国道289号
part2

R8須頃3南交差点〜八十里越(三条市側)
三条市

46.信濃川を石上大橋で渡る 47.三条市街地の北を東進 48.R403興野交差点
 R8・R403須頃3南交差点からはR403と重複しながら石上大橋を渡って信濃川の対岸に移る。橋は片側2車線だが、2つめの交差点である新潟r8荒町2交差点で右車線がそのまま右折車線となってしまうため、国道トレースでは左側の車線を走っている必要がある。2車線となってからも三条市の市街地を走っているため交通量は少なくない。須頃3南交差点から3.0km、東三条駅のほぼ真北の興野交差点でR403が加茂方面に分岐する。

49.市街地ながら走りやすい道路状況 50.下坂井交差点はまず左折し、 51.直後を右折
 興野交差点からは市街地の回り込むかのように右にカーブしながら進み、信越本線をオーバーパスする。跨線橋を降りてきた所で下坂井交差点となるが、ここは直進ではなく左折して直後の交差点を右折とシケイン状に進まなければならない。案内標識がなければ間違いなく最初の交差点を直進してしまうだろう。

52.線形良好な平坦路 53.清流大橋 54.バイパス然とした道路状況
 下坂井交差点からは対面2車線となる。交差点からしばらくは歩道があるもののそれもなくなってしまう。沿線には家屋が建ち並んでいるが、メインとなるのは並走している新潟r331の方なので、集落内特有の走りにくさは感じない。線形も直線基調である事から旧道がr331で現在の道路はバイパスとして建設されたのかもしれない。
 r331と篭場南交差点で交差し、清流大橋だけ重複して橋の南詰で分岐していく。清流大橋からの道路状況も直線基調のバイパス然としたもので、r331旧道説が信憑性を帯びてくる。

55.R290高屋敷交差点 56.突き当たりを左折 57.旧下田村の中心部のため狭苦しい
 街路樹のある直線道路を走っているとR290との高屋敷交差点を通過して重複区間となる。格上のR290との重複だから案内標識等もR290に取って代わられ…ない。分断区間を抱えているせいかどうもR289よりR290の方が格上に思えてしまう。
 高屋敷交差点からさほど走らないうちにT字路に突き当たる。案内標識に従って右折した直後の左に直角にカーブする。逆方向でのトレースの場合は左折なので直進してしまわないように注意しなければならない。R290をトレースしている場合も同様である。左折の市道はすぐ先でr331に交差している事を考えるとやはり旧道なのだろう。それを裏付けるかのようにこの先は両側に民家が密集したやや狭苦しい状態となる。

58.R290萩堀交差点 59.村の中心部を抜けると快走路となる 60.五十嵐川沿いとなる事もある
 旧下田村の中心部のやや狭苦しい2車線道路を走っているとかつての村役場(現在の三条市役所下田庁舎)のすぐ近くの萩堀交差点でR290が長岡・見附方面に分岐する。案内標識では長岡となっているが、(旧)栃尾と置き換えた方がより分かりやすい気がする。R289で案内されている「笠堀」は新潟県側最後の集落であり、八十里越が分断されている現在は福島県内の地名が表記されている訳がない。
 旧下田村の中心部を通り抜けると道幅に余裕が出てきて走りやすくなる。沿線の集落を繋ぐようにして断続的に家屋の密集地を通るが道幅等の道路状況は走りやすさは維持したままである。

61.三条市荒沢に1.8車線区間あり 62.新潟r9荒沢交差点 63.道の駅「漢学の里しただ」
 五十嵐川のすぐ傍を走っているとセンターラインがなくなり1.8車線と狭くなってしまう。新潟r9荒沢交差点を過ぎると消えそうなセンターラインとは言え2車線と多少は道路状況が良くなる。R289において新潟県で唯一(2012年8月現在)の道の駅「漢学の里しただ」の前を通過する。

64.正面に見えるのが八木ヶ鼻 65.八木ヶ鼻橋 66.三条市南五百川
 下田広域農道との交差点を通過し、五十嵐川の左岸を走っていると正面に切り立った崖が見える。八木ヶ鼻と名付けられたもので以前はその下を通っていたが五十嵐川左岸にバイパスが造られたため国道の指定を解除されている。八木ヶ鼻橋を渡ると旧道と交差し、右にカーブして南五百川集落を通過する。集落内にセンターラインがなくなる箇所があるが、行止り故に交通量は少なくさほど気にならない。

