国道152号
part2

R473大井橋交差点〜青崩峠(浜松市天竜区水窪側)
浜松市…
…飯田市

46.大井橋交差点からしばらくは2車線 47.とうとう狭路区間に入る 48.センターラインのある場所は少ない
 大井橋交差点を通過してR473から分岐した直後に大井トンネルをくぐり、その後しばらくは走りやすい2車線道路となっている。川沿いである点に変化はないが、沿っている川はこれまでの天竜川ではなく支流のひとつの水窪川である。大井橋交差点から約1.7km進むとセンターラインがなくなり1.0〜1.5車線幅の狭路になってしまう。一時は片側3車線の隆盛を誇ったR152であるが、R1北島交差点から約55kmの地点でようやくと言うかとうとうと言うか、訪れてしまった狭路区間の始まりである。
 その後は水窪川に忠実に沿いながら狭路を走る。山間部ではあるが平日の通勤時間帯に重なってしまったためか南下してくる車両が多く離合に苦労する事になる。道幅が狭い区間が多い事に加えて見通しの悪いカーブも多い状態にもかかわらず対向車は次々に現れる。通勤時間帯をずらすか週末であればこんなに苦労する事はないのかもしれない。

49.JR飯田線 50.相月トンネル 51.城西駅徒歩10秒
 水窪川に忠実に沿いながら走っていると峰トンネルを出て川を渡ってきたJR飯田線のガード下を通過する。ここからしばらくは飯田線と並走する形で北に向かって進むが、道路上から線路等が直接見える場所は少ない。相月駅前を通過すると2車線となって相月トンネルをくぐる。トンネルを出て水窪川を2回渡って旧道と合流した先でセンターラインがなくなり1.5車線狭路になってしまう。

52.静岡r290交差点 53.旧水窪町中心部に差し掛かる 54.飯田まで73km
 水窪川に沿った僅かな平地の集落を縫うようにして走り抜ける。大井橋交差点以南の区間には山肌にへばりつくような場所に集落が見えたがこの辺りまで来るとほぼ全ての集落が水窪川沿い、つまり国道沿いにある。静岡r290との交差点を通過してしばらく走ると静岡r389水窪橋交差点を通過して旧水窪町の中心部に入る。かつては町の中心部だったため山間部の割に多くの家屋が建っている。水窪川と翁川の合流箇所付近には「飯田73km 三遠南信道8km」と書かれた案内標識が立てられている。下手に飯田を案内しないようが良いと思うのは筆者だけだろうか。

55.勾配がきつくなる 56.大原〜池島は連続雨量150mm・時間雨量20mmで通行止 57.拡幅工事中
 寄り添う川を水窪川から翁川に変えて北上していると左に大きくカーブして上り勾配となる。勾配を上り切った所で右に直角にカーブして飯田線をオーバーパスする。R152がこのまま翁川に沿って北上するのに対して飯田線は長大トンネルで西に向かって天竜川沿いを北上する。なお、この先にある小和田駅や中井侍駅は秘境駅として名高い。
 飯田線とクロスしてからは勾配は落ち着くもののこれまでのほとんど感じられなかった程度の勾配から明らかに上りになっている事を意識できる程度になっている。長尾集落の北端で拡幅工事が行われているがその先にはまだまだ狭路が残っており焼け石に水という言葉がしっくりくる。

58.離合できない狭路の割合が増えている 59.R152としては静岡県最北の2車線区間 60.梅島集落
 長尾集落以降は狭路を割合が増え、集落の間の距離も長くなりそれぞれの規模も小さい。旧水窪町中心部までは多くの対向車とすれ違ったがここまでくればほとんど対向車に出くわさない。上り勾配ではあるが車であればさほど苦労する事もないだろう。

