南向き一方通行区間 103.R389北向き車線と長崎r223交差点な道なりに進む 104.長崎r30交差点は一旦停止後に右側の道路へ進む
 1.5車線幅の狭路ではあるが南向きの一方通行区間のため対向車の存在を気にする必要はない。鬱蒼とした木々に覆われた狭路をカーブをいくつか通過しながら走る。約1.2km進んだ所で北向きの車線と長崎r223との交差点を道なりに進んでから長崎r30との交差点を一旦停止してから右側の道路に進む。案内標識ではR389は直進するかのような表記だが、どちらかと言えば道なりに進むのはr30の方である。なお、このr30交差点を市境が横切っており交差点以南は南島原市である。

105.割石原集落 106.最後の雲仙市 107.最後の市境を通過して南島原市に入る
 長崎r30交差点からは緩やかなカーブも2車線道路を走り、左カーブを曲がると割石原集落を通り抜ける。集落内でも道幅は狭くならずに2車線のままである。割石原集落を通り抜けた所でまた市境を通過して雲仙市に入る。やや急な左カーブを曲がった先の右カーブの途中で市境を通過して南島原市に入る。これが市境が入り乱れた区間において最も南の市境であり、これ以降は雲仙市に入る事はない。

108.柳谷集落 109.勾配は緩やか 110.出水集落にはヘアピンカーブあり
 南島原市に入ってからしばらく畑の中を走っているが、程なくして柳谷集落に入り左の急カーブを曲がる。柳谷集落と出水集落の左カーブは急なものの他に急カーブはなく、勾配も緩やかで走りやすい道路状況と言える。山間部を走っている訳ではないが等高線に沿っているため、蛇行しているかのような線形をしている。

111.長崎r130交差点を左折 112.口之津まで4km 113.山口川を離れると上り勾配になる
 雲仙グリーンロードという広域農道との交差点を通過してから緩やかな左カーブを曲がった先で堀川を渡る。加津佐橋の西詰で長崎r130との信号のない交差点を左折して口之津方面に進む。直進のr130には加津佐駅と案内されているが、2008年4月1日に廃線された路線のため駅は存在していない。廃線になってから丸7年も経過しているにもかかわらず残っているという事実に驚きを禁じ得ない。

114.「富士山50m→」 115.緩やかなアップダウンの快走路 116.南島原市口之津町丙
 長崎r130交差点の直後に長崎r209との交差点を通過し、少しだけ山口川に沿って走り、川から離れると緩やかな勾配を上る。中原溜池の西側を走っていると「富士山50m→」と書かれた標識を通過する。道路の西側すぐに富士山と名付けられた山があるが、標高は180mと低く名前負けしている感を否めないが、山頂付近にある富士山神社は本物の富士山の浅間大社奥宮から分霊奉祀された、歴史ある神社である。
 口之津小学校付近を通り過ぎると沿線の建物が増えて道路も平坦になる。南島原警察署の前の五差路を道なりに左にカーブして南東の方角に進む。

117.急勾配の跨線橋を越える 118.R251交差点
 やや急な勾配を上ってすぐに下りになり、勾配を下り切った所でR251との交差点に突き当たる。やや無理のある上り下りの勾配だが、元々は島原鉄道を越える跨線橋で、前述の通り2008年に廃線になった後も跨線橋だけが残っているという訳である。跨線橋を解体するのにも費用がかかるため、この処置はやむを得ないのかもしれない。

119.R251重複区間 120.口之津港
 跨線橋の南のR251交差点から口之津港までの区間はR389に指定されているか否かという話だが、R389の長崎県内における上位国道との重複距離は3.8kmとある。多比良港付近のR251重複区間が約0.1km、雲仙温泉街付近のR57重複区間が約3.5kmと足して3.6kmとなる。よって口之津港付近においてもR251と重複していると考えられる。とは言っても僅か200m程度と短く、左カーブの先で口之津港のフェリー乗り場に着いてしまう。


121.口之津港フェリー乗船口 122.海上から見る口之津港と雲仙岳 123.鬼池港の到着
 R389の2ヶ所目の航路は長崎県南島原市の口之津港と熊本県天草市の鬼池港の間を結ぶ、約9km、30分の航路である。島原鉄道と同じ会社がフェリーを運航しており、島鉄フェリーと呼ばれている。1日15〜17往復しており、当然ながら陸路で迂回するよりも距離的、時間的にはるかに有用である。

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