国道309号
part1

R25平野馬場交差点〜R24室交差点
大阪市→松原市→堺市→富田林市→河南町→千早赤阪村→河南町→千早赤阪村→
→御所市

1.R25・R165平野馬場交差点 2.歩道付きの2車線 3.阪神高速14号松原線
 大阪市平野区の北西に位置するR25R165平野馬場交差点がR309の終点であり、ここから三重県南部の熊野市に向かって走る。R25(R165重複)の交通量は早朝にもかかわらず多いが、R309に入れば交通量は激減する。道路状況も狭い歩道の付いた2車線道路と、都市部の国道としては決して整備されているとは言い難い。僅か200m東をR479が並走しているが、片側2車線と幹線国道として整備されている。その一方で交差している道路が多いため信号機が自然と多くなり、速度抑制する目的があるのか信号機の切替りタイミングが悪い。そのため交通量の割に流れが良くない。約1.0km進むと阪神高速14号松原線の高架下を通過する。R479とは平野出入口で接続しているが番号の若いR309とは接続していない事からもR309<R479である事が分かる。さらに少し進むと平野区役所の南東で大阪r5平野区役所前交差点を通過する。

4.信号が多いせいで流れが悪い 5.R479喜連西池交差点を左折
 平野馬場交差点から住宅地を走ること約2.4kmでR479喜連西池交差点となる。R309は左折して長吉長原・瓜破方面に進む。案内標識には表記されていないが、R479と重複している。

6.R479重複区間は片側2車線 7.R479瓜破交差点を右折
 喜連西池交差点からはR479が重複しているが、道路状況は片側2車線と単独区間よりも良好である。約200m東の瓜破交差点を右折する事でR479との重複が解消される。なお、R479は写真を見れば分かるとおり、内環状線と呼ばれる幹線国道である。

8.阪神高速を挟んで片側3車線 9.左端車線が側道となる 10.瓜破大橋
 瓜破交差点からは上下線の間に阪神高速14号松原線の橋脚があり、それを挟んで片側3車線道路を南下する。沿線の建物は集合住宅が中心だが商業施設もある。約1.0km走ると左端車線が側道となり、片側2車線道路で瓜破大橋で大和川を渡る。大和川の上に阪神高速の上り線の料金所が設置されている。

11.阪神高速14号松原の三宅ランプと大阪r179三宅ランプ北交差点 12.三宅ランプの合流前に右側車線が減少 13.三宅ランプと合流
 大和川の左岸も大阪市平野区であり、松原市に入るのは少し走ってからである。松原市に入ってすぐに阪神高速が東の方角に逸れていくが、三宅ランプがあるため上下線が分離した状態が続く。大阪r179三宅ランプ北交差点の上を高架道路が横切っているが、これも三宅ランプで、現在はただのランプだが計画では大和川線として4号湾岸線に接続する予定である。三宅ランプ北交差点を過ぎると右側車線が減少して片側1車線になり、三宅ランプの流出車線と合流する。

14.三宅ランプ合流後は片側2車線 15.近鉄南大阪線をオーバーパス 16.大阪r2丹南交差点と阪和道
 三宅ランプ合流後は片側2車線道路となり交通量の多い状態を南下する。R309と言うとどうしても行者還トンネルの酷道区間が思い出されるが、大阪府の市部は紛れもない幹線国道である。松原市役所を通過してから程なくして緩やかなアップダウンを通過して近鉄南大阪線をオーバーパスする。大阪r12が線路に近接して並走しているため跨線橋の南の交差点を介して往来する事になる。大阪中央環状線と呼ばれている大阪r2との丹南交差点を通過するが、跨道橋が造られているのはR309ではなくr2である。

17.堺市美原区に入る 18.大阪r36下黒山交差点&阪和道 19.法定速度60km/hで走行可能
 丹南交差点から程なくして市境を通過して堺市美原区に入る。花田池の傍で大阪r190広国神社南交差点を通過し、そのすぐ先で阪和道の高架の下にある大阪r36下黒山交差点を通過する。大阪府で2つ目の政令指定都市となった堺市だが、R309が通っているこの場所は元々美原町だった場所である。かつて町だったからと言っても道路状況と沿線の風景は幹線国道のそれである。