61.兵越峠に向かう車への警告 62.R474・R152・青崩林道の交差点
 雨量規制区間の北端、浜松市側最後の集落となる池島の端でR474と青崩林道との交差点に至る。案内標識が設置されているが、R152のおにぎりもR474のおにぎりも記載されていない。以前は右折の青崩峠方面への道路の一部が国道色に塗られていたが2012年時点では色が塗られていない。

 ここからは国道ではないのだが折角来たので青崩林道にも進んでみた。

63.元、三遠南信道に入る 64.勾配は9%と意外にきつい 65.高規格道路を造ろうとした名残
 青崩林道の入口まで戻ってきてR152に復帰、するのではなくかつてR474三遠南信道に指定されていた道路に進む。“かつて”という表現の意味するところは、兵越峠直下の地盤が軟弱なため2008年にルート変更が行われて三遠南信道路の指定を外れている。そして山間部には不釣り合い橋脚はその上に道路を乗せる事もなくなってしまった。

66.草木トンネル 67.市道(林道?)との交差点までが高規格道
 インターを造ろうとしていたため上下で分離した道路が合流してから草木トンネルに入る。全長1311mの長大トンネルは内部で緩やかにS字にカーブしているが造りが高規格道路だけにハイスピードで走り抜けられる。トンネルを抜けて500m程進むと水窪ダムに至る市道か林道と交差する。この交差点までがR474に指定されていた区間であり、ここから北は兵越林道となる。


兵越林道
68.兵越林道に入る 69.フェンスは転落防止と言うよりも不法投棄防止? 70.法面改良工事中
 水窪ダムに至る道路との交差点からも2車線だが長くは続かない。道路情報板の手前から道幅が狭くなり1.0〜1.5車線幅の林道区間に突入する。林道と言っても断崖絶壁を走る未舗装路、ではなくアスファルト舗装されたただの狭路といった感じで、意外にもガードレールの設置率は高い。草木川に沿っているとは言え谷底感は薄く、勾配は緩やかでカーブも緩やかなものばかりである。対向車がいなければ特段走りにくいと感じないかもしれない。

兵越林道
71.静岡県側は連続雨量100mm、積雪20cmで通行止 72.長野県飯田市の県境標識 73.静岡県浜松市の県境標識は2つある
 林道に入ってから約4.3km、左急カーブの先で県境の兵越峠に到着する。峠は切通しになっていて眺望は全く利かない。周辺に県境を越える道路がないためか林道の割に賑やかな県境である。静岡県の県境標識は旧来のものに加えて通常サイズのものが追加で立てられている。
 この県境には行政上のものとは別にも県境が存在する。毎年10月の第4日曜日に開催される国盗り綱引き合戦の勝敗で決まる県境というのが存在している。2011年の第25回大会までの戦績は信州13勝、遠州12勝で、県境は1m南にある。

兵越林道
74.国盗り公園前を通過 75.長野県側も狭い 76.眺望の良い箇所あり
 県境を越えてすぐに左にカーブし、そのすぐ先には国盗り公園がある。公園と言っても場所が場所だけに遊具等はなくただの広場である。おそらく国盗り綱引き合戦の戦場もとい会場なのだろう。道幅は静岡県側とほとんど同じ1.0車線幅だが急なカーブが多いのが特徴である。また谷筋を走っていた静岡県に比べて眺望が良く遠くの山々を見渡せる箇所がある。

兵越林道
77.茶畑? 78.柿平集落 79.R152に交差
 兵越峠から約3.8kmで茶畑のような場所を通過するが付近に民家は見えない。集落に入るにはそこからさらに2km近く走らなければならない。都市部の道路での2kmを車で走るとなると大した距離、時間には感じないが、山間部の急カーブの多い狭路だと普通の感覚よりも多くまたは長く感じられる。柿平集落を抜けてやや急な下り勾配を走っているとR152に交差する。

 兵越林道との交差する地点がR152の長野県側端点ではなく、さらに3.5km程南に行った地点が端点である。しかし2012年5月10日の時点では通行止規制が敷かれており辿り着く事はできない。

国道152号 part3