国道271号

厚木IC〜小田原西IC
厚木市→伊勢原市→平塚市→伊勢原市→平塚市→大磯町→二宮町→小田原市

1.E1厚木ICを側道に進む 2.厚木料金所 3.料金所を通過すると右側へ進む
 R271は起点が神奈川県小田原市、終点が厚木市と神奈川県内のみで完結する国道である。起終点ともに高速道路または高規格道路とのインターチェンジであり、R271自身も小田原厚木道路と呼ばれる有料の高規格道路で、E85の番号が与えられている。終点から走行する場合は厚木ICを通る必要があり、そのためにはE1東名に入らなければならない。
 E1東名を名古屋方面に向かって走っているとC4圏央道との海老名JCTを通過して1.5km先の厚木ICを降りて厚木料金所を通過する。ここで支払うのはインターチェンジを降りるまでに走行した区間の分である。料金所の先で2方向に分岐するが、R271へは右側へ進む。左側はR129R412重複)平塚方面である。その後左端車線がR129(R412重複)の厚木方面に分岐する。厚木ICはE1東名のインターチェンジのため国道からR271への入口は設定されていない。

4.「E82 有料道路 小田原厚木道路」 5.厚木西IC 6.制限速度は70km/h
 厚木方面への側道が分岐した直後に小田原厚木道路と書かれた標識が設置されており、傍には料金表もある。平塚本線料金所を境に厚木区間と小田原区間に別れており、ぞれぞれ370円(2022年8月時点の乗用車)が必要である。
 玉川橋で厚木西ICの出口が分岐する。厚木西ICに接続している神奈川r63は2006年までR271に指定されており、自動車専用区間の他に一般道区間も存在していた。厚木西ICの入口の側道が合流した直後に伊勢原市に入る。

7.側道の神奈川r63は対面通行 8.「平塚5km 大磯12km 小田原27km」 9.E1A新東名の新歌川橋
 神奈川r63に挟まれた片側2車線道路を走る。高速道路やバイパス等を挟む形の道路は上下線が分離しているケースが大半だが、r63はそれぞれが対面通行である。そのためr63の逆方向を走行している車両用の標識の裏側を見る事になってしまう。
 周辺の建物が少なくなる所で歌川橋を渡り、直後にE1A新東名の新歌川橋を渡る。ジャンクションは設定されておらず、頭上を横切っているだけである。新歌川橋のすぐ傍で神奈川r22の上を通っているが、側道のr63もr22の上を通っているだけで接続していない。

10.下砂田交差点の間を通過 11.池端陸橋 12.沼目陸橋
 神奈川r22の上を通ってすぐに下砂田交差点の間を通過する。ウオッちずでは県道が交差しているように描かれているが、案内標識にヘキサは表記されていない。下砂田交差点以降は平坦な直線道路が続いており、周辺に建物が少ない事もあって見通しが良い。池端陸橋、沼目陸橋といった市道の跨道橋をくぐる。

13.神奈川r44の上平間架道橋 14.伊勢原IC 15.平塚市に入る
 神奈川r44の上平間架道橋をくぐったの直後に伊勢原ICの側道が合流してくる。伊勢原ICは小田原方面とのみ接続しているハーフインターチェンジである。伊勢原ICを通過してすぐに市境を越えて平塚市に入る。神奈川r63の案内標識に「271側道」という文字が入っているが、側道部分がR271に指定されていた頃の名残である。国道に指定を外れてから年月が経過しても変更されていないのは、国道ではなくなっても側道という点に変化はないためだろうか。

16.「平塚2km 大磯8km 小田原23km」 17.再び平塚市に入る 18.鈴川橋
 平塚市に入って約1.2km、神奈川r61のアンダーパスの上の市境を通過して再び伊勢原市に入る。が、僅か500m程先で再び平塚市に入る。どの市境にも平塚市、伊勢原市両方の境標識が設置されている。鈴川の手前の交差点で神奈川r63が合流し、以降は北側にだけr63が並走している状態となる。

