国道103号
part2

R454宇樽部交差点〜R7立花交差点
十和田市→
→小坂町→鹿角市→大館市

53.十和田市大字奥瀬 54.R103現道との交差点を直進してバイパスへ進む 55.現道との交差点からは緩やかな上り勾配
 宇樽部交差点からはR454が重複しているが、その事を示すおにぎりや標識等は存在しない。直線を約500m走ると信号のない交差点でバイパスと現道とに別れる。奥入瀬バイパスと異なり直進がバイパスで右折が現道である。現道はR454走行時に走っているため今回は直進のバイパスへと進む。宇樽部バイパスに入ると沿線の家屋はなくなり緩やかなカーブを描きながら勾配を上る。

56.宇樽部トンネル 57.現道と合流 58.休屋湖畔への市道交差点を左折
 全長1145mの宇樽部トンネル出た直後に県境を跨ぐため秋田県小坂町に入るが、僅か700m先で再び県境を越えて青森県十和田市に戻る。2回目の県境のすぐ先で十和田湖畔を走ってきた現道が合流してくる。現道は約5.6kmでバイパスは約3.5kmだが、地図を見るともっと差が大きそうな感じはする。
 県境の神田川の右岸を走っていると休屋集落の中心部に向かう市道との交差点を道なりに左にカーブして神田川を渡り秋田県小坂町に入る。案内標識を見る限りは緩やかな左カーブに市道が交差しているようだが、実際は直角にカーブしなければならない。宇樽部トンネルの西側の県境には県境標識が設置されていないが、さすがにこちらには設置されている。

59.十和田湖畔を走る 60.おにぎりはR103のみ 61.R454和井内交差点を左折
 直角カーブから程なくして集落を出て十和田湖の湖畔ギリギリを走るようになる。観光シーズンを中心に交通量の多い国道だがガードレールのない区間も多く、道路からの逸脱は即湖への転落を意味する。もっとも断崖絶壁ではなくすぐ湖面なので即死には至らないだろう。十和田湖の南岸に沿って走っていると和井内交差点に至る。直進はR454のため左折して大館・鹿角・八幡平方面に進む。

62.和井内交差点からは急勾配・急カーブ 63.標高を一気に上げる 64.落石・落雪対策設備が更新された模様
 和井内交差点からは十和田湖から離れるルートになり急な上り勾配を上る。ヘアピンカーブを含む急なカーブも多く一気に標高を上げるという表現が合う。とは言え100番代国道なので2車線は確保されており、橋梁をいくつも渡るので酷道と言えるレベルではない。スノーシェッドをくぐってから程なくして発荷トンネルをくぐるが、勾配・カーブ共に急な状況が続く。

65.発荷峠展望台から十和田湖を一望できる 66.秋田r2交差点 67.下り勾配が続く
 和井内交差点から約3.2km走るとヘアピンカーブの近くに発荷峠展望台がある。展望台の標高はおよそ600m弱で十和田湖畔の標高が400mで間に遮るものがないためまさに湖を一望という感じの風景が広がっている。展望台から300m程で名称の由来となった発荷峠を越える。この発荷峠は市町境となっており、峠から南は鹿角市である。峠のすぐ南には秋田r2が交差しており、右折してr2に進んでも終点のある大館市に行く事が可能である。発荷峠の鹿角市側は小坂町側とは異なり緩やかな勾配とカーブという道路状況なので走りにくさは感じない。

68.スノーシェッド 69.左側の下にR104が走っている 70.R104中滝交差点
 勾配・カーブ共に緩やかな2車線道路だが、場所が場所だけに積雪が多いようでスノーシェッドが設けられている場所がある。西の沢と東の沢が合流する地点で右に大きくカーブし、そのまま右岸を走っていると勾配が急になる。左側の低くなった位置に道路が走っている事が確認できるが、その道路はR104であり、高低差を解消してから右カーブで交差する。R104の終点はR103と同じR7立花交差点であり、中滝交差点から西の区間は全て重複しているという事になる。

71.大館まで46km 72.止滝発電所は電力会社の発電所ではない 73.大湯川沿いの快走路
 中滝交差点からはR104が重複した状態で大湯川流域を西に進む。カーブは多いものの見通しの悪い急カーブは少なく基本的には快走路と言える道路状況である。R104が青森県南東部と秋田県北部を結ぶ幹線国道であるためか交通量は増えるが流れが悪くなる程の数ではない。

74.長い直線区間もある 75.鹿角市扇ノ平 76.「ここは大湯温泉郷」
 大湯川の右岸を淡々と走る。集落を通過する事もあるが大湯川の対岸にあったりバイパス化された区間を走ったりしているため大きな集落を通り抜けるという感じではない。大湯温泉郷に入った直後に左急カーブを曲がって大湯川を渡る。

77.秋田r66交差点 78.鹿角市十和田大湯 79.R104は重複していない扱い
 大湯温泉郷で秋田r66との交差点を通過するが、交差点の前後でS字状にカーブしているので通過の際は要注意である。r66交差点以西は建物が密集した中を通っているが、歩道付きの2車線と良く整備されている。温泉を抜けると水田に家屋が点在している見通しの良い2車線道路になる。