20.大阪r35舟渡北交差点と大阪r35・r198舟渡南交差点 21.旧美原町の南部はアップダウンあり 22.富田林市に入る
 美原区役所を通り過ぎた所で大阪r35舟渡交差点と大阪r35・r198舟渡南交差点を相次いで通過する。2つの交差点の間はr35が重複しており、距離が近いため案内標識は1つにまとめられている。そのすぐ先でr35バイパス(?)との平尾小学校西交差点を通過し、さらに少し進むと大阪r36菅生交差点を通過する。阪和道に並走していたr36はバイパスでこちらは現道と思われるが、両者の距離は離れている。
 菅生交差点からは上り勾配となり、木材団地南交差点を通過した先で富田林市に入ると同時に下り勾配となる。

23.大阪r202交差点は立体交差 24.「富田林 左へ寄れ」 25.R170(外環)新家交差点
 掘割の中の片側2車線道路を走っていると大阪r202との交差点に向かう側道が分岐する。木材団地南交差点から南は平面の交差点はなく全て立体交差化されている。左にカーブしながら勾配を下っているとR170(外環状線)との新家交差点に至る。ただの平面交差点に見えるが、R170の本線は交差点の下をアンダーパスしている。

26.新家交差点からも下り勾配 27.近鉄長野線 28.R170川西南交差点
 新家交差点を通過後も急な勾配を下り、緩やかになった所で近鉄長野線のガードをくぐり、その直後でR170川西南交差点を通過する。こちらのR170は外環状線と呼ばれているバイパスに対する現道だが、かなり長い距離に渡って2つのR170が並走している。

29.川西大橋 30.沿線風景が変化する 31.板持トンネル
 川西南交差点を通過してすぐに川西大橋で石川を渡る。川西大橋から東は沿線の建物が少なくなり雰囲気も長閑なものに変わる。その一方で片側2車線の幹線道路然とした道路状況が続いており、交通量も少なくない。ごく緩やかな勾配を上っていると板持トンネルをくぐるが、トンネルの近傍には住宅地が広がっており、単純な山間部ではない。

32.河南町に入る 33.道の駅「かなん」 34.R309河南赤坂バイパス・大阪r705神山南交差点を右折して現道へ進む
 板持トンネルを出てからは沿線の建物はほとんどなくなり、緩やかにアップダウンする片側2車線道路を走る。緩やかな左カーブを曲がると河南町に入り、そのすぐ先で道の駅「かなん」を通過する。河南町の端に位置する道の駅のため建物の裏手は富田林市域である。
 道の駅から約500m走るとR309河南赤坂バイパスと大阪r705の神山南交差点となるが、直進と右折がR309と案内されている。直進のバイパスに奈良(御所)と案内されているため、直進してしまいそうになるが、河南赤坂バイパスは全通していないため、国道トレースであれば右折して現道に進まなければならない。全通していないとは言え大阪r27を経て千早赤阪村の中心部をパスできるため真っ直ぐ進む車両も多い。

35.千早赤阪村に入る 36.普通の国道に「静かに」は珍しい? 37.菊水橋
 神山南交差点の直後に町村境を通過して千早赤阪村に入り、対面2車線道路を村の中心部に向かって走る。千早川の左岸を走っており、家屋よりも高い位置を走っているせいか「静かに」標識が設置されている。大阪r202西楽寺前交差点を通過すると小刻みにカーブしており走りにくい2車線道路になる。菊水橋を渡った直後はセンターラインがなくなり上り勾配となる。

38.道の駅「ちはやあかさか」 39.見通しが良くない 40.大阪r27交差点を一時停止して右折
 センターラインが復活するが大型トラックには厳しい車線幅の2車線道路となっている。勾配を上りながら左カーブを曲がると道の駅「ちはやあかさか」の出入口の道路との交差点を通過する。以降は家屋に挟まれた狭苦しい2車線道路を走る。小刻みにカーブしているため見通しが悪く厄介である。S字カーブ状に曲がって水越川を渡った先で大阪r27との交差点に突き当たる。前述のとおり、河南赤坂バイパスに接続しているせいかr27の方が優先扱いされているため、R309に一時停止の義務がある。案内標識は設置されていないが、右折が水越峠・御所方面である。

41.南河内グリーンロードと交差 42.やや急な勾配を上る 43.河南町上河内
 大阪r27交差点以降は沿線に家屋が密集していないため解放感はあるが、勾配がやや急で車線幅の決して広くないので走りやすいとまでは言えない。昼間であれば交通量も多いが、登坂車線や譲り車線の類は設置されていない。千早赤阪メモリアルパークを通過すると村町境を通過して再び河南町に入るが、町境標識は設置されておらず自治体が変わった事は実感できない。

