国道312号
part3

R178下宮地蔵東交差点〜R176新大手橋交差点
豊岡市→
→京丹後市→与謝野町→宮津市

110.コウノトリの標識は下宮地蔵東交差点付近にもある 111.交通量は多くない 112.河梨トンネルに向かって勾配を上る
 下宮地蔵東交差点からはR178との重複区間となる。100番代国道であり兵庫県北部と京都府北部とを結ぶ幹線道路と言える国道だが、交通量はさほど多くない。大きく左にカーブして北近畿タンゴ鉄道宮津線との距離をおくと同時に勾配がやや急になる。交通量が少ないとは言え100番代国道はさすがに整備されており、急なカーブもなく谷筋を淡々と走る。

113.河梨トンネル 114.河梨トンネルから東は京都府京丹後市 115.反対側には登坂車線あり
 下宮地蔵東交差点から約3.8km走ると河梨トンネルをくぐり、京都府京丹後市に入る。トンネルを出ると峠を越えるため当然ながら下り勾配となるが、兵庫県側よりも急で反対側の西向き車線には登坂車線が設けられている。急なカーブがないという点においては兵庫県側と共通している。

116.京都r670栄町交差点 117.おにぎりはR178のみ 118.R178本願寺前交差点
 北近畿タンゴ鉄道宮津線の上を通過してから久美浜川まで来ると勾配がなくなって平坦になる。そのまま線路に沿って久美浜駅や旧久美浜町の市街地の南を通過する。久美浜駅のすぐ傍と通っているものの出入口は北側のみのためR312(実質R178)側からの出入りはできない。緩やかに右にカーブし、栃谷川を渡った直後の本願寺前交差点を直進するとR178から分岐する。

119.宮津まで41km 120.連続雨量170mm超で通行止になる 121.雨量通行規制区間はさほど酷ではない
 本願寺交差点からは単独区間となるが道路状況に大きな変化はない。雨量通行規制区間に入って山裾の集落を走っていると左の急カーブを曲がって栃谷川の流域から離れる。左側に山、右側の水田という構図の中を走っていると緩やかな上り勾配になり名もなき峠を越える。雨量通行規制区間の中だが道路状況としては普通の2車線で走りにくいという事はない。谷筋を抜ける手前で工事のため片側交互通行規制が敷かれていたが、大規模な工事ではなかった。

122.京都r706友重交差点 123.改良されて走りやすくなっている 124.京都r20永留交差点
 京都r706友重交差点から京都r669交差点にかけては宝谷川と川上谷川の流域の平地を横切っているため平坦だが、r669交差点から東は谷筋を走っている。とは言うものの拡幅されたようで走りやすい2車線道路で通り抜けられる。京都r20永留交差点や京都r703交差点を通過しながら緩やかなアップダウンとカーブの2車線道路を快走する。

125.京丹後市久美浜町野中 126.佐濃谷川沿いを快走 127.R482佐野たけだ橋交差点
 久美浜町野中集落では2車線ながら沿線の家屋が密集しており狭苦しい状態となっている。京都r668野中交差点を右にカーブしながら通過し、集落を抜けると佐濃谷川沿いの見通しの良い直線道路を走る。本願寺前交差点から約9.1kmでR482佐野たけだ橋交差点を通過する。兵庫県豊岡市の旧日高町の中心部で重複したR482だが、佐野たけだ橋交差点から再び重複区間となる。

128.R482が重複していても快走路 129.比治山峠には通行止ゲートがある 130.比治山トンネル
 R482が重複していても道路状況は変わらず、非常に走りやすい2車線道路が続いている。佐濃谷川の谷筋を走っているが空が開けており雰囲気は明るい。勾配が少しきつくなった所で電光掲示板と通行止用のゲートが設置されている。酷道になるのかと期待してしまいそうになるが、緩やかな勾配の見通しの良い2車線道路を走っているとあっさりと比治山トンネルに着いてしまう。トンネル口坑の手前約600mに旧道が交差しているが、フェンスが張られており進入できない。仮にできたとしても比治山隧道が閉鎖されているため通り抜けられない。