19.平塚IC/平塚PA 20.平塚東IC
 鈴川橋からの勾配を下っていると平塚IC/平塚PAを通過する。構造上、PAを利用してからICで出る事はできない。また、PAがあるのは小田原方面のみで厚木方面は通常のインターチェンジである。平塚ICからは自動車専用道路ではなくなるが、歩行者や軽車両、125cc以下の2輪車の通行が禁止されているため、実質的には自動車専用道路と言える。
 PAからの側道が合流した後に別の側道が合流するが、これは平塚東ICである。平塚ICには小田原方面の入口がなく、平塚東ICが補完している。そのため平塚東ICは小田原方面の入口のみである。神奈川r63は金目川の左岸で神奈川r62との平塚東インター入口交差点に突き当たり、以降は並走状態でもなくなる。もっとも、r63の路線名は相模原大磯線といい、R271の側道となっている区間はその一部に過ぎない。

21.駐停車は禁止 22.平塚東IC以西はアップダウンが多い 23.平塚本線料金所
 平塚東ICからも片側2車線という道路状況に変化はないがアップダウンが多くなる。制限速度は70km/hのままであり、片側2車線ながら高速道路のように80km/hでないのは路肩が狭いためであろう。神奈川r63の上を公所橋で通過した後に平塚本線料金所を通って厚木区間の料金を支払う。

24.おにぎりが設置されている 25.「動物注意」 26.大磯町に入る
 平塚料金所を過ぎて少し走ると吉沢高架橋で不動川と神奈川r63の上を通過し、以降は上り勾配となる。勾配上り切る直前、19.2キロポストで市町境を越えて大磯町に入る。南東側にはr63、さらに少し離れた所に東海道新幹線が通っている。

27.観音寺高架橋 28.大磯IC 29.反対側車線に厚木方面車線の大磯IC/大磯PAがある
 大磯町に入ってからは緩やかながら長い勾配を下る。南を並走している神奈川r63が逸れる辺りで大磯ICを通過する。厚木方面の大磯ICは少し小田原寄りにずれており、大磯PAが併設されている。平塚ICとは異なりPAを利用してからの流出は可能だが、流入時のPA利用は不可能である。

30.二宮町に入る 31.二宮トンネル 32.二宮IC
 下り勾配を走っていると二宮町に入り、勾配が緩やかになった所で二宮トンネルをくぐる。中里橋で神奈川r71の上を通過して葛川橋を渡る。住宅地に挟まれた場所で二宮ICを通過するが、このインターチェンジは両方向とも加速車線、減速車線が非常に短くランプも急カーブである。そのため流出する際は素早く減速、流入する際は逆にタイミングを図って合流して素早く加速しなければならない。

33.小田原市に入る 34.中村川橋 35.上町高架橋
 二宮ICの小田原方面の側道が合流した直後の市町境を通過して小田原市に入る。緩やかな勾配を下っていると中村川橋を渡り、その先の小竹橋で神奈川r709の上を通過してからは上り勾配となる。小船高架橋を渡ってからは緩やかな上り勾配となって途中で上町高架橋を渡る。

36.弁天山トンネル 37.JR御殿場線の上を通過 38.森戸高架橋
 弁天山トンネルを抜けると視界が開け、緩やかな勾配を下りながら緩やかな右カーブを曲がる。森戸高架橋の延長は1345mもあり、神奈川r72の他にJR御殿場線、その他複数の市道の上を通っている。おそらくR271の開通後に建ったと思われるが、いくつかの家屋が高架橋とかなり近い位置にあるが、フェンスのみで遮音壁は設置されていない。

