国道4号
part8

R104川守田交差点〜R7青い森公園前交差点
三戸町→南部町→五戸町→十和田市→六戸町→十和田市→七戸町→東北町→野辺地町→平内町→青森市

333.道の駅「さんのへ」前を通過 334.南部町に入る 335.沿線の建物は多いが比較的走りやすい
 R104川守田交差点から2.6km走ると道の駅「さんのへ」を通過する。これまで同じく対面2車線だが、歩道や路側帯が狭くバイパスという感じはしない。それでも信号は少なくカーブや勾配も緩やかなものばかりで交通量もさほど多くないので走りやすいと言える。三戸町中心部の西側を迂回する形で走り、馬淵川に架かる馬淵橋を渡って南部町に入り、程なくして旧道のr258と交差する。

336.青い森鉄道と並走する快走路 337.「国道45号 陸前高田まで通行可 がんばろう 東北」 338.R104剣吉交差点
 r258交差点を過ぎると南部町の中心部を通過する。町の中心部を貫いているため沿線の建物はやや多いが、信号や交通量は少なくさほど走りにくさを感じない。市街地を抜けると見通しの良い緩やかなアップダウンという状況になりさらに走りやすくなる。青森r42との交差点の手前から上り勾配が続き、上り切った所でR104剣吉交差点となる。川守田交差点から剣吉交差点まではR104との重複区間であるが、それを示す標識等は存在しない。

339.青森市まであと97km 340.五戸町境にかけて登坂車線あり 341.五戸町には反対車線に登坂車線あり
 剣吉交差点直後の案内標識には青森市まで97kmとある。日本橋からは約640kmである。両側を山に挟まれた谷筋を走っていると五戸町に入る手前で登坂車線が現れる。さほど急勾配でもなければ長い距離でもないのに登坂車線が設けられるのはやはり一桁幹線国道だからであろう。町境を越えて五戸町に入ると反対側に登坂車線が設けられている。

342.R454扇田交差点 343.上り勾配が長いため登坂車線がある 344.R454中ノ沢IC
 青森r233交差点付近まで来ると勾配はなくなり平坦になる。田畑の多い長閑な風景の中を走っているとR454扇田交差点に至る。扇田交差点を通過すると右に大きくカーブしてその先で登坂車線が現れる。登坂車線は1kmもないがその後も上り勾配は続いている。扇田交差点から4.2kmで中ノ沢ICとなりここでR454が分岐してゆく。

345.五戸新橋 346.十和田市に入る 347.道の駅「とわだ」
 中ノ沢ICを過ぎると緩やかに下り五戸川を渡ると上りに転ずるがごく緩やかなもので走りにいと感じる勾配ではない。緩やかな上り勾配を走っていると名もない峠を越えて十和田市に入る。十和田市に入ると緩やかな下り勾配で緩やかなカーブを繰り返しながら走り続ける。市境から約3.5kmで道の駅「とわだ」を通過する。「とわだ」の少し南に市道が左側に接続しているが、その先の県道を含むルーティングを考えるとおそらくR4の旧道と思われる。案内標識もなく普通に走っていれば気付く事なく通過してしまうだろう。

348.十和田バイパス 349.交通量が少なく走りやすい 350.R45・R102野崎交差点
 「とわだ」から先は十和田バイパスとなっており奥入瀬川までは山を切り開いた形だが、以北は田畑の中に造られた形となっている。R45の南側の開通は2001年なので開通後10年経過しているが沿線の建物は余り多くなく、イオンが建っているくらいである。中ノ沢ICから11.2kmでR45R102野崎交差点に至る。R45とは2ヶ所目の交差点である事にお気づきだろうか。316km程南の仙台市宮城野区の苦竹ICにおいて交差し、その後沿岸部を北上してきている。沿岸部を走っているため東日本大震災においてR6と並んで最も被害を受けた国道と言っても過言ではないだろう。

351.青森r10は立体交差 352.緩やかに左にカーブしている 353.青森r10洞内入口交差点を右折
 野崎交差点から先も十和田バイパスが続いているが、開通年は1986年とかなりの年月が経過している。緩やかな左カーブに入ると同時に六戸町をかすめるようにして700m程走って再び十和田市に戻るが、余りに短距離なせいか市町境標識は設置されていない。
 十和田観光鉄道と青森r10を同時にオーバーパスしてなおも緩やかに左にカーブを描きつつ十和田市市街地を回り込むようにして進む。野崎交差点から約7.3kmでr10との洞内入口交差点に突き当たり右折する。左折のr10が十和田市市街地を抜ける旧道である事は言うまでもない。

