国道311号
part1

R42岩崎交差点〜R168本宮交差点
上富田町→田辺市

1.R42岩崎交差点 2.上富田町生馬 3.和歌山r36生馬交差点
 和歌山県上富田町の中心部の南西に位置するR42岩崎交差点がR311の終点であり、ここから紀伊半島を縦断して三重県尾鷲市に向かう。紀伊半島の沿岸部を走るR42から内陸に向かうべくR311に足を踏み入れると、緩やかなアップダウンとカーブを繰り返す非常に走りやすい2車線道路を走る。上富田町の中心部に近いとは言え、富田川沿いを走っており市街地そのものを通り抜けている訳ではない。和歌山r36生馬交差点を通過し、左にカーブした先で和歌山r35・r36立平交差点を通過する。

4.熊野ロマン街道の名付けられている 5.こーなん産直館の前を通過 6.稲葉根トンネル
 立平交差点直後に「熊野ロマン街道」という標識が立てられており、R311のおにぎりが表記されている事から国道の愛称と思われる。2車線道路を走っていると和歌山r35深見橋東交差点を通過し、直後に稲葉根トンネルをくぐる。トンネルを出て少し走ると旧道らしき市道との交差点を緩やかに左にカーブしながら通過する。

7.富田川の右岸を快走 8.田辺市に入る 9.路面ペイントタイプのキロポスト
 稲葉根トンネル以東は富田川の右岸を走りながらいくつかの集落を通過する。加茂橋の西詰付近は小刻みなカーブが連続しており、僅かではあるが走りにくさを感じる。カーブの連続が終わると市町境を通過して田辺市に入る。平成の大合併以前は大塔村と呼ばれていた地域である。和歌山r221鮎川新橋北交差点からは富田川を挟んで和歌山r219との並走状態が解消される。

10.道の駅「ふるさとセンター大塔」 11.世界遺産関連の案内が目立つ 12.土砂崩れ箇所は富田川の対岸に造られた道路でパス
 岩崎交差点から約11.5kmで道の駅「ふるさとセンター大塔」を通過する。駐車台数が17台と小規模な道の駅で、熊野古道が世界遺産に登録されて以降は早朝でも大型バスが停まっている事がある。
 道の駅を通過してから富田川を渡り、北郡トンネルをくぐる。R311は熊野古道に沿うルートのため、世界遺産を案内する標識が多いのも特徴のひとつと言える。和歌山r218交差点を通過して川沿いの2車線快走路を走っているとやや急なカーブの後に富田川を2回渡る。2011年9月の紀伊半島大水害で発生した土砂崩れによって通行止になった区間を放棄して対岸に道路を造る事で復旧を果たしている。

13.R371栗栖川交差点 14.滝尻隧道 15.和歌山r198鍛冶屋川口交差点
 紀伊半島大水害の被災箇所からさほど走らないうちに左にカーブしながらR371栗栖川交差点を通過する。交差点の直後にはロックシェッドが繋がった滝尻隧道がある。隧道という名称ではあるものの内部も一応は2車線が確保されている。滝尻隧道を出てからは引き続き富田川の右岸を走る。和歌山r198鍛冶屋川口交差点を通過してすぐにやや急な右カーブを曲がって川沿いを走り続ける。

16.中芝集落にセンターラインなし区間がある 17.旧中辺路町の中心部を通過 18.R371高原交差点
 栗栖川小学校を通過した先でセンターラインがなくなり、1.8車線幅程度に狭くなる。センターラインのある区間においても沿線に家屋が密集しており狭苦しく感じられる。乗用車の通行には問題はないが、大型ダンプやトラックがセンターラインを踏みながら走行している事が多い。
 旧中辺路町の中心部を通り過ぎてから程なくして高原交差点を通過する事でR371が小松原・温川方面に分岐する。なお、R371は栗栖川交差点以南と高原交差点以北の区間の両方に分断区間がある。