39.「P 料金所先 すぐ左へ」 40.小田原本線料金所 41.小田原PA
 左カーブを曲がって片側2車線の神奈川r717と対面2車線の神奈川r718の上を相次いで通過すると森戸高架橋が終わり、小田原本線料金所を通過して小田原区間の料金を支払う。料金所の直後に小田原PAが設置されているが、平塚PAや大磯PAよりも規模が小さく小田原方面側しか設置されていない。

42.小田原東IC 43.酒匂川橋 44.狩川橋
 小田原本線料金所を通過してすぐに小田原東ICとなる。小田原市の市街地の北東に位置しておりR255に接続している。小田原東ICの流入路が合流する地点から飯泉高架橋となり神奈川r711の他いくつかの市道の上を通過する。酒匂川橋を渡って左カーブが始まると蓮正寺高架橋で神奈川r720とそれに隣接している小田急小田原線の上を通過し、次いで狩川橋を渡る。次の穴部高架橋でカーブが終わり、神奈川r74と伊豆箱根鉄道大雄山線の上を通過する。

45.坂下トンネル 46.「渋滞時 ハザード点灯」 47.「箱根方面 右車線へ」
 上部に建物のある坂下トンネルをくぐるが、地上部には神奈川r74が横切る形で通っている。トンネルを出ると川端高架橋を走り、緩やかな右カーブを曲がってr74の上を三度通過して緩やかな勾配を下る。観光シーズンの休日は小田原だけでなく箱根や伊豆方面に向かう車両も多く渋滞が発生しやすい。そのため渋滞発生時はハザードを点灯するようにとの警告の他に箱根方面は右車線に移るようにとの案内もされている。

48.湯河・熱海方面は左側車線、箱根・三島方面は右側車線 49.石原高架橋 50.荻窪IC
 小田原市役所の西を通過すると市街地から離れていって石原高架橋を通過する。箱根方面は右車線に移るようにとの案内の他に車線変更禁止区間がある旨の警告も追加される。非常に緩やかな左カーブの途中で荻窪ICを通過する。R271で唯一市町名を冠していないインターチェンジではあるが小田原市役所や小田原駅に最も近い。ただし、厚木方面とのみ接続しているハーフインターチェンジであり、インターチェンジと中心部を結ぶ道路がセンターライン付きの2車線道路ながら小刻みなカーブが多く勾配もあるため走りやすいとは言い難い。

51.小田原西ICまで1.2km、車線変更禁止区間まで100m 52.「これより 車線変更禁止 終点まで」 53.風祭トンネル
 荻窪ICを過ぎると舞鶴高架橋渡って風祭トンネルをくぐる。橋を渡り切った直後から車線変更禁止区間が始まる。1km以上手前から警告されていたが、これより先は終点まで車線の変更ができない。ただ、センターラインをよく見るとオレンジの実線の右に白い破線が引かれているため、右側車線から左側車線への変更は可能と思われる。

54.湯河原・熱海方面が分岐 55.小田原市街方面と箱根・三島方面が分岐 56.「E85 小田原厚木道路 終点」
 風祭トンネルを出るとまず湯河原・熱海方面が分岐する。案内標識にある通り、E84西湘バイパスに直結しており湯河原・熱海方面だけでなく相模湾の沿岸部にも行く事ができる。
 早川橋で箱根登山鉄道とR1R138重複)、早川の上を通過した後に小田原市街方面と箱根・三島方面とが分岐する。箱根・三島方面もE84西湘バイパスの一部だが、ひとつ先の箱根口ICまでであり、それ以降はR1箱根新道になる。また、小田原市街方面はR135や箱根ターンパイク(アネスト岩田ターンパイク箱根)にも行く事ができ、前者で湯河原・熱海方面に、後者で箱根・三島方面に行ける。
 2ヶ所目の分岐を左方向へ進んで市街方面に左の急カーブを曲がって10%の急勾配を下って市道に合流する。下り切る直前にR85小田原厚木道路の終点を示す標識が設置されている。小田原西ICから走行する場合一般道から直接入る事ができる。