44.大阪r200交差点 45.青崩集落 46.水越トンネルの手前を右折して現道へ進む
 水越川を渡った直後に大阪r200との交差点を通過する。その後も緩やかなカーブを繰り返す上り勾配の2車線道路を走っていると青崩集落を通り抜ける。この集落は“あおげ”と読み、河南町に属する集落である。青崩集落の東端で水越川を渡るが、その橋から東は千早赤阪村域であ。村に入った直後に水越峠方面の道路が交差しているが、水越トンネル開通後もまだ国道の指定を受け続けている模様。よって信号機のない交差点を右折して水越峠現道へと進む。なお、水越トンネルの開通は1997年である。

47.右の建物は公衆トイレ 48.登山客(?)の路上駐車車両が多い 49.目立たない閉鎖ゲート
 水越峠現道に進むとそれまでの対面2車線から狭くなり1.8車線幅になる。無料で通行できる水越トンネルがあるためわざわざ現道を走る車は少ないが、葛城山や金剛山の登山道があるため登山客の通行と路上駐車が多い。また、土日祝日は大阪府側は大型バスが運行されており路上駐車するなという旨の看板が立てられている。走行した日は6時30分頃だったが既に多数の路上駐車車両が止まっていた。約600m進むと閉鎖用ゲートを通過するが、灰色なのでまったくもって目立たない。

50.警笛鳴らせ区間 51.水越峠 52.奈良県側は断崖を走る
 閉鎖ゲートからは道幅が1.5車線とさらに狭くなるが、勾配とカーブはさほど急ではない。水越川に沿った谷筋を走っており日当たりは余り良くない。交通量が少ない峠道のため不法投棄されやすいのか、谷側にフェンスが張られている場所も複数ある。バイパスから分岐して約1.6km走ると水越峠を越えて奈良県御所市に入る。眺望の利かない峠だが登山道があるため駐車車両が止まっている事が多い。紅葉期などは大阪府側の現道分岐付近と峠の前後に数珠繋ぎの駐車車両が並んでいる事もある。

53.カーブにはタイヤ痕がある 54.祈りの滝付近におにぎりが立っている 55.除草は実施されていないと思われる
 水越峠の奈良県側は比較的道幅が広い反面急カーブが多いのが特徴である。センターラインは引かれていないが2.0車線程度の幅があるため狭いとはあまり感じない。前述のとおり水越トンネルが通れるため交通量が少なく、夜間にはスキール音をたてて走る車が出没するようでカーブが連続している場所には無数のタイヤ痕が刻まれていた。
 峠から約1.6kmで左側に駐車スペースが現れるがそこには祈りの滝と湧水の水汲み場がある。車で乗り付けられる水汲み場とあって昼間であれば車が停まっている事が多い。なお、維持協力金として100円以上を必ず投入してくださいと書かれている。そして国道ネタ的な注目点としてこの駐車スペースの東におにぎりが立てられている点が挙げられる。撤去し忘れの可能性もあるがウォッちずで国道色に塗られているから、“国道である証拠”と言っても良いだろう。

56.左奥に見えるのもR309 57.集落に差し掛かると急カーブが復活 58.R309バイパスとの交差点を左折
 滝と湧水からも下り勾配が続いているがカーブは落ち着く。道幅が1.5車線と狭くなる箇所もいくつかあるが基本的には1.8〜2.0車線幅なので乗用車であれば問題なく走行できる。水越トンネルの東側坑口付近の上を通過してから程なくして右のヘアピンカーブを曲がり、さらに進むと左のヘアピンカーブで水越川を渡る。大阪府側を流れている水越川と同一の名称だが、別の河川である(ただし、どちらも大和川水系である)。
 水越川の右岸を走っていると景色が開けて田畑の中を左と右のヘアピンカーブを通過し、1.5車線幅の鬱蒼とした直線道路の先でR309水越バイパスとのT字路に突き当たり、大淀方面に左折してバイパスと合流する。水越峠現道の距離は約5.0mkで、水越トンネルは約3.9kmなので車やバイクで走る分には大した差ではない。

59.降雪・降雨時滑りやすい7%勾配 60.長い下り勾配 61.奈良r30名柄交差点
 バイパス合流後は走りやすい2車線道路となるが、勾配がきつく右に左に大きくカーブして標高を下げていく。少しの直線を走ってから大きく左にカーブしてから右にカーブして奈良r30との名柄交差点を通過する。

62.「明日香19km 大淀14km」 63.名柄交差点以東も下り勾配が続く 64.R24・R168室交差点
 名柄交差点以降も下りが続いているが勾配は幾分か緩やかになっている。葛城川に架かる宮戸橋の東詰でR24R168室交差点に至る。奈良県内の案内標識には方位が表記されているのが特徴である。なお、R168はR24に重複しており案内標識には表記されていない。

国道309号 part2