国道343号

R4中田町交差点〜R45気仙大橋西交差点
奥州市→一関市→陸前高田市

1.R4中田町交差点 2.「陸前高田62km 大東35km」 3.R4水沢東バイパスとの交差点
 岩手県内陸南部に位置する奥州市の市街地の南東に位置するR4中田町交差点がR343の終点であり、ここから沿岸部の陸前高田市に向かう。起終点及び経由地の全てが岩手県内のみである。なお、約300m北にR4とR397の太日通り交差点がある。
 中田町交差点からR343を走り始めると平坦な直線道路を南東に向かって走る。約1.4kmでR4水沢東バイパスとの交差点を通過する。2022年4月の時点では全線開通には至っておらず、交差点から約800m南までしか供用されていない。残りの区間は2025年度に開通予定である。

4.奥州市水沢姉体町 5.天神橋 6.見通しの良い直線道路
 R4水沢東バイパスとの交差点からも平坦な直線道路が続いており、徐々に沿線の家屋が少なくなっていく。天神川(茂井羅南堰)に架かる天神橋を渡って以降の沿線は田畑が多くなり見通しが非常に良く走りやすい。

7.前方の山に積雪が確認できる 8.岩手r197交差点 9.道の駅「みずさわ」
 農業用水路のような大深沢川に架かる山居橋を渡ってから大きく左にカーブして進行方角を南から東に転じる。岩手r197交差点を通過して緩やかな勾配を上った先で道の駅「みずさわ」を通過する。2022年4月の時点ではR343で唯一の道の駅である。

10.藤橋 11.岩手r14交差点 12.岩手r197交差点
 道の駅を通り過ぎてすぐに藤橋で北上川を渡り、東詰で岩手r14との交差点を道なりに右にカーブして通過する。左にカーブしてから右カーブを曲がって緩やかな勾配を下っていると岩手r197交差点を通過して上り勾配になる。

13.岩手r14交差点 14.山内川第2号橋 15.東北新幹線
 藤橋の東詰の岩手r14交差点から約800m走ってr14交差点を左折して陸前高田・大東方面に進む。山内川の谷筋を走っていると山内川第2号橋と山内川第1号橋を渡った後に東北新幹線の橋梁をくぐる。鶴城トンネルと黒石トンネルの間の僅かな明かり区間である。

16.緩やかなアップダウンの快走路 17.黒石寺上の橋 18.山内川流域を快走
 東北新幹線の橋梁以東も山内川の流域を走る。アップダウンとカーブが連続しているものの整備された2車線道路のため走りにくさはあまり感じない。黒石寺の近くで黒石寺橋と黒石寺上の橋を、少し走った所で山内川橋を渡る。

19.石漢坂橋 20.正法寺橋 21.落木、倒木あり
 山内川の左岸を走っていると石漢坂下の橋を渡って右岸に移るが石漢坂橋ですぐに左岸に戻る。簡易駐車帯を過ぎると旧道らしき市道との交差点を通過して正法寺橋を渡るが、その下には山内川だけでなく市道もある。左カーブを曲がって少し走ると正法寺上の橋を渡り、さらに寺峠橋を渡る。正法寺上の橋と寺峠橋の下にも市道が通っている。正法寺集落もバイパスを通っており沿線に家屋のない状態が続く。岩手県内なので積雪は特別な事ではないが、走行した日は4月30日である。季節外れの降雪とあって雪が重いのか、倒木だけでなく折れた木が路面に落ちていたのも1ヶ所や2ヶ所ではなかった。

22.一関市に入る 23.旧東山町内を走る 24.岩手r289交差点
 旧道らしき市道と合流してから少し走ると一関市に入り、緩やかな勾配を下り始める。比良石川の流域を下っていると左、右とやや急なカーブを曲がった後に岩手r289交差点を通過する。旧東山町の中心部や猊鼻渓へは右折してr289を南下する。

25.横沢集落 26.鳶ヶ森トンネル 27.旧大東町に入る
 岩手r289交差点からもバイパス然とした走りやすい2車線道路が続いている。比良石川の流域を外れて緩やかな勾配を上っていると鳶ヶ森トンネルをくぐって鳶ヶ森橋を渡る。トンネルがかつての町境であり旧東山町から旧大東町に入る。

