国道336号
part4

R236豊似南交差点〜北海道r34交差点
広尾町→えりも町

142.「えりも61km 広尾市街13km」 143.引き続き牧場の広がる風景が続く 144.野塚橋
 R236様似南交差点から少し走ると豊似川に架かる豊似橋を渡って緩やかな左カーブを曲がる。以降はほぼ平坦な直線道路が続く。野塚橋を渡って左にカーブしながら野塚集落を通り抜ける。国鉄広尾線は東側を並走していた。

145.北海道r1037交差点以降は片側2車線道路 146.楽古橋 147.広尾町の中心部に差し掛かる
 痕跡が確認できない広尾線とも踏切跡を通過した先で北海道r1037との交差点を通過するが、その手前から車線が増えて片側2車線道路になる。緩やかな勾配を下った後に楽古橋を渡り、以降は緩やかな勾配を上って広尾町の中心部に差し掛かる。

148.左側車線が減少 149.広尾町の市街地を走る 150.北海道r414丸山通南1・丸山通北1交差点を左折
 広尾町の中心部の手前で中央分離帯がなくなり、すぐに左側車線もなくなって対面2車線道路になる。2車線道路を走っていると北海道r414丸山通南1・丸山通北1交差点を左斜め前方に進む。案内標識にr414のヘキサは表記されていないが、右後方に延びる道路がそれでありその先に広尾駅跡がある。この事からも想像できるようにr414はは広尾停車場線という停車場線である。鉄道の駅としての機能は失われたが、十勝バスの待合所として交通の拠点となっている。なお、広尾駅は広尾線の終着駅であったため、これより南に鉄道は存在していなかった。

151.広尾町の中心部を走る 152.太平洋を望む 153.「ここから黄金道路 全長28km」
 丸山通南1・丸山通北1交差点からは沿線には店舗を兼ねた住宅が建ち並んでいある。北海道r315本通5・本通6交差点を過ぎると下り勾配となり前方に太平洋が見えるようになる。広尾町の市街地は海に近い場所にあるが、標高は40m程度と少し高い。広尾橋の手前に「ここから黄金道路 全長28km」という標識が立っている。これはえりも町庶野までの区間が地形的に交通の難所であり道路を建設するにあたって黄金を敷き詰められるほど莫大な費用が掛かった事に由来する。

154.道路通行規制区間に入る 155.浜フンベ覆道 156.フンベの滝
 広尾橋を渡ると左カーブを曲がって北海道r1071広尾橋交差点を通過して道路通行規制区間に入る。対象区間の距離は6.5kmとさほど長くない。閉鎖用のゲートはツチウシ覆道の手前に設置されている。切り立った断崖と海の間を走っていると浜フンベ覆道をくぐり、フンベの滝の前を通過する。滝としての落差は小さいが岩肌から染み出ている水があり冬季は凍って幻想的な風景が見られるようである。そのため、その他の注意の警戒標識の下の補助標識に「落氷注意」と書かれている。

157.フンベ隧道 158.フンベ第1覆道 159.「浦河76km えりも43km」
 フンベ隧道をくぐるが、その前後にはトンネル本体よりも長い覆道が接続している。次いでフンベ第1覆道をくぐるが、第2覆道は撤去されたか第1覆道に取り込まれたかで現存しない。フンベ第1覆道を出ると美幌集落を通る。駐車できるスペースが点在しているが、サーファーのものと思われる車両が停まっていた。

160.美幌覆道 161.泉浜覆道 162.オナヲベツ集落
 美幌集落が途切れると同時に美幌覆道を、次いで泉浜覆道をくぐる。2つの覆道間の距離は短いためか、防波柵が設置されていた。道路沿いに僅かな家屋が建っているオナヲベツ集落を走る。R336の海岸線沿い区間は昆布漁が盛んな地域でもあり、路肩にクレーン付きの車両(多くは軽トラック)を停めて荷揚げしてシーンがよく見られる。よって収穫時期は作業車両に注意する必要がある。

163.閉鎖用ゲートを通過 164.音調津橋 165.次の道路通行規制区間に入る
 比較的長いオリコマナイ覆道を出た先で閉鎖用ゲートを通過して道路通行規制区間から出る。音調津橋を渡って音調津集落の海岸線寄りを走っていると早くも次の道路通行規制区間に入る。この区間の延長は11.6kmと最初のものに比べて2倍近い。北海道r1071が音調津集落に通じているため、R336が通行止になってもr1071で広尾市街方面との往来は可能であるが、これより南はR336が唯一の道路である。

166.閉鎖用ゲートと音調津覆道 167.モイケシ第一覆道 168.広尾町モエケシ
 2ヶ所目の道路通行規制区間の起点の閉鎖用ゲートの直後に音調津覆道に入り、その直後にモイケシ第一覆道を通る。フンベ第1覆道と同様に第一はあるが第二は存在していない。海沿いの数軒の家屋のみのモエケシ集落を通り抜ける。

169.太平洋岸を快走 170.タニイソトンネル 171.新宝浜トンネル
 モイケシ覆道を通り抜けた先でタニイソトンネルに入る。2005年に竣工したトンネルで全長は2020mと長大である。トンネル坑口の海寄りには別のトンネルが見えるが、これは重蔵隧道である。一見すると坑口の手前のゲートが解放されており通行できそうだが、トンネルの南が閉鎖されているため通り抜けは不可能である。タニイソトンネルの南側坑口のすぐ傍には旧道の黄金トンネルの坑口が確認できる。黄金道路と同じ名称のトンネルながらその延長はさほど長くない。他にも旧道には複数のトンネルや覆道があったが、前述の通り通行する事はできない。
 タニイソトンネルを出てすぐに次の新宝浜トンネルに入る。こちらは2016年に供用されており延長は2438mとこれまた長大なトンネルである。手前に旧道が接続しているが、立入り禁止の看板が設置されており漁業関係者などの一部にしか開放されていないようである。なお、このトンネルの旧道にも複数のトンネルや覆道が存在していた。

