国道156号
part4

R158牧戸交差点〜R360交差点
高山市→白川村

156.「砺波93km 白川郷32km」 157.高山市荘川町牛丸 158.「世界遺産 白川郷合掌造り集落29km」
 牧戸交差点からはR158が分岐して単独区間となって砺波・白川郷方面に進む。だいぶ北上してきたと思っても白川郷まではまだ30km以上も離れている。R158の行き先である高山市街からも40km以上離れている。また、これまで並走していた東海北陸道はR158に沿って高山市街寄りを通っている。R156は庄川の右岸を走っており小さな集落を結びながら2車線道路を走る。

159.舟橋谷橋 160.「この先12km区間 トンネル内 すれちがい注意」 161.「ここから15kmの区間は なだれ・落石に注意 して通行してください」
 舟橋谷橋の手前で幅員減少標警戒標識が立っているが、これは橋上に路側帯がなく狭くなる事を警告している。舟橋谷橋を過ぎて少し進むと12kmに渡ってすれ違い困難なトンネルがある事と15kmに渡って雪崩と落石に注意を促す標識が確認できる。

162.岩瀬橋 163.岩瀬1号トンネル 164.岩瀬2号トンネル
 やや急な勾配を左に曲がりながら下った先で岩瀬橋を渡る。橋の下は庄川だが、御母衣ダムに堰き止められたみぼろ湖でもある。岩瀬橋を渡り終えると右にカーブして岩瀬1号トンネルに入り、次いで岩瀬2号トンネルをくぐる。トンネル内部にセンターラインはなく有効幅が4.3mであり、3.5mの制限高が設けられている。

165.向平谷橋と岩瀬3号トンネル 166.高山市荘川町中野 167.小谷橋
 岩瀬2号トンネルを出て少し進むと次の岩瀬3号トンネルをくぐる。3号トンネルも1号、2号トンネルを同じような形状である。その後中野集落を通り抜けるがその中にドライブインみぼろ湖がある。中野集落を過ぎるとしばらく集落は存在せず、みぼろ湖の湖畔を北上する。みぼろ湖に多くの沢が流入しており必然的に多くの橋を渡る事になるが、どの橋の前後にも勾配があり橋が凹部にある形である。

168.宮谷橋 169.荘川桜 170.彦四郎谷橋
 橋を渡るたびにアップダウンを繰り返す2車線道路を走っていると宮谷橋を渡り、荘川桜の前を通る。近くには場所を考えると広い駐車場が造られておりトイレも設置されている。桜の開花時期には相当混雑するものと思われる。

171.「砺波86km 白川郷25km」 172.尾神橋 173.白川村に入る
 みぼろ湖畔を走っていると右の直角カーブを曲がって尾神橋を渡って庄川(みぼろ湖)の対岸に移ると同時に白川村に入り、渡り切ると右の直角カーブを曲がる。橋上はセンターラインがあるものの車線幅が狭く大型車同士の離合は難しい。

174.尾神1洞門と尾神1号トンネル 175.尾神3洞門 176.尾神2号トンネル
 尾神橋を渡り終えてすぐに尾神1洞門に入り、それに繋がっている尾神1号トンネルを通過する。トンネルの北側坑口には尾神2洞門が接続している。緩やかな上り勾配の2車線道路を少し走って左カーブを曲がっていると尾神3洞門に入る。洞門を出ると右にカーブして尾神2号トンネルをくぐる。尾神4洞門は尾神2号トンネルの北側坑口に繋がっている。

177.尾神5洞門 178.文化街道の石碑あり 179.尾神6洞門
 次の尾神5洞門は比較的長く900m程度ある。洞門内で左の急カーブを曲がった後に洞門を出て右ヘアピンカーブを曲がりながら秋町橋を渡る。しばらく洞門もトンネルもない区間を走った後に尾神6洞門をくぐる。

180.福島保木トンネルと旧道の福島保木1号トンネル 181.御母衣第二発電所の前で右ヘアピンカーブ 182.福島1洞門と福島1号トンネル
 カーブの多い湖畔道路を走っていると福島保木トンネルに入る。右方にもトンネルが見えるが、これは旧道の福島保木1号トンネルである。複数のトンネルとスノーシェッドのあった区間を全長1106mの福島保木トンネルで一気に通過している。
 福島保木トンネルを出て旧道との交差点を通過すると右ヘアピンカーブを曲がる。カーブの向こうには御母衣第二発電所がある。ヘアピンカーブを曲がり切るとすぐに福島1洞門とそれに繋がっている福島1号トンネルと福島2洞門をくぐる。

183.雪崩防止柵(?)の建設工事のため片側交互通行規制 184.福島3洞門 185.福島4洞門
 福島2洞門を出ると雪崩防止対策と思われる工事のため片側交互通行規制が敷かれていた。福島3洞門と福島4洞門の間も工事のため片側交互通行規制が敷かれていた。これら2ヶ所の工事の規制区間は独立しており、交互通行用の仮設信号機も4ヶ所に置かれていた。