28.直線道路を下る 29.猿沢トンネル 30.R456・岩手r105猿沢交差点
 鳶ヶ森橋を渡り切ってからは直線道路を緩やかに下って行く。上りに転じてからも勾配は緩やかで走りやすい。猿沢トンネルをくぐって勾配を下り切った所でR456・岩手r105猿沢交差点を通過する。案内標識におにぎりが2つ表記されている事からも分かるが、ここから東はR343・R456重複区間である。

31.R343・R456串刺しおにぎり 32.荒谷集落 33.現道(?)との交差点を直進してバイパスへ進む
 猿沢交差点からはR456が重複している状態で緩やかな勾配を上る。小森集落で下りになるが勾配は緩やかなままで走りやすい道路状況が続く。関ノ上集落で右カーブを曲がるが、左側に接続している道路は現道である。今回は直進してバイパスへを走っている。

34.渋民バイパス 35.R456・岩手r104交差点 36.バイパスは直線道路を快走
 渋民バイパスに入ってすぐに緩やかな左カーブを曲がりながら渋民大橋を渡る。カーブが終わって直線になった所でR456・岩手r104交差点を通過する。ここでR456が一関・千厩方面に分岐するが、渋谷バイパスが全線開通するまではR343とR456の重複区間であった。R456が分岐してからも平坦な直線道路が続いており、見通しが良い事もあって非常に走りやすい。

37.舘下トンネル 38.山谷沢集落 39.大原小学校の前を通過
 舘下トンネルを出て少し走った所で岩手r19との交差点を通過するが、このr19はR343の旧道に当たる。R456・岩手r104交差点〜R456・r19交差点〜r19交差点の区間はR343の指定を外されていると思われるが、ウオッちずではR343として表記している(2022年4月時点)。
 r19交差点からも走りやすい2車線道路が続いているが、沿線には多少なりとも家屋が建っている。岩手r10との交差点を2ヶ所通過するが、それらの間の区間は重複区間となっている。

40.電光掲示板に雪の情報なし 41.山間部区間に入ると積雪が多くなる 42.天候は晴れ
 岩手r263交差点付近から周辺の積雪量が増えて始め、集落が途切れる直前からは路面への積雪もあった。集落が途切れた直後からヘアピンカーブを含む急カーブが多くなるが、勾配はさほど急ではない。

43.山岳部の2車線道路 44.垂れ下がった竹木が多い 45.板木橋
 等高線に沿った勾配の緩やかな2車線道路を走る。急なカーブもあるがセンターライン付きの2車線道路で交通量も少ないため走りにくさはほとんど感じない。ただし、橋上には雪が残っており、雪の重みで垂れ下がった木や竹が多いため通常時よりも走りにくかった。

46.山口橋 47.「上り8%勾配」 48.走行に支障のある倒木もあった
 忠実に等高線に沿っている訳ではなく多くの橋梁で沢を越えている。8%の急勾配を上って右ヘアピンカーブを曲がる。標高が上がったせいもあって降雪量が多かったのか、倒木等多く、中には車線を塞いでいるものもあった。

49.笹ノ田トンネル 50.下り10%勾配 51.標示合トンネル
 アストロ・ロマン大東というアウトドア施設の出入口を通過した先で笹ノ田トンネルをくぐる。トンネルを出ると10%の急勾配を下り、左にカーブして鎌峰トンネルをくぐり、次いで標示合トンネルをくぐる。

52.陸前高田市に入る 53.黒森トンネル 54.ループで高低差を解消
 標示合トンネルを出て標示合沢を右ヘアピンカーブで通過しると陸前高田市に入って黒森トンネルをくぐる。標示合沢の左岸の斜面を走っていると急カーブのループがある旨の警告標識が確認できる。

55.笹ノ田大橋 56.下標示合橋 57.ループ以降もカーブが多い
 一番沢橋に続いて笹ノ田大橋を渡るが、笹ノ田大橋の下にこれから通るR343が通っている。弧を描くように右カーブを曲がっているとハタゴロバ橋を渡り、下標示合橋を渡った直後に笹ノ田大橋をくぐる。笹ノ田大橋とハタゴロバ橋の間と下標示合橋で市境を通過しており、一旦一関市戻ってから再び陸前高田市に入る。ループが終わると標示合沢の北側を走り、複数の橋を渡りながら緩やかな勾配を下る。