172.新宝浜トンネルの南側坑口付近に駐車帯あり 173.えりも町に入る 174.目黒トンネル
 新宝浜トンネルを出てすぐに非常電話のある駐車帯の前を通り、日勝橋を渡ってえりも町に入り、その南詰で閉鎖用ゲートを通過する。音調津集落から7km程度しか離れていないため段階的に規制を架けるために設けられたゲートと思われる。日勝橋は“日高”と“十勝”から取っている思われ、十勝総合振興局と日高振興局の境でもある。小規模な目黒集落を通り抜けると目黒トンネルに入るが、海寄りには岬第一覆道が見える。目黒トンネルの供用は2012年であり、旧道は閉鎖されており通行できない。

175.沖見橋とオニトップ覆道 176.荒磯トンネル 177.荒磯トンネルの南の防波柵は仮設か?
 目黒トンネルを出て少し走ると沖見橋を渡るが、その欄干にはシマフクロウと車両の接触事故を防止するバーが設置されている。オニトップ覆道の先で荒磯トンネルをくぐるが、その前後にはロックシェッドで覆われている。さらに両側坑口ともに防波柵も設置されている。

178.目黒集落 179.特段走りにくい区間はほとんどない 180.猿留橋
 閉鎖用ゲートを通過して11.5mkに渡る道路通行規制区間が終わると同時に目黒集落に差し掛かる。集落の中で猿留橋を渡るが、この橋にもシマフクロウの事故防止用のバーが取り付けられている。

181.えりも黄金トンネル 182.咲梅トンネル 183.白浜トンネル
 猿留橋から緩やかなカーブの先でえりも黄金トンネルに入る。その全長は4941mと道路のトンネルとしては北海道で最長である。既にあった宇遠別トンネルに接続する形でトンネルが掘削されたものである。接続箇所は視認できないが、照明が異なるため判別可能である(宇遠別トンネルはナトリウム灯で新設部分は蛍光灯)。海沿いに旧道が存在しているが、関係者(おそらく漁業関連と思われる)以外は通行できないし、崩落などによって物理的に通行できない箇所もあるだろう。
 えりも黄金トンネルを出てすぐに次の咲梅トンネルに入り、次いで白浜トンネルをくぐる。どのトンネルの坑口傍にも旧道が接続しており、覆道なりトンネルなりが見えている。

184.フンコツトンネル 185.フンコツトンネルの南に閉鎖用ゲートあり 186.望洋台
 白浜トンネルの次はフンコツトンネルをくぐり、その南に閉鎖用のゲートが設置されている。ゲートを過ぎると緩やかな勾配を上り、右カーブ付近で望洋台と呼ばれる展望所を通過する。標高は20m程度と決して高くないが太平洋を一望できる場所である。ただし、駐車スペースのみでトイレや自販機はない。

187.望洋台の西には小型の風車が建ち並ぶ 188.えりも町字庶野 189.北海道r34庶野交差点
 望洋台を過ぎると沿線に小型の風車が数基ほど建ち並ぶ間を走る。沿線には疎らながら家屋が建っておりしばらく集落の中を走る。緩やかな勾配を下って庶野漁港の近くを通り、左カーブを曲がった少し走ると桜橋を渡って北海道r34庶野交差点を通過する。r34は襟裳公園線と言って襟裳岬を経由して再びR336に接続する道道である。そのため庶野交差点からは海岸線から離れて内陸に進む。

190.「浦河55km えりも市街16km」 191.内陸部区間も快走路 192.所々に駐車帯がある
 庶野交差点からは上り勾配となり右カーブから海岸線を離れた内陸に向かう。カーブが終わると直線道路になり勾配もほとんどなくなる。見通しが良く非常に走りやすい道路状況だが交通量は少ない。沿線に家屋が存在しない訳ではないが、耕作地の奥にあり道路の傍に建っている家屋は少ない。

193.「浦河50km えりも市街12km」 194.交通量は極めて少ない 195.追分峠
 沿線の家屋が途切れてからはカーブが多くなるが走りにくさを感じる程度ではない。ごく緩やかなアップダウンを繰り返す2車線道路を淡々と走る。緩やかな上り勾配が続いていると追分峠を越えて下り勾配に転ずる。

196.跨道橋は北海道襟裳肉牛牧場に向かう道路 197.緩やかな勾配を下る 198.勾配がさらに緩やかになる
 追分峠を越えてからの勾配も緩やかであり、加えてカーブも緩やかなので走りやすいという点において変化はない。歌別川に架かる伏見橋付近からはさらに勾配が緩やかになる。以降は歌別川の流域を下って行く。

199.歌別川の流域を快走 200.前方に太平洋が見える 201.北海道r34交差点
 カーブのほとんどない直線的な2車線道路を走っていると正面に太平洋が見えるようになる。太平洋を望みながら右カーブを曲がっていると北海道r34交差点を通過する。襟裳岬の東西のR236・r34交差点間の距離はR336が約14.3km、r34が約26.1kmと大きな差がある。ただし、襟裳岬があり観光ルートとしてはr34に軍配が上がる。

国道336号 part5