国道352号
part5

枝折峠〜金泉橋
魚沼市

209.「この先転落事故多し!エンジンブレーキ使用」 210.滝雲雲海のビューポイントD 211.峠以南にもスノーシェッドあり
 枝折峠を過ぎると下りとなるが、勾配は緩やかである。しかし距離が長いためか、エンジンブレーキを使用するように注意を促す看板が立てられている。東側の眺望が良く、滝雲雲海が見えるビュースポットがいくつか設けられている。と言っても元々あった駐車帯に看板を立てた程度である。約1.0km走って明神峠の南東で300m程度のスノーシェッドをくぐる。

212.待避所も設置されている 213.短い2車線区間 214.勾配は緩やか
 枝折峠の南側も1.5車線の狭路でありカーブは多いものの勾配は緩やかである。峠の駐車場に車は停まっていたもののすれ違ったり追い抜かれたりする事もなく交通量は極めて少ない。

215.ガードロープの設置率は高い 216.相変わらず交通量は少ない 217.ヘアピンカーブで標高を下げる
 山岳部の酷道区間によく見られるような断崖にもかかわらず転落防止策が取られていないという事もなく、大半の区間にガードロープが設置されている。離合できない場所も存在しているが、待避所も複数設けられている。

218.銀山平 219.石抱橋の南詰を左折 220.銀山平ストレート
 標高が777mまで下がった所で開けた場所に出る。北ノ又川に架かる石抱橋を渡った先の南詰でT字路に突き当たって左折する。案内標識がないため事前にルートを確認しておかないとどちらに進むべきか判断に迷うかもしれない。右折した先には温泉や民宿などがあるが、当然ながら冬季は営業していないと思われる。
 T字路からはセンターラインはないものの2車線分の道幅は確保されている。山深い場所にもかかわらず平坦な直線道路で非常に走りやすい。沿線に民宿がありその前に自販機が置かれている。

221.奥只見シルバーラインの連絡道路との交差点 222.家屋はあるが定住者はいないと思われる 223.奥只見湖遊覧船の銀山平待合所
 銀山平ストレートの途中に新潟r51(奥只見シルバーライン)とを結ぶ連絡道路との交差点がある。ここを左折して北ノ又川を渡ると明神トンネルの“中”でr51に接続している。奥只見シルバーラインがR352のバイパスとして利用できるのはこの交差点までの区間である。2車線道路は奥只見湖遊覧船の銀山平待合所付近まで続く。

224.2車線区間が終わる 225.「対向車注意!!幅員狭小・走行注意」 226.路上河川
 銀山平待合所の前から上り勾配となり程なくしてセンターラインがなくなって道幅も狭くなる。奥只見湖に沿った1.5〜1.8車線幅の狭路を走る。湖に近い場所を通っているが、湖面が見える場所は意外に少ない。枝折峠以南の区間の特徴として路上河川の存在が挙げられる。路上河川と言えばR157が有名かもしれないが、数だけで言うとR352の方がはるかに多い。

227.鬱蒼とした雰囲気は感じられない 228.「頭上注意 落石!!」 229.法面が少し崩落した模様
 湖畔の狭路をひたすら走る。道幅は強烈に狭いという訳ではなく待避所はなくても離合できる場所は少なくない。落石に注意を促す看板が立てられているが、山岳酷道の割に落ちている石はほとんどない。

230.「沢水注意 段差注意」 231.「この先トンネル 照明なし!!」 232.グミ沢トンネル
 ヘアピンカーブごとに路上河川があると言えるくらい多くの路上河川を通過する。走行した年は長い梅雨だったが8月に入ると雨が少なくなったためか、水量が少ないものばかりであった。忠実に湖沿いを走ってきたR352だが、グミ沢トンネルで湖畔から離れる場所がある。場所が場所だけに電気が引かれておらず照明は設置されていない。

233.路上河川かどうかわからないものもある 234.走行した日では水量が多い方 235.「神峰」
 グミ沢トンネル以降も奥只見湖沿いの狭路が続いており、勾配はほとんどないもののカーブと路上河川が多い。路上河川は4輪車であればよほど車高を落としていなければ減速すれば難なく通過できるが、2輪車は滑って転倒する可能性があるので気を遣わなければならないと思われる。神峰からも奥只見湖畔を走るが、細かく言うと中ノ岐川沿いという事になる。

236.「大雨時路面流水注意!! ここは携帯電話圏外です」 237.左側に奥只見湖がある 238.路面の凹凸=路上河川
 中ノ岐川沿いになると携帯電話が圏外になる。走行しながら確かめた訳ではないが、ここに来るまでに既に圏外になっている可能性も高い。また、樹木があるためそうは見えないが、大雨時は路面に雨水が流れる事もあるようである。その場合は当然ながら沢の水が流れる路上河川の水量も多くなるだろう。