186.福島5洞門と福島2号トンネル 187.福島6洞門と福島3号トンネル 188.牧3洞門
 御母衣ダムが見えてきた所で福島5洞門、福島2号トンネル、福島6洞門、福島3号トンネルをくぐる。これら4つの洞門&トンネルは全て繋がっており、6洞門の3号トンネル寄りには御母衣ダムの天端に行ける道路が交差している。3号トンネルを出て緩やかな勾配を下っていると牧3洞門をくぐる。牧2洞門は福島3号トンネルの南側坑口の隣に残っており、牧1洞門とともに福島3号トンネル(と洞門)の供用開始に際して廃されたものと思われる。

189.中途半端な場所に制限高バーが造られている 190.牧4洞門 191.御母衣ダムを望む
 牧3洞門を出て左にカーブすると3.5mの制限高バーを通過する。トンネル群の南側の入口に同様のバーはなかったと記憶している。制限高のバーを過ぎて右カーブを曲がって上り勾配に転じた所で牧4洞門をくぐる。岩瀬橋付近から続いた「トンネル内すれちがい注意」区間はこの牧4洞門で終了である。
 牧4洞門から少し進んで右のヘアピンカーブを曲がると前方に御母衣ダムが見える。御母衣ダムの真下には左ヘアピンカーブがあり、それを通るとダムに背を向ける形で再び北に向かって走る。御母衣ダム周辺の勾配はやや急である。
192.
192.牧集落 193.旧遠山家住宅 194.大白川橋と岐阜r451交差点
 御母衣ダムから程なくして牧集落を通り抜ける。集落からは勾配が緩やかになり、その後はアップダウンを繰り返すようになる。旧遠山家住宅の前を通り過ぎるが、その造りは合掌造りであり、白川郷に近付いた事を感じずにはいられない。庄川の支流である大白川に架かる大白川橋を渡った先で岐阜r451交差点を右にカーブしながら通過する。r451の行きつく先は大白川ダムであり、白山への登山道の入口である。

195.道の駅「飛騨白川」 196.国道沿線の建物は少ない 197.平瀬橋
 岐阜r451交差点からは緩やかなカーブの2車線快走路となっており、程なくして道の駅「飛騨白川」を通過する。道の駅の周辺には集落がないように見えるが、庄川に近い低い場所に集落が形成されて人里離れた場所という訳ではない。平瀬橋の手前で交差している道路が集落を通り抜けている市道である。

198.新平瀬トンネル 199.平瀬洞門 200.帰雲橋
 平瀬橋からは緩やかな勾配を上り、新平瀬トンネルと平瀬洞門を相次いで通過する。旧平瀬隧道を含む旧道は廃道となっており通行できない。庄川の左岸を走っていると弓ヶ洞谷に架かる帰雲橋を渡る。右前方には崩れた山肌が見えるが、これは1586年の天正地震で崩れたものでその際に帰雲城と城下町を飲み込んだと言われる。国道から少し入った所に帰雲城跡の石碑が立っているが、帰雲城のあった正確な場所は判明していないようである。

201.保木脇集落 202.シッタカ橋 203.妙法山から野谷荘司山にかけての尾根は冠雪していた
 小規模な保木脇集落を通り抜けるが、その中に前述の帰雲城跡の石碑がある。庄川の左岸を走っていると荒谷発電所の前を通過するが、その辺りから北の庄川は鳩谷ダムによって堰き止められたダム湖となっている。

204.野谷1洞門 205.野谷2洞門 206.野谷橋
 荒谷発電所から少し走ると野谷1洞門と野谷2洞門を相次いでくぐるが、どちらの洞門にも3.5mの制限高が設定されている。と言っても制限標識がないところを見ると法的には通行可能可能なのかもしれない。洞門を過ぎると野谷橋を渡ってダム湖の湖畔を快走する。

207.山間部とは思えないような快走路 208.大牧洞門 209.大牧橋
 ダム湖があまり見えない湖畔道路を走っていると鳩谷ダムの西を通過し、その後大牧洞門をくぐる。洞門を出ると緩やかに下りながら大きく右にカーブして大牧橋を渡る。ダムの直下という事もあって川面との高低差が大きい。

210.旧道との交差点を左にカーブ 211.小呂トンネル 212.萩町トンネル
 東海北陸道の白川橋を前方に見ながら左カーブを通過する。カーブには村道が交差しているが、そのルートからしておそらく旧道と思われる。小呂橋を渡って東海北陸道の白川橋の下を通った直後に小呂トンネルに入る。直線的な2車線道路を走っていると荻町トンネルに入る。トンネルの間には村道が交差しており、白川郷観光客のための広い駐車場が設置されている。対岸へは人道橋で渡る事ができる。

213.村道との荻町交差点を左折 214.R360交差点
 荻町トンネルを出てすぐに萩町橋を渡り、対岸で旧道と思われる村道との荻町交差点に突き当たり、R156は左折して砺波・南砺方面に進む。交差点の東に駐車場があるが、これはバス専用であり一般車両は進入できない。
 荻町交差点から僅か100m進んだ所にR360との交差点があるが、信号機は設置されておらず小さな案内標識があるだけなので国道が交差している事が分かりにくい。R360河合方面の天生峠は冬季閉鎖される区間であり、大型車が通行できない酷道区間でもあるので当然の措置かもしれない。

国道156号 part5