67.河川の崩落箇所がある 68.三条市大谷地 69.大谷地からしばらく集落が途切れる
 南五百川集落を抜けると五十嵐川の右岸を走るが一部崩落している箇所があった。2011年7月の集中豪雨によるものだろう。大谷地集落を通り抜けるとしばらく集落が途切れ、勾配がややきつくなる。しかし道路状況としては走りやすい2車線で、この先が通行できないとは思えない。

70.「!(なだれ100m先まで)」 71.新潟r355交差点 72.大谷大橋
 雪崩に注意を促すその他注意の標識を過ぎて笠堀川を渡ると新潟r355との交差点を通過する。交差点付近の集落が笠堀であり新潟県側最後の集落である。なお、r355は少し東にある笠堀ダムとの往来のみの路線だが走行当時はおそらく災害に起因するのだろうが、関係者以外通行禁止であった。笠堀集落を抜けると左にカーブした先で大谷ダムの下流直近で大谷橋を渡る。

73.大谷ダムのサイトまで急勾配を上る 74.トイレの前におにぎり 75.大江トンネル
 大谷橋を渡って左にカーブするとこれまでになく勾配がきつくなる。一直線に大谷ダムのサイトまで上るという感じである。大谷ダムを過ぎると勾配は緩やかになるが上り基調である点は変わらない。右にカーブしながらひめさゆり湖の南に回り込むようにして、布倉大橋を渡って大江トンネルをくぐる。大江トンネルの上では災害復旧工事が行われていた。

76.大江トンネルの先にも災害箇所あり 77.通行止区間故に復旧工事も遅いのだろうか 78.工事関係者以外はゲート手前の転回を要求される
 大谷トンネルを抜けてひめさゆり湖の五十嵐川部分に沿って湖畔を走る。分断区間に向かっているとは思えない程走りやすい2車線道路だが、所々で崩落しており土嚢やバリケードが設けられていた。片側交互通行せざるを得ない場所もあるが、行止り故に交通誘導員どころか工事現場用の信号も置かれていない。
 湖から川となった五十嵐川を大江大橋で渡ってからも上り勾配が続いている。左側にやや広いスペースがある場所の奥に工事関係者以外はUターンするように促す看板が立てられている。

79.通行止ペイントの奥にゲート 80.選ばれた者(=工事関係者)しか通れないゲート 81.「全面交通止」
 Uターン看板のすぐ先、木の根橋の手前で選ばれた者しか通る事を許されないゲートが現れる。ゲートの前に転回スペースがない事から先ほどの広い場所に看板が立てられているのだろう。ただ、大型トラックならともかく乗用車であればゲート前での転回も不可能ではない。
 ゲートの基礎(?)部分に付けられた「全面交通止」の看板には平成24年5月1日8:00から平成24年12月31日17:00まで工事のため通行できないとなっている。日時は変更できるようになっているが、この期間以外は通行できるのかという疑問が湧いてくるが、期間外は冬季通行止という名の規制が入っており、結局は通年で通行できない。進入して事故等があっても責任は一切負わない旨の警告があると同時に別の看板には不法進入として厳重な処罰をとるとの文言も見られる。

82.平面図が追加で立てられていた 83.平面図の左側 84.平面図の右側
 ゲートの左には2006年9月にはなかった工事区間の平面図が立てられていた。トンネルや橋梁の長さは記されているが名称は○号トンネル(橋)と仮称でしかない。全長3173mの県境を貫くトンネルも9号トンネルと仮称である。おそらく“八十里越トンネル”になると予測される。

 日曜日かつ早朝のためひと気のない三条市側のゲートを後にして只見町側のゲートに向かう。迂回路としては荒沢交差点でr9に入り、R290を経てR252に入り、六十里越トンネルで福島県只見町に入るというルートが通行できる可能性が高い最短のルートである。このR252は本文中にも出てきた2011年7月の集中豪雨により通行止めとなっていたのがほぼ1年後の2012年7月23日に通行止が解除されて通行可能となっている。六十里越が通行できない場合は、北から常磐道もしくはR49を経てというさらに長距離の迂回を強いられる。

国道289号 part3