239.「尾瀬39km 鷹ノ巣20km」 240.「細沢」 241.左前方に滝らしきものが見える
 尾瀬まで39km。鷹ノ巣まで20kmという案内標識が設置されているが、鷹ノ巣は福島県魚沼市に属する集落で県境まで20kmもある事になる。枝折峠からは既に17kmほど走っており、酷道区間が長い事が実感できる。鬱蒼とした場所はほとんどないため景色の変化を楽しむ事もできる。それ故、紅葉シーズンは交通量が増えてしまうだろう。

242.落石ネットの下部は土嚢で固定 243.水量の多い路上河川 244.通常時は道路の下を水が流れている模様
 奥只見湖の中ノ岐川部分に忠実に沿ったカーブの多い狭路をただひたすら走る。奥只見湖に流れ込む沢が多いため必然的に路上河川も多い。その中には通常時の水は道路下のカルバートを流れており増水時に路上を流れるタイプもある。

245.林道との交差点を左にカーブ 246.雨池橋 247.「尾瀬33km 鷹ノ巣15km」
 林道が交差している左カーブを曲がって雨池橋を渡ると中ノ岐川の右岸に移り、左にカーブして下流側に向かって走る。雨池橋からは緩やかな上り勾配となる。2つのヘアピンカーブで標高を上げると湖との高低差が大きくなるが、元々湖が見える場所は少ないので景色の変化は微々たるものである。

248.風景は良い 249.既に数えられない程の路上河川を通過している 250.「携帯電話通過可能(ドコモ) 5km先」
 湖面との高低差が150m程度にまでなると湖は一切見えなくなるが、それ以外の変化はなく1.5〜1.8車線幅のカーブの多い道路をひたすら走る。簡易な駐車場を通り過ぎた後に右のヘアピンカーブを曲がると進行方角が南に戻る。ヘアピンカーブのすぐ先に携帯電話が利用できる場所が5km先にある事を告げる看板が確認できる。ドコモとなっているが、設置された当初から変化もあるだろうから利用範囲やキャリアも変わっているかもしれない。

251.離合できない場所も存在する 252.今回の走行で唯一の落石 253.釣人(?)の駐車車両あり
 恋ノ岐川の西の区間はこれまでよりも若干狭く1.0〜1.5車線幅の割合が多い。緩やかな下り勾配を走っていると前方にこれから通る道路の線が見えるが、その手前に恋ノ岐川があり谷の向こう側のためすぐにたどり着ける距離ではない。携帯電話通話可能区間まで2kmの地点を越えた直後に左にカーブして恋ノ岐橋を渡る。

254.恋ノ岐橋以降は上り勾配 255.「携帯電話通話可能(ドコモ) ここから」 256.携帯電話可能区間
 恋ノ岐橋からは北の方角に向かう緩やかな上り勾配となる。携帯電話の通話可能区間が始まる。区間内で高圧電線の下を2ヶ所通っている事から、保線作業員のために基地局を設置したのではと思うが実際はどうなのだろうか。

257.十二山神社 258.「段差あり」「沢水注意 段差注意」 259.倉庫(?)の隣に公衆トイレあり
 携帯電話の通過可能区間を過ぎてからも道路状況と風景に変化はない。県境の只見川の西を走っていると十二山神社の前で右の急カーブを曲がる。カーブの手前には車3台分の駐車場が設置されている。
 その後もカーブの多い狭路を走っていると奥只見湖遊覧船の尾瀬口船着場の近くを通る。尾瀬口バス停があり道路と船着場は100段以上の階段を上り下りしなければならない。尾瀬口船着場からはカーブが少なくなり開けた谷筋を走るようになる。雪国に見られる倉庫のような建物の前を通るが、その横には公衆トイレが設置されている。

260.鷹ノ巣集落内にも路上河川あり 261.鷹ノ巣集落 262.「尾瀬17km 県境5km」
 鷹ノ巣集落に入ってからも路上河川は存在している。集落と言っても冬季閉鎖区間のため定住者はおらず、閉鎖されていない時期にキャンプ場や宿泊施設が営業しているようである。集落から県境までは5km程度と魚沼市の中心部からは60km近く離れている。

263.集落と言っても家屋は少ない 264.開けた谷筋を走る 265.金泉橋(カーソルオンで2006年の写真に切り替わります)
 県境の只見川の左岸を南に向かって走る。山深いが開けた場所のため鬱蒼とした雰囲気とは無縁である。道幅が狭く離合できない場所もあるが所々に待避所が設けられている。緩やかな左カーブの先で金泉橋を渡った福島県桧枝岐村に入る。酷道区間の入口とも言える新潟r50(奥只見シルバーライン)との交差点からは約57km、枝折峠からは約42kmの距離である。金泉橋は2011年7月の集中豪雨によって落橋したおり、前回(2012年10月)は仮設橋を渡ったが、さすがに8年も経過していると新たな橋が供用されていた。なお、旧橋、新橋ともに1.5車線幅で、落橋に伴って改良されていない。

国道352号 part6