国道235号

R36海岸通交差点〜R236大通2交差点
室蘭市→登別市→白老町→苫小牧市→厚真町→むかわ町→日高町→新冠町→新ひだか町→浦河町

1.海岸通交差点直後。この後高架に乗る 2.R36と重複しており誰からも見守られずR235は始まる 3.NHK前の信号を左折
 中途半端。R235の起点の海岸通交差点はまさにその言葉がふさわしい。他の国道に接続しているわけでもなけりゃ、海を挟んで分断されているわけでもない。にもかかわらず単独の起点となっているのだ。これがR235単独ならともかく二桁幹線国道のR36の交差点でもあるのだ。いずれ暫定開通中のR37白鳥大橋と繋がるものと思われるが、それでも中途半端さは否めない。

 そんな中途半端な海岸通交差点をスタートする。今回はR235のトレースと言うことになっているが、ここはR36との重複区間でありR235は表舞台には1ミリたりとも現れていない。大部分の道産子はここがR235であることすら知らないと思われる。
 最初は普通の2車線と思わせながら信号を越えたら造りかけのインターに入るような形となる。ここに白鳥大橋からの道路が接続する?JR室蘭本線の線路を越えると突き当たりにぶつかる。R235(R36)は左折。

4.NHK前の交差点からは片側2車線 5.R37東町3交差点を直進 6.右に分岐する高架は道央道・登別室蘭IC
 NHK前の交差点を左折すると片側2車線とよく整備された道路となる。ちなみにNHK前の交差点を右折しても片側2車線である。左手に製鉄関連の工場を見ながら進むとR37東町3交差点となる。R235はここを直進する。と言ってもR36重複区間なのでR235の表示はされていない。その後も4車線道路は続き、室蘭市街地を過ぎさえすれば信号もないので皆かなりのスピードで走り抜けている。

7.北海道r327以降は対面2車線となる 8.白老町でも片側2車線区間あり 9.苫小牧市内に入るとまた片側2車線となる
 登別室蘭ICを過ぎれば2車線になる、と予想していたが外れる。ICの約1.5km先の北海道r327交差点から2車線となる。4→2車線という変わり目にありがちな渋滞は一切なかった。もっともこれは早朝という時間帯のせいかもしれない。
 その後も順調に走り続ける。白老町の中心部で4車線になる以外は特に道路状態の変化点はない。天気は悪いし景色が良いわけでもないし酷道でもないし、とあまり面白みのない国道。移動するという一点においては非の打ち所のない道路ではあるが。ハイペースで進んでいると苫小牧市に入る。一連の食品安全騒ぎの発端となった渦中の会社がある(あった)市だ。

10.苫小牧中心部は片側3車線 11.北海道r259新中野1交差点を左折 12.新中野町1交差点直後の音羽町1-18交差点を右折
 苫小牧市の中心部に入ると片側3車線と豪華な構造となる。なんと言っても苫小牧は北海道でも有数の工業都市でもある。トヨタ関係の工場もあるし。トヨタが金を出したかどうかは知らないが整備された道路が市内を横断している。
 などと油断しているとミスコースするので注意が必要。まずR276新中野町3交差点を通過してすぐの北海道r259新中野町1交差点は左折(左斜め方向)し、JR室蘭本線をオーバーパスした直後の音羽町1-18交差点を右折しなければならない。ただ、トレースではなく単に日高・浦河方面に行くというのであれば新中野町1交差点を直進する方が普通かもしれない。地図を見た限りは多車線のようですし。

 
13.明野本町2でもR235(R36)は左折 14.そしてまたすぐに右折しなければならない  
 音羽町1-18交差点から約4km先の市道との交差点も左折しなければならない。さらに1km先の突き当たりの信号は右折となっている。以上で苫小牧市街地で合計2回の左折-右折を繰り返すことになるが、R36という二桁幹線国道の称号は伊達ではなくそれぞれの交差点で左(右)折レーンは2本確保されている。

15.ようやくR36から分岐するもののR234と重複する 16.北海道r259沼ノ端交差点を左折 17.沼ノ端ICからようやく単独となる
 最後の右折から約1.5km走るとようやくR36から分岐することができる。交差点を直進するR36に対してR235は右折するが、単独区間にはならない。今度はR234との重複区間に入る。R235が一人立ちするのにはもう少し距離が必要となっている。
 JR室蘭本線の線路を越えてすぐの北海道r259沼ノ端交差点を左折。1km少し進むと沼ノ端ICとなる。R235は右方向に伸びているのだが、インター形式のため高架を通過した直後に左斜め方向に進むことになる。ここでようやくR235単独区間となる。起点の海岸通交差点から実に80km近い重複を乗り越えての単独である。ここから浦河までがR235でいいんじゃないの?

18.日高道間に挟んでいる 19.苫小牧東IC手前までが日高道を間に挟む区間 20.苫小牧東IC以降は対面2車線となる
 沼ノ端ICから先はR235の単独となる。日高自動車道を挟んで上下線が別れている。ちなみにこの日高道もR235ということになっている。2007年8月時点で新ひだか町の日高富川ICまで開通しており、全線未開通のため暫定的に無料で走行できるようになっている。しかし筆者はあくまで現道を走行している。
 苫小牧東IC付近までは上下分離となっているが、以降は対面2車線になる。以後終点までこの2車線状態は変わりがない。淡々と、そう淡々とハイペースで走り続ける。

21.R237富川町交差点 22.日高町以降は2車線快走路がずーーっと続く 23.右側は海
 淡々と走っているとR237富川町交差点となる。これを左折してR237に入ると日高道の日高富川ICに行くことができる。そしてR235は引き続き淡々と浦河町を目指す。

 
24.黄色い看板には「射撃中」の文字が!流れ弾に注意 25.新ひだか町静内付近  
 それからも2車線快走路を淡々と走る。比較的大きな集落では信号もあるがその数は少ない。もちろん交通量も少ないのでおのずと流れは良い。それは沼ノ端ICから終点の浦河町までの平均時速50km/h超(GPSデータより)というとんでもない数字が物語っている。本州の一般道ではありえない数字だ。さすがは北海道と言った所だろうか。

 
26.北海道r288大通3交差点がR235の終点 27.これがないとどこが終点か分からなかっただろう  
 天気も悪いし道路も単調なので一気に終点交差点まで話を持っていく。浦川町中心部の大通2交差点がR235の終点である。ただし苫小牧方面から来た場合の交差点名は大通3となっている。北海道の交差点名は交差点の進行方向先の町名を表示しているため方向が逆だと名称も異なるケースが多いのだ。本州とは異なる北海道スタンダード。これは都市部の、とりわけ市街地で顕著に現れる(確かめたわけではないが4方向全てで名称が異なる事もありえそう)。

 以上で北海道最初の国道レポを終了する。実に単調な国道で、走行後の完走と言えば「苫小牧〜浦河でいいのでは」の一言に尽きる