131.旧峰山町に入る 132.旧道との交差点の近くに通行止ゲートあり 133.峰山町鱒留集落以西は狭苦しい
 比治山トンネルを出ると旧峰山町に入り、旧道との交差点を通過する。その先には電光掲示板と通行止用のゲートが設置されている。比治山トンネルが開通している今となっては容易に峠を越えられるためトンネルの両側の電光掲示板や通行止ゲートの出番は少ないかもしれない。下り勾配が終わって平坦になるのと前後して集落に差し掛かるが、2車線ながら車線幅は狭く、家屋が密集している箇所もあるため、乗用車でも多少走りにくさを感じる。

134.申し訳程度に緑色に塗られた路肩 135.家屋がなくてもやや狭苦しい2車線 136.市道との交差点を右折
 集落を通り抜けている区間はもちろん、家屋が途切れた区間も歩道のない2車線道路が続いており、通学時間帯は非常に気を遣った走行を強いられるのは間違いない。また、大型トラックであれば直線であってもセンターラインを越えざるを得ない箇所があるため、対向車の存在にも気を遣わなければならない。緩やかに左にカーブしながら信号機のない京都r659交差点を通過して、その直後の市道との信号機のない交差点を右折である。案内標識は設置されているが、直進の市道も2車線道路なので油断しているとまっすぐ進んでしまいかねない。

137.市道との交差点からは走りやすい2車線になる 138.京都r17長岡交差点 139.R482長岡大橋交差点
 市道との交差点からは車線幅が広く歩道が設置された走りやすい2車線道路となる。平坦かつ直線的で見通しも良い。京丹後市の中心部を南北に通っている京都r17との長岡交差点を通過する。このr17の京丹後市中心部寄り、北側はR482の旧道である。現在は北近畿タンゴ鉄道宮津線を越えた東の長岡大橋交差点で交差しており、ここでR482が弥栄方面に分岐する。佐野たけだ橋交差点から約11.1kmの距離である。

140.旧大宮町に入る 141.京丹後市大宮町三坂 142.京都r75交差点から先は谷筋を走る
 長岡大橋交差点からはR312の単独区間となり、約800m走ると旧大宮町に入る。比治山トンネルの東に旧峰山町の境標識も残っていたが、英語表記の“town”が消されている事から撤去し忘れや放置されているのではないようだ。商業施設が点在しており意外に賑やかな直線道路を南東の方角に進む。京丹後市役所の大宮庁舎の出入口に当たる京都r657周枳交差点を通過すると右にカーブしてしばらく直線道路を走り、京都r76谷内交差点を通過すると左にカーブして谷筋に差し掛かる。

143.大きく幅員減少をアピール 144.水戸谷川橋梁の下は上下線が分離 145.京都r2水戸谷交差点
 北近畿タンゴ鉄道宮津線と並走しながら谷筋を走っていると京都r655酒戸古交差点付近で大きく右にカーブして進行方角を南に戻す。谷筋をさらに走っていると幅員減少を警告する大きな標識が立てられている。幅員は減少するがそれよりも路肩が狭くなる事の方が走りにくくなっているように思える。与謝野町に入って程なくして北近畿タンゴ鉄道の水戸谷川橋梁の下では上下線が分離している。これは元々1.5車線幅だった道路を橋脚があるために拡幅できずに上下を分離させたものと思われる。
 分離した上下線が合流すると景色が開けて平地に出て、京都r2水戸谷交差点を通過する。このr2は路線名を宮津養父線と言い、養父市内で3ヶ所交差したr2と同一の地方道である。