19.二川橋 20.上地集落 21.旧道との交差点
 高原交差点周辺の川合集落の東端を過ぎた所で二川橋で富田川を渡る。以降は富田川を何度も渡りながら緩やかにアップダウンしている2車線道路を東進する。川沿いの集落を結んでいるが、集落のない割合が多くなっている。三善橋の手前に旧道らしき道路が交差しており案内標識まで設置されているが、通行できるか否か怪しい雰囲気である。

22.「湯峰温泉24km 川湯温泉23km 渡瀬温泉22km」 23.逢坂トンネル旧道との交差点 24.122KP
 世界遺産の案内が多いと書いたが、温泉の案内も多い。岩崎交差点の時点で案内されていた湯峰温泉、川湯温泉、渡瀬温泉はそれぞれ1〜2kmしか離れていない場所にある。福定橋と氏山橋の間にも旧道が交差している。この逢坂隧道を含む旧道は1.0〜1.5車線幅の狭路ながら沿線に集落もあるため通行できるようだ。ただし、一部は熊野古道と重なっているため、住民だけでなく古道を歩いている人がいる可能性がある。

25.逢坂トンネル 26.道の駅「熊野古道中辺路」 27.和歌山r217交差点
 勾配を上り続けていると逢坂トンネルに入る。かつて中辺路町と本宮町の境だった全長1402mの逢坂トンネルを出てすぐに道の駅「熊野古道中辺路」を通過する。駐車台数は30台と「ふるさとセンター大塔」よりも多いが、世界遺産効果で増え続ける観光客に対しては充分な台数とは言えない状況になっている。
 逢坂トンネルからは下り勾配となっており、岩崎交差点から沿い続けていた富田川と離れて日置川の支流の津毛川の流域を走る。左にカーブしてから近露トンネルを抜けた直後に和歌山r217交差点を通過する。そのすぐ東に信号機付きの近露交差点があるが、こちらは市道との交差点である。なお、北を走る旧道や熊野古道に行くにはr217よりも市道の方が整備されており走りやすい。

28.近露交差点以東は上り勾配が続く 29.「熊野ロマン街道」 30.小広トンネル
 近露交差点を過ぎてすぐに近露大橋で日置川を渡り、以降は長い上り勾配となる。国道の北を走るカーブばかりの道路が旧道であり熊野古道でもある。旧道との連絡道路(?)との交差点を通過して右カーブを通過すると小広トンネルをくぐる。

31.旧道と合流 32.細野トンネル 33.四村川沿いを快走
 小広トンネルを出ると四村川沿いの谷筋を走り、程なくして旧道との交差点を通過する。四村川に沿って下り勾配の2車線快走路を走っていると平井郷トンネルと細野トンネルを相次いで通過する。川に忠実に沿っている道路があるが、ほぼ間違いなく旧道であろう。チェーンやゲートで閉鎖されていない旧道もあるが、ほとんど顧みられることがないようでほぼ廃道と化しているものもあれば、交差点から見る限りは進入できそうなものもある。

34.大瀬トンネル 35.武住トンネル 36.皆地トンネル
 四村川がかなりの蛇行っぷりを見せている場所には大瀬、武住、皆地トンネルで容易に通過する事ができるように改良されている。それぞれの旧道は沿線に集落があるため通行する事ができるようだ。

37.田辺市本宮町皆地 38.田辺市本宮町小々森
 皆地トンネル以降は四村川に沿ってカーブの多い2車線道路を走る。カーブが多いと緩やかなものが多く、また勾配も緩やかなため走りにくいと感じる道路状況ではない。交通量は少ないが、足の遅いトラックや観光客がいるとストレスの溜まる走行を強いられる可能性が高い。

39.渡瀬隧道 40.R311本宮バイパスとの交差点を左折
 双子谷橋で四村川を渡った先で渡瀬隧道に入り、出た所でR311本宮パイパスと現道との交差点に至る。案内標識ではT字路に突き当たるかのような表記だが、実際はやや急な右カーブに現道が交差している形状と言える。道なりに走っていれば右側のバイパスに進まされるが、左折する道路が現道である。案内標識のおにぎりは消されているが、ウォッちずでは国道色に塗られたままなので左折して現道を湯峰温泉方面に進む。