80.2車線快走路が続く 81.鹿角市十和田毛馬内 82.上陣場交差点
 進むにつれて沿線の建物が増える。交通量も増えるが流れが悪くなる程ではない。JR花輪線の十和田南駅のほぼ真北でR104・R282R285との上陣場交差点を通過する。案内標識にR104とR285は表記されていないが、R104は前述の通りR103の大館・十和田の両方面、R285はR103の大館方面に重複している。

83.東北道の陣場橋 84.十和田IC 85.秋田リゾートライン
 上陣場交差点からはR103・R104・R285の3国道重複区間となって大館市方面に向かう。3つ串刺しおにぎりが立っているか否かが気になるが、R103・R104重複区間ですらR103のおにぎりしかなかったのに、3つ串刺しおにぎりを期待する方が間違っている。R104、R285ともに終点交差点を含む区間が重複しているせいで無用な混乱を避けるためにもあえて表に出さない方針が取られているのかもしれない。
 そんな3国道重複区間は東北道の本線の下をくぐってから大湯川を渡り、十和田ICを通過する。十和田という名称だが青森県十和田市とは直接の関係はない。同様にJR花輪線の十和田南駅も青森県十和田市の中心部のひとつ南の駅ではない。“十和田湖への秋田県側口”としての十和田IC、十和田南駅と考えた方が良いだろう。道路状況が極めて走りやすい、つまり面白みがないため少し話がそれてしまった。緩やかなカーブを描きながら米代川を3度渡り、快走路を西に向かって走る。

86.バイパス工事現場は迂回路が設定されている 87.ようこそ大館へ 88.JR花輪線をオーバーパス
 土深井駅の少し西では葛原バイパスの建設工事現場を通過するが、現場を迂回しているためやや急なS字カーブになっている。バイパスの一部は米代川の対岸に開通しているが、2013年8月現在は国道とは接続していない。
 土深井沢川を渡ると大館市に入るが、道路状況は変わらず2車線快走路である。交通量は増えているが信号がほとんどないためハイペースで流れている。花輪線を跨線橋で越えて程なくして沢尻駅前を通過する。

89.集中豪雨で土砂が流出した跡 90.三哲山の北麓は全体的に流出跡がある 91.大館市十二所
 沢尻駅から西の三哲山の裾野は5日前の集中豪雨により土砂が流出した跡が生々しく残っていた。走行に支障はなかったが土砂が流出したのは数十メートルという短い距離ではなく秋田r66交差点にかけての約1kmにも渡っている。雨が降っていた当時はこの区間はもちろん鹿角市を含む秋田県北部の複数の国道が通行止になっていた。そして走行日においてもR46は秋田・岩手県境を含む区間に通行止箇所が残っていた。十二所大橋を渡ってからは直線主体で緩やかにアップダウンする快走路となる。

92.大館バイパス 93.R104・R285中山交差点
 大館バイパスに入ってからもこれまでと同じ2車線快走路が続いている。上陣場交差点から約19.4km走ると中山交差点に至り、ここでR285が秋田・北秋田方面に分岐する。R285の終点は上陣場交差点だがこの中山交差点がR285の実質的な終点と言える。R104は引き続きR103に重複している。

94.中山交差点付近も土砂流出跡あり 95.山館トンネル 96.片側2車線になる
 中山交差点以西もやや交通量の多い2車線道路が続いている。緩やかな勾配を上りながら右にカーブすると山館トンネルをくぐる。トンネルを出て勾配が下りになる所で車線が増えたうえに中央分離帯も現れて片側2車線になる。大きく左にカーブして市道との餌釣ランプ、次いで旧道の市道との池内ランプを通過する。

97.右側車線がなくなる 98.横風に注意 99.秋田r102根下戸ランプの300m東から再び片側2車線
 池内ランプの直後にJR花輪線をオーバーパスしてその先で右側車線がなくなって対面2車線道路になる。左側にはびっしりと防雪柵が続いているが横風注意の警戒標識が立てられているところを見ると防雪柵を除いて遮るものがないため結構な強風が吹き付けるのかもしれない。対面2車線となったものの秋田r102根下戸ランプの約300m手前で車線が増えて再び片側2車線になる。

100.秋田道の大館南IC 101.大館南IC以西は対面2車線 102.R7・R104立花交差点
 根下戸ランプから程なくしてR7のバイパスにして将来は秋田道に組み込まれる予定の大館西道路の大館南ICを通過する。インターの先では再び右側車線がなくなって対面2車線道路になる。対面2車線と片側2車線と繰り返すという渋滞が発生しやすい道路状況だが、交通量がさほど多くないせいもあってスムースに通過できた。
 米代川の支流の長木川を山田渡橋で渡り、右にカーブした先でR7との立花交差点に突き当たる。この立花交差点がR103の終点であり、そしてR104の終点でもある。なお、比較的整備された100番代国道だが、十和田湖近辺に冬期閉鎖区間があるため冬期間の完走は不可能である。