146.R176石川交差点 147.おにぎりはR176のみ 148.宮津市に入る
 水戸谷交差点から左にカーブしている2車線道路を走っていると野田川を渡った先の石川交差点でR176と交差する。案内標識にR312のおにぎりは表記されてないが、直進してR176に重複しながら宮津・天橋立方面に進む。なお、石川交差点から起点の新大手橋交差点までの残りの区間は全てR176との重複区間であり、実質的な起点はこの石川交差点と言える。
 石川交差点からも平坦で直線的な2車線道路が続いている。100番代国道と重複しているため交通量は多い。野田川の右岸を走っていると宮津市に入る。旧峰山町と旧大宮町の境と同様に建物が途切れることなく続いている。

149.鳥取豊岡宮津道の与謝天橋立IC 150.北近畿タンゴ鉄道をオーバーパス 151.R176・R178消防署前交差点
 宮津市に入った直後に鳥取豊岡宮津道の与謝天橋立ICを通過する。写真を見ると建設途中に見えるが、R478(京都縦貫道)の宮津天橋立IC方面は既に開通している。また、与謝天橋立IC〜宮津天橋立IC間はR312のバイパスという位置づけである。
 与謝天橋立ICのすぐ先でr2との石田橋交差点を通過し、上り勾配を走って北近畿タンゴ鉄道の線路の上を通過する。その後は名もなき峠を越えてやや急な勾配を下るとR176・R178・482消防署前交差点を通過する。府県境を挟んで重複したR178だが、消防署前交差点から東も重複している。また、R482はこの交差点が起点であり、旧丹後町の中心部付近の間人中学校上交差点からここまで約53kmに渡ってR178に重複している。

152.おにぎりはR176だけ 153.r2が天橋立方面に分岐 154.宮津トンネル
 消防署前交差点からはR176・R178・R312の3本の国道の重複区間だが、R178とR312が重複している事を示すものはなく、おにぎりもR176のものだけが立てられている。緩やかなS字状のカーブを曲がると京都r2が側道として分岐する。日本三景のひとつ、天橋立はr2に進めば3km程度で到着する。北近畿タンゴ鉄道もR312(実質R176)沿いではなく海沿いのr2と同じルートを通っており、天橋立駅もあるので車やバイク以外での訪問も容易である。r2が分岐してからは上り勾配となり、須津峠を1131mと意外に長大な宮津トンネルで通り抜ける。

155.宮津トンネルを出ると海が見える 156.平坦になると集落に入る 157.京都r9浜町交差点
 宮津トンネルを出るとやや急な勾配を下る。トンネルを出てすぐの右側には西宮津ロードパークという駐車場が設けられている。ロードパークを通過すると正面から左側にかけて海を望む形になる。西向きの走行の場合は天橋立が後方になってしまうためドライバーから見る事はできないが、逆方向であれば右前方に見る事ができる。
 北近畿タンゴ鉄道の上を通過して勾配を下り切った所で海沿いを走ってきたr2と合流する。その後は宮津湾に沿って徐々に沿線の建物が増えていく中を走る。2車線道路だが観光地である天橋立と京阪神方面を結ぶルートのため、また海水浴場もあるため、休日には結構な交通量があり渋滞が発生する事も少なくない。ショッピングセンターを通り過ぎると京都r9浜町交差点を通過するが、その手前にはR176とR178の串刺しおにぎりが案内標識の支柱に付けられている。R312のおにぎりが付けられていないのは職務怠慢と言うべきなのだろうか、それとも余計な混乱を招かないための措置と言うべきなのだろうか。

158.新大手橋 159.R176・R178新大手橋交差点
 浜町交差点から約300m走ると中央部分が盛り上がった形状の新大手橋を渡る。その西詰の押しボタン式の信号機のある市道との交差点がおそらく新大手橋交差点であり、R176とR312の起点である。道幅が狭く交通量が少ない市道との交差点とあって案内標識は設置されておらず、国道の起点が絡んでいる交差点には見えない。交差点を境に西がR176・R178・R312重複で東がR178単独区間となっており、西進していれば突然R176からR178に変わり、東進していれば突然R178からR176に変わってしまうので一般人は戸惑うかもしれない。