41.現道は1.5車線幅 42.現道における最大のミスコース誘発箇所 43.離合が厳しい1.5車線道路
 交差点を左折してバイパスから離れた直後こそ2車線だが、センターラインはすぐになくなり1.5車線程度と狭くなってしまう。家屋が点在しており人里離れた場所ではない。左カーブを曲がった先に廃業したと思われるガソリンスタンドがあるが、通過した直後に道路が二手に分かれている。案内標識は設置されているが、おにぎりの表記がないためどちらが国道か判断に迷う。普通に考えれば同じ標高の左側に進みたくなるがそちらは市道(林道?)であり、国道は右側の沈む込むように見える方である。Y字路から先は1.0車線とさらに狭くなった道路で山の斜面を走る。

44.串峠集落 45.四村川に架かる橋は1.0車線幅+歩道 46.集落を出ると1.8車線幅
 1.0車線狭路を走っていると右側の視界が開けて串峠集落が見える。勾配を下っていると集落に入り、右カーブを曲がった先で四村川に架かる橋を渡る。橋はガードレールに挟まれた完全1.0車線幅で、乗用車と歩行者の離合もできない。ただし、上流(北)側に歩道が架けられているため、少なくとも歩行者はそちらを利用すると思われる。
 橋を渡ってからは上り勾配となり集落を離れて山間部を走る。急な勾配の箇所もあり見通しの悪いカーブが連続しており、湯峰温泉のアクセス路に当たるため交通量が皆無とは言えないため注意が必要である。

47.湯峰温泉の駐車場前だけ2車線 48.湯峰温泉の中心部は狭路 49.湯峰温泉以北は山間部を走る
 湯の谷川の谷筋を走っていると2車線快走路となるも200mもしないうちにセンターラインがなくなる。センターランがあるのは湯峰温泉の駐車場の前だけである。駐車場から北は湯峰温泉のど真ん中を通り抜けており、東光寺からは1.0車線幅にまで狭くなるうえに小刻みにカーブする上り勾配となる。しかもここは温泉のためただの集落よりも歩行者が多いため厄介である。ヘアピンカーブを2回曲がると温泉街を出て山間部に入る。

50.2車線区間はごく僅か 51.交通量は極めて少ない 52.市道との交差点を道なりに右へ進む
 湯峰温泉以北の山間部区間は1.5〜1.8車線と決して広くはないが、温泉以南の区間に比べると広い。ヘアピンカーブのような急カーブは少ないもののカーブが多く見通しが悪い状態が長く続く。バイパスが開通している事もあって交通量は少ないが、それでも皆無という訳ではない。湯峰温泉から約2.9kmで市道との交差点を道なりに右へ進むが、園直後に短い2車線区間がある。

53.路面状況は比較的安定している 54.市道とのT字路を右折 55.R168交差点を一時停止してから右折
 1.5車線狭路を下っていると集落に入ると同時に勾配がなくなって平坦になる。酒屋だったと思われる建物の前でT字路に突き当たるが、ここは右折が国道である。そこから100m弱先でも突き当たりにぶつかるが、交差している道路はR168である。案内標識にR311は表記されていないが、右折してR168新宮・熊野川方面に重複している。湯峰温泉を通る現道は案内標識等のおにぎりは消されており、おにぎり自体も立てられていないのは前述の通りである。

56.R168に重複した直後に通行止ゲートあり 57.熊野川の右岸を快走 58.R168・R311本宮バイパスとの本宮交差点
 交差点を右折してR168との重複区間に入った直後に通行止用のゲートを通過する。異常気象時通行規制区間に入ったとは言え、緩やかなカーブを描くほぼ平坦な2車線道路なので決して酷道という訳ではない。約1.2km走るとR168・R311本宮バイパスとの本宮交差点に至る。渡瀬隧道の東側坑口からの距離は現道が約7.0kmでバイパスが約2.2kmとかなりの差がある。バイパスは大日山トンネルを含む2車線道路でものの数分で通過する事ができる。

国道311号 part2