58.高山橋 59.高山トンネル 60.尼堤トンネル
 左にカーブして高山橋を渡り、高山トンネルと尼堤トンネルをくぐる。尼堤トンネルは内部でヘアピン状にカーブしており、出入口の坑口がどちらも南を向いている。尼堤トンネルを出てからは天堤沢沿いを走り、右にカーブした後に上小黒山トンネルをくぐる。

61.上小黒山集落 62.気温は0℃ 63.坂下トンネル
 上小黒山トンネルの出口付近から左カーブを曲がって進行方角を南南西から東に変えて上小黒山集落、次いで下小黒山集落を通り抜ける。どちらも集落もバイパス化されており走りやすい道路状況である。中平川沿いを走っていると坂下トンネルをくぐり、坂下集落を通過する。

64.中平集落 65.岩手r246交差点 66.観光地はイラスト入りの案内標識
 引き続き中平川の流域を快走していると中平集落を通過する。市道との交差点を何ヶ所も通るが、その大半が旧道と思われる。大渕橋を渡ってから岩手r246交差点を右にカーブしながら通過する。r246交差点からは中平川から少し離れるが、走りやすい2車線道路は続く。

67.梅木トンネル 68.岩手r34交差点 69.矢作川沿いの快走路
 山崎大橋を渡って中平川の左岸を走っていると梅木トンネルをくぐる。トンネルの手前で女神橋、奥で梅木大橋を渡っており、梅木大橋の先で岩手r34交差点を通過する。交差点の直前で交差している市道は旧道であろう。その後は矢作川に沿った2車線道路を走る。かつてはJR大船渡線が並走していたが、2011年の東日本大震災によって被災し、現在は大船渡線BRTとなっている。

70.右折すると陸前矢作駅に行く事ができる 71.交通量は少ない 72.大船渡線BRTと並走
 大船渡線BRTと並走している2車線道路を走っているとやや急な左カーブを曲がる。カーブに接続している市道へ右折すると陸前矢作駅に行く事ができる。鉄道だった頃は途中駅だったが、BRTになって以降は岩手県側の終着バス停になっている。山裾を走った後に集落に入り、大船渡BRTは線路跡を舗装してバス専用路に転用しているが、全ての線路跡がBRT路となっている訳ではなく、R343にもバスが走行する区間がある。

73.R340廻館交差点を右折 74.R340重複区間 75.R45/E45三陸道をくぐる
 BRTと共用となっている廻館橋を渡った東詰でR340廻館交差点に突き当たる。案内標識にR343のおにぎりは表記されていないが、右折して陸前高田方面のR340に重複している。起点まであと5.4km程度だが、ここからは全てR340に重複している。
 廻館交差点からR340との重複区間を少し走るとBRT道路が分岐するが、500m弱で合流する。僅かな専用路区間だが、その中に竹駒バス停がある。右にカーブしている勾配を上るとR45/E45三陸道の下をくぐる。

76.R45/E45三陸道・陸前高田IC 77.氷上橋をくぐる 78.岩手r38交差点
 R45/E45三陸道をくぐった先で陸前高田ICを通過する。R45/E45三陸道は前述の東日本大震災以降に整備された区間が多く、鳴瀬奥松島IC〜八戸是川IC間は無料で通行する事ができる。
 陸前高田ICを過ぎて市道の氷上橋をくぐると下り勾配になる。平坦になった後に岩手r38交差点を通過する。陸前高田市街や陸前高田バス停、道の駅「高田松原」はr38へ左折する。

79.今泉大橋 80.気仙川の右岸を走る 81.R45・R284・R340気仙大橋西交差点
 今泉大橋を渡って左カーブを曲がると気仙川の右岸を走る。市道の姉歯橋の西詰を通った後にR45R284・R340気仙大橋西交差点に突き当たる。この交差点がR343の起点である。東日本大震災以前は道の駅「高田松原」の正面の高田松原西交差点が起点であったが、復興や津波対策でルートが何度か変わった後に現在の位置に落ち着いている。R284とR340においてもこの交差点が起点であり、震災前後でその位置が変更されている。