354.十和田市大字洞内 355.R4の登坂車線の多くにはその距離が記載されている 356.防雪林?
 洞内入口交差点からはバイパスではなくなるため歩道の狭いごく普通のありふれた対面2車線道路となって青森市に向かう。青森r169洞内交差点付近までは沿線の建物も多いが、以北は田畑が中心の長閑な風景となる。カーブはほとんど意識しないような緩かやなカーブとアップダウンを繰り返しながら快走路を走る。
 余談だが、そして今更だが、R4のほとんどの登坂車線には登坂車線そのものの距離が記載されている。事前に距離が分かっていれば前走車の台数や速度を考えて追い抜ける抜けないを判断しやすいのでありがたい。

357.半年前に開通した七戸バイパスを走る 358.青森r22笊田川久保交差点 359.R394寒水交差点
 2010年11月24日に暫定2車線で全通した七戸バイパスとなり、その直後に七戸町に入る。山を切り開かれた緩やかなカーブとアップダウンの道路で旧七戸町市街地の東側を迂回する。
 バイパスに入ってから約3.7kmでR394寒水交差点に至る。現道ではR394と重複しているがバイパスにおいては交差しているだけである。

360.道の駅「しちのへ」 361.一桁国道だが交通量はさほど多くない 362.七戸町坪
 現道に合流してすぐに道の駅「しちのへ」の前を通過する。R4の交通量は決して少なくないものの多いとは言えない状況だったが、「しちのへ」の駐車場は観光客の車でごった返していた。
 そんな道の駅とは対照的にR4のハイペースで交通の流れに乗って淡々と車を走らせる。信号が少ないせいもあって一桁国道ながら快走路と言える状況である。旧天間林村、現七戸町役場付近を通り北上を続ける。

363.青森r242交差点 364.東北町に入る 365.アップダウンのある快走路が続く
 寒水交差点から約9.4kmで青森r242との交差点に至る。ここを左折すれば途中から有料のみちのく道路に入りみちのくトンネルを経て青森市市街地の東に出る、七戸〜青森間の最短ルートを取る事ができる。案内標識には右折に第二みちのく道路と表示されているが、2011年現在ここからすぐの位置に接続している訳ではなく県道やらを経由して2,30km程走らなければならない。
 r242交差点から程なくして東北町に入り、その直後で左に大きくカーブして、少し進んだ所で右に緩やかにカーブして進行方角を徐々に北に戻す。東北町に入ってからはややアップダウンがきついものの交通量が少ないせいもあって比較的走りやすい状況となっている。

366.下北道は左折して半周して高架を渡る 367.R279(下北半島縦貫道)との野辺地IC 368.R279松ノ木平交差点
 東北町西部の南北に短い部分を貫いているため東北町域を走る距離は短い。東北町を出る直前に下北半島縦断道の高架下を通過し、250m程進むと野辺地ICとなる。案内標識にはおにぎりが表記されていないが、下北半島縦断道路はR279のバイパスとして整備されている地域高規格道路である。
 野辺地ICの直後で町境を通過して野辺地町に入る。つまり厳密にいえばR4を越える高架部分からR4との接続部分まで、野辺地ICの大半は野辺地町ではなく東北町にある事になる。そんな野辺地ICから約400mでR279現道の松ノ木平交差点となる。

369.野辺地町内も快走路 370.青森まで39km 371.平内町大字狩場沢
 松ノ木平交差点からも対面2車線の快走路が続いている。野辺地町の中心部の南から西にかけて迂回するように走り、JR東北本線をオーバーパスする。雪国、青森なので冬季には全く異なる状況になるのだろうが、少なくとも5月時点では平地には雪は残っておらず普通に走る事ができる。
 野辺地町の北西で青森r243馬門交差点を通過しする。この辺りが青森市まで残り40km程の地点である。日本橋からは約700kmである。青森まで39kmと書かれた案内標識を過ぎて程なくして平内町に入る。野辺地湾と東北本線とに挟まれた狭い平地を海沿いに走る。海に近いとは言え国道から直接海面を視認できる箇所は少ない。

372.「秋田236km 弘前78km 青森34km」 373.平内町大字清水川 374.青森r215小湊交差点
 断続的に集落が続く海沿いの道路を淡々と走るが、前述の通り国道を走行している限りは海を視認できないため海沿いを走っているという印象は持ちにくい。東北本線をオーバーパスして直後の青森r9交差点を通過して平内町の中心部を通り抜ける。なお、r9は夏泊半島を周遊する県道なので国道トレースではない普通のドライブであればそちらを走るのも一興である。

375.快走路が続く 376.土屋バイパスが工事中 377.ほたて大橋
 平内町中心部を抜けてからも快走路が続いている。交通量はさすがにローカル国道に比べると多いが、信号が少なく線形が良いため速いペースで流れている。西平内駅の西でまた東北本線とクロスして南北を入れ替える。その少し先では土屋バイパスの工事現場を通過する。一部区間は既に開通している土屋バイパスだが、平内町内の多くの部分はまだ開通していない。
 バイパス工事現場を過ぎて程なくして左にカーブして再び海岸沿いとなり、前述の土屋バイパスの既開通区間に自然に誘導されて2007年に開通したほたて大橋を渡る。

378.ようやく青森市に突入 379.案内標識から青森の文字が消える 380.道の既「ゆ〜さ浅虫」前から渋滞
 ほたて大橋を渡り切った直後で平内町・青森市境を越えてようやく終点のある青森市に入る。日本橋から実に約723kmの距離である。青森市に入ってすぐに土屋バイパスの現道と浅虫交差点で交差する。その先からは浅虫バイパスとなり片側2車線となっている。が、この片側2車線が曲者である。なぜなら道の駅「ゆ〜さ浅虫」を挟んだ2km程度しか片側2車線でないからだ。つまり多少長いゆずり車線もしくは「ゆ〜さ浅虫」に入る左折車線としての機能しか持っていないと言っても過言ではない。なお渋滞の先頭は車線が減少した先のうとうトンネルである。

381.うとうトンネル 382.旧道の青森r259久栗坂交差点を通過 383.久栗坂トンネル
 トンネル手前の上り坂の車線減少地点という渋滞の発生要因を複数持っているせいか、GW真っ只中の昼過ぎとあって既に2km近い車列ができていた。左車線がなくなってからすぐにうとうトンネルをくぐる。国鉄のトンネルを拡幅したもので、112mという全長はR4の全てのトンネルの中で一番短い。もっともR4の全てのトンネルは4つしかないのだが…。
 うとうトンネルを抜けると今度は反対側車線が渋滞していた。うとうトンネルも青森東バイパスの一部なのだが、開通年が古く対面2車線なので渋滞の先頭になりやすいのだろう。渋滞する東向き車線を尻目に走っていると旧道である青森r259久栗坂交差点を通過し、緩やかな上り坂を経て久栗坂トンネルをくぐる。反対車線の渋滞はこの久栗坂トンネルまで延びていた。

384.青森r44小笹交差点手前から片側2車線 385.R7(青森環状道路)との交差点を直進 386.交通量は増える一方
 久栗坂トンネルを抜けて2車線道路を走っていると青森r44小笹交差点の手前から中央分離帯が現れて片側2車線となる。やや交通量の増えた片側2車線道路を走っているとR7のバイパスである青森環状道路との交差点を通過する。交差点手前の5車線のうち左2車線がR7BPへの左折、右1車線が市道への右折、中の2車線が直進のR4である。

387.r259交差点付近から片側3車線 388.左車線は時間帯によりバス専用となる 389.R103橋本2交差点
 R7BP交差点の先で東北本線と最後のオーバーパスして中心部にどんどん近付く。旧道であるr259との交差点付近からは片側3車線となる。その後中央分離帯がなくなるものの上下6車線と車線数は維持されている。
 増え続ける一方の交通量の中を走っているとR103橋本2交差点に至る。別の方角に別の国道が交差しているという意味ではこの橋本2交差点がR4の終点であった方がしっくりくるがまだこの先もしばらく続いている。

390.青森市役所前を通過 391.裁判所前交差点 392.R7青い森公園前交差点?
 橋本2交差点から約200mで青森市役所の前を通り抜け、その先で広い中央分離帯を備えた青森r18・r120との長島交差点となる。その先で青い森公園の南側を通過する。R4(だけではなくR7・R45・R101)の起終点とされる青い森公園前交差点は公園の南東もしくは南西の交差点なのだろうが、南東のものは「裁判所前」との補助標識が設置されていた。残るのは南西のものだがこちらには補助標識は設置されていない。yahooの地図を最大まで拡大すると県庁の南西の交差点でR4とR7が入れ替わっている。幹線国道の起終点に多い「県庁」というキーワードからして県庁南西の交差点が青い森公園前交差点である事も考えられる。なお、十和田市の野崎交差点から青い森公園前交差点までの78kmはR45との重複区間であるがR45が重複しているという表記は一切存在しない。。

 以上が全長740kmの日本一長い国道を丸2日間かけてトレースした国道レポである。一桁幹線国道であり多くの区間で交通量は多く、複数の場所でバイパス工事が進行中であり、またバイパスのバイパスが造られていたりと酷道とはまた違った意味で進化を遂げている。東日本大震災により少なからず損傷を受けていたものの走行日においては仮復旧箇所も含めて全線の走行が可能であった事